Mamiの気になりニュース番外編】

「バイリンガルニュース」のMCを務めるMamiが、ちょっと気になるニュースをピックアップ。ライターyokoが深掘りした記事をお届けします!

先日Stem Cellsという学会誌に、流産の原因が子宮内壁の幹細胞の不足であることが解明された、という記事が発表されました。原因不明のまま流産を繰り返す女性がいますが、研究により理由が解ったのは今回が初めてなんだそう。

これまでは喫煙、飲酒、加齢、肥満、環境汚染など、流産のリスクになると考えられる要因は上げられてきましたが、直接の原因は解明されていなかったよう。

研究を率いたイギリスのウォーリック大学のジャン・ブロンセン教授は「流産をしてしまった患者は、妊娠を試みる前から、子宮内壁の幹細胞が不足していたことが判明しました。子供を亡くし傷ついている両親が再び妊娠を試みるまでに、この問題を解決したい」とコメント。

この問題を解決することが流産を防ぐ唯一の方法かもしれない、と研究チームは発表しており、教授と共に研究に携わったシオバン・クウェンビー氏は「今年の春より、本格的に子宮内壁の環境改善に関する研究を開始します。原因を突き止めたら、次にどのようにして幹細胞の機能を向上させるについてを研究。ここが大きな課題となりそうです」と話しました。

近い将来、検査方法と治療法の開発が進み、流産自体がなくなる日が来るかもしれません。