海外に出ると、色々な国からの旅人と出会います。そして様々なストーリーが生まれて、恋したり、別れたり、一生の友達ができたり…。このシリーズでは、私が海外で出会った女の子たちの恋物語と、彼女たちから学んだそれぞれの教訓を、イラストとともに紹介します。

積極的なアメリカンガール

NYに住むキーリィは、自分が夢に描いてきた事業を立ち上げ、そこで愛する彼にも出会った。絵に描いたようなアメリカンドリームを叶えた人生に見えるけど、ここまで来るには、夢を確実に実現させてきた彼女なりの、人生へのこだわりがある。彼女を見ていると、いつも頭に浮かぶ大事な言葉がある。「欲しいものを手に入れるには、女性だって常に"積極的"であるべき」ということ。

大和撫子の美しさとはだいぶ違うかもしれないけど、現代の女性が欲しいモノを手に入れるためには、この強気な姿勢が必要だ。恋もそう。積極的に前へ出ることで、好きな人のハートを勝ち取れる…少なくとも、チャンスが広がることは間違いない。

夢じゃなくてプラン。恋だって貪欲に

キーリィは小さな田舎町で育った。居心地の良さを感じながらも、自分はいつか違う場所へ出て行くと感じていた。その想いを胸に、大学は違う州へ、卒業後は大都市NYへと活躍の場を移す。彼女はその大都会で"農業事業"を実現させるという夢を必死に追いかけていた。その途中で、彼と出会った。友達に招待された、大人数のディナーパーティーで、テーブル越しに…思いっきり笑う彼。思わず友達に聞いた。「彼、誰? 笑顔がキュートすぎる!」でも、彼女はためらった。「あぁ、エィミーの元カレだよ。だから話に行くのはちょっと…じゃない?」

それでもキーリィは気にしない。だって、こんなに素敵な笑顔にグッとくることってなかなかないし、このチャンスを逃すわけにはいかない。

「I don't care! 彼のことをもっと知りたい」

彼が近くに来た時に、すかさず話しかけるキーリィ。ありったけの笑顔と、ボディータッチをいっぱい使って、興味があることを示して…あとでしっかり携帯番号を交換。

好意を受け取った彼は、数日後にキーリィをデートに誘った。NY市内でお互いに訪れたことのないレアスポット巡りをして、最高の初デートだったという。そして、4年の月日が経った今も、お互いの夢の実現も支え合いながら、2人で2倍…じゃなく、3倍ポジティブに生きている。

偶然の出会いじゃない。彼女が行動を起こしたから、今の関係がある。男性が話しかけてくれるのを、おとなしく待ってなんていられない。他の人がゲットする前に勝ち取らないと。だって欲しいものは、誰かが買ってくれるわけじゃない。女の子だって、自分から行かなきゃ。それにイイ男なら、勝気な女性にひるむこともないハズだし、むしろ積極的な姿は魅力的に見えるハズ。決して楽なことではないけど、常に攻めの姿勢で挑んでいけば、きっと、必ず、目的地にたどり着ける。

それは、恋だけじゃなくって「なりたい自分」かもしれないし、「挑戦したい仕事」にも当てはまるかもしれない。