Mamiの気になりニュース番外編】

「バイリンガルニュース」のMCを務めるMamiが本編では話しきれなかった、ちょっと気になるニュースをピックアップ。ライターyokoが深掘りしてお届けします!

先月「Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking」という学会誌に、インスタグラムに載せる自撮り写真が恋愛関係に悪影響を及ぼしている、という研究結果が掲載されました。

研究では420人のインスタグラムユーザーを対象に【①自撮り写真の投稿数 ②投稿後、自己評価がどのように変化したか ③現在の恋愛事情】についてのアンケートを実施。自撮りを多く載せる人ほど「自分の見た目に満足しており、それと同時に恋愛相手と上手くいっていない傾向にある」ということが判明しました。

研究者たちは、カップルの一方が頻繁に自撮りを投稿することにより、そのパートナーが嫉妬や脅威を感じているのではないか、と推測。相手のインスタを必要以上にチェックするようになり、苛立ちがさらに増し、それが原因となり浮気や破局、離婚に繋がってしまう、と分析しています。

恋愛関係に限らず、自撮りは周りの人たちを遠ざける原因になっているかもしれません。人々は頻繁に自撮り写真を上げる人に対して、親しみやすさや頼りがいを感じない傾向にあるようです。その原因のひとつに、自撮り中毒の人はナルシシズム(自己愛)が強いと周囲に認識されてしまうことが挙げられます。

ナルシストたちの特徴としては、男女問わずSNS上で共通した投稿をしているよう。ある調査報告によると、彼らは自撮り写真を頻繁に載せるだけでなく、自身の食生活や運動習慣についてもアップする傾向にあります。これは自分の外見に夢中であることの現れである、と分析されています。

ナルシストは周囲の注意を引きたがると同時に、良好な人間関係を築くことが難しい傾向にあるとの調査結果もでています。夫婦関係とナルシシズムに関する調査では、妻がナルシストの場合、夫婦関係の悪化が結婚後4年以内に見られました(興味深いことに、夫がナルシストの場合は同様の結果は得られなかった)。これらの夫婦は、結婚後最初の半年間は関係の悪化が見られなかった。初期の段階ではナルシストの要素がパートナーから魅力的に見られ、それと同時にナルシスト自身も相手から賛美を得ることに価値を感じているようでした。しかし、時とともにナルシストの不誠実さや自己中心的な性格が判明していくよう。

恋愛関係においても、ナルシストが自撮り写真を上げる行為は、初期の段階では魅力的で愛らしく感じられ、時間が立つにつれ苛立ちの種へと変化していっているのかもしれません。

さて、自分の自撮りをSNSにどうしてもアップしたいときは…?

無意識に承認欲求を満たすのではなく、投稿する前に、受け取り手はどう感じるだろうか、自分は周囲にどういう風に見られたいのだろうか、と問いかけてみるのが良いかもしれません。恋愛関係に悪い影響を与える可能性も減らせますし、試してみる価値はあるのではないでしょうか。