「元彼のSNSを見るのがどうして悪いの? 別に何かするわけじゃないし」。もしあなたがそう思っているとしたら、注意が必要かも。実はある研究によって、その行為が失恋の痛手から回復するための深刻な妨げになっていることがわかったんだそう。元彼へのSNSストーキングをやめたほうがいい、その理由をコスモポリタン フィリピン版から!
ハワイ大学とオハイオ州立大学による2015年の共同研究では、過去1年間に失恋を経験した人で、相手も自分もFacebookのアカウントを持っていた431人の学生を調査。
調査執筆者のジェシー・フォックスさんとロバート・トクナガさんによると、つきあっている間も、いつも自分が相手にどう思われているか心配し、相手に気持ちを確認していた人ほど、関係が危うくなったとき(別れた場合はもっと)心の傷を受けやすいのだとか。この傷によって、別れた後もFacebookで元彼をモニタリングする傾向が強まり、自分がいなくなった後の彼らの生活を見て、心がズタズタになるのだそう。
もし、これが自分のことみたいだと思ったら、持てる意志を総動員して、悪循環をスッパリと絶つべき。
「SNSサイトは、過去の投稿やお互いのやりとり、写真などをシェアしているので、つきあっていた人たちにとっては、バーチャルなスクラップブックのようなものになりえます」とフォックスさんとトクナガさん。「自分自身のSNSを見ることも、失恋についての熟考や反芻を促す可能性があり、特に関係に固執する人々にとっては、精神的苦痛を長引かせる要因となりえるのです」。
覚えておきたいのは、"過去の写真は過去のもの"だということ。
フォックスさんとトクナガさんは元彼の新しい彼女を発見した人が、その彼女をストーキングする可能性についても言及。それは結局、わずかな情報から自分と彼女を比べる行為に行き着くのだそう。「彼女は私よりかわいい? 私よりセックスが上手? 彼女は私より一体何がいいっていうの!?」これでは、あなたの自尊心が傷つくだけ。
2009年に行われたある研究では、カナダのゲルフ大学の研究者が308人の大学生を調査し、「Facebookの使用増加は、Facebookをきっかけとした嫉妬が増えることを大いに予測させる」と指摘。さらに、「フィードバックの応酬により、Facebookにはパートナーに関する曖昧な情報が残りますが、これはそもそもFacebookがなければ見ることのできなかったものです。見てしまったことによって、さらにFacebookの使用に拍車がかかります」とのこと。
つまり、彼のFacebook上の女友達と彼の関係をいちいち憶測すればするほど、あなたは嫉妬に苦しみ、ストーキングし続け、また嫉妬し、という悪循環に。
2012年に行われたイギリスのブルネル大学の研究では、SNSユーザーである相手との破局を経験したことがある、464人のFacebookユーザーを調査。
研究著者であるタラ・マーシャルさんが学術情報サイト<The Conversation>に語ったところによると、「このようなFacebookストーキングは、別れた相手との失恋を乗り越えるための自然なプロセスを、阻害する可能性があることがわかりました。より具体的に言いますと、Facebookを通じての別れた相手への監視は、別れた相手への執着、否定的な感情や性的な欲求、精神的な成長の停滞など、失恋に関するより大きな苦痛と関わっています」。
そして、こうした感情を持ち始めると、再び元彼(女)とコンタクトを取り始めるまで、時間はあまりかからないのだとか。マーシャルさんは2011年に行った大学生のネットストーキングについての研究を挙げて、「Facebookで元彼(女)をストーキングをする人々が、ストーキングをしない人々に比べて、別れた相手に復縁を迫る割合は6倍で、後をつけたり、連絡をしたり、手紙を送ったり、プレゼントを置いていったりします」とコメント。
マーシャルさんはさらにこう説明。「これは別れた相手にとっては、緩やかな脅迫ととられかねません。(元恋人の行動によって)不安になったり、落ち込んだりさせられるわけですから」。
まとめると、SNSストーキングはお互いの傷を深めてしまう可能性が高いということ。
あなたにはきっと、もっと素敵な出会いが待っているはず。元彼をSNSで追うのは、今日で終わりにしませんか?
※この翻訳は抄訳です。
Translation:mayuko akimoto