"ポリアモリー"とは同時に複数の人と付き合う"複数恋愛"を指す言葉。既婚者が恋人を持ったり、恋人がいる独身者が他の人とも付き合ったりと形態はさまざまだけど、ここ数年欧米を中心にポリアモリスト(複数恋愛主義者)が増えていると話題に。
コスモポリタン アメリカ版では、経験者が語る「ポリアモリーを試す前に知っておきたかったこと」を紹介。複数の大人が絡むフクザツな恋愛であることは間違いなし。興味のある人は、まずは下記をよく読んでからじっくり検討してみて!
1.人それぞれ「ツライ」と思うポイントは違う
ポリアモリー経験のある作家ソフィー・セイント=トーマスさんは「私の場合、目の前にいる彼が他の誰かとセックスしているということ以上に、彼が他の誰かに好意を持っているということの方が耐えられなかった」とコメント。考えはじめてしまうとせっかく彼とデートしていても冷静でいられなくなる…そんなこともあったそう。人それぞれ、心がズキズキするポイントは異なるかもしれないけど、でも「まったく何も気にならない」という人はたぶんいないのかも。
2.嫉妬心をコントロールすることが大切
彼氏や夫がいるのにお互いポリアモリーを続行中の場合、納得しているとはいえ彼が会っている誰かさんにまったく嫉妬心を感じない人はいなさそう。「私はもうポリアモリーを卒業したけど、そのとき学んだ嫉妬心のコントロールは今も役に立っているわ。自分と彼との関係のことだけ考え、自信を持つことが大切」と当時を振りかえるソフィーさん。
3.軽はずみに挑戦しない
フクザツな恋愛は勘弁!という人はポリアモリーに手を出さないほうが無難かも。パートナーとの関係が良好かつお互いにポリアモリーに興味がある場合にのみ、よく話し合った上で検討して。お互いに複数の人と付き合っても、彼ときちんとコミュニケーションできる自信があるか、よく確かめることが重要。
4.付き合う相手には正直に伝える
付き合う相手には初めからポリアモリストであることを伝え、誠実かつ正直に接することが大切。よく話し合い、納得してくれる相手とだけ気持ちよく付き合うべき。
5.自分の気持ちにも正直に
ポリアモリーを始めてみたけれど、しばらく経つと「やっぱりモノガミー(1人の人と付き合う恋愛)に戻りたい」と思うかも。「人の気持ちは変わるもの。無理してポリアモリーを続けたりせず、自分の気持ちに正直に従って」と恋愛関係のエキスパートであるキンバリー・モフィット博士はアドバイス。
6.性感染症のリスクを考える
複数の人と関係を持つことで、性感染症のリスクが高まるのは否めないよう。「あらかじめ付き合う相手とその点について話し合い、性感染症の検査を月に1度程度受けることをおすすめします。安心して付き合うためには、大切なことです」とモフィット博士。
7.どうしてポリアモリーを試したいのか考える
パートナーがいるのにポリアモリーを試したいと思うのは、たぶんお互いが「距離を置きたい」と思っているからか、別の"何か"を求めているから。「ワクワク感や性的充足感など、2人の関係に何が足りないのか? またポリアモリーによって何が満たされ解決すると考えているのかを先に話し合うべき」とモフィット博士は説明。試す前に理由を解明するのが先決。
8.ポリアモリー以外の方法も検討する
モフィット博士は「『7』を話し合った上で、ポリアモリー以外にもお互いが満足できる、または問題を解決する方法がないのかを検討してみて」と提案。コスモポリタン恋愛エディターのアリ・ドラッカーは「一緒にストリップ・クラブに行った後、盛り上がった気分でセックスするなど、2人の気持ちを高める方法はいろいろあるのでは?」とアドバイス。
9.長期ビジョンで考える
「1度ポリアモリーの関係を始めてしまったら、やめるのが難しい場合も。あなたの気が変わったとしてもパートナーがまだまだポリアモリーライフを謳歌していたら、元の関係に戻るまでには時間が掛かるもの。将来を見据え、長期スパンで行動しないと取り返しのつかないことにもなりかねないのです」と、タレントのアントニア・ライトさんは警告。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 宮田華子