恋人との別れは誰にとってもツラいもの。数カ月だけの付き合いや、カジュアルな関係であってもキツイのだから、それが何年も付き合った"真剣交際"の相手ならなおさら。せめて別れ際がキレイであればいつかは「美しい思い出」になるかもしれないけれど、「ええっ!」と驚くようなシチュエーションでフラれる場合もあるのが人生の悲しいところ…。

ここではそんな"最悪のシチュエーション"でフラれた男女6人の告白をコスモポリタン アメリカ版から紹介。これから別れを切り出そうとしている人は「振る相手にも礼儀が必要」ってことを覚えておいてほしいし、そして失恋したばかりの人は「ツラい思いをしているのは自分だけじゃない」と共感できるはず…!

1.せめて食べ終わってから言って

21歳の誕生日だったその日、彼がヒューストンの中心部にある私が好きなレストランに連れていってくれたんです。メイクも服もバッチリ決めて、ワクワクしながら出掛けました。レストランに着いて暫くは、彼はいつも通りに振る舞っていました。ワインと大好物のパスタを注文したところまでは…。すると彼が突然『キミとの将来が見えないんだ』と切り出し、一方的に別れを告げるとさっさと席を立って行ってしまったんです! 手を付けていない大量のパスタとワインと一緒に残された私がその後どうしたかって? もちろん全部平らげてからレストランを後にしましたよ!」(アシュトン、22歳)

21人残されたヴァンパイア

「フラれたのは高校でハロウィンパーティが開催された夜のこと。僕は映画『トワイライト』のヴァンパイア、彼女はクリステン・スチュワートの仮装をして出掛けたんだ。ところが彼女はパーティの途中で、僕を残して別の男子のパーティに行っちゃった。僕はグリッターを体中に振りかけたかなり気合いの入ったコスプレだっただけに、惨めさと悲しさがひとしお。カップルコスチュームは考えモノだってその日悟ったよ」(アレックス、25歳)

3.ショートメールで突然すぎる別れ

「その日私は人身売買の犠牲者を支援するための夕食会に出席していました。2時間半ほどたったとき、彼から『メグ、君のことを愛してる。でも、もう君とは付き合えない』と書かれたショートメールが届いたんです。驚いた私は席を立ってトイレに行き、彼に電話しました。その後ディナーの席とトイレを往復すること数回。彼とは3年半も付き合ったのに、ショートメールで別れを告げるなんて…! 席に戻っても涙が止まらない私に気付いた隣の席の人(彼女はその場で初めて会った、まったくの他人)が、『あなたの知り合いに、人身売買の犠牲者がいるんですね…』と親切に声を掛けてくれたけど、『違うの。今彼と別れたの』と正直に答えた私。今思うとかなり恥ずかしい」(メグ、26歳)

4.思い出の場所が"別れの場所"に

「24時間営業のレストランは私たちのお気に入りの場所。付き合い始めたころはそこでよくデートしたし、その後は一緒に勉強するためによく通っていました。でもその場所で悲劇が起るなんて…! ある日彼はいつも通りにレストランに私を誘いました。席についてコーヒーとパンケーキをオーダーした直後、彼は『別れたい』と私に告げ、その場を去ってしまったんです。1人残された私は、驚きと悲しみに打ちひしがれ号泣。その様子をレストランにいる人全員が見ていたけど、根性でパンケーキは平らげてレストランを後にしました。あれから2年、そのお店には行っていません」(ローレン、22歳)

5.スタバを転々と

「その日、彼とNYのスタバで待ち合わせをしていました。別れを切り出されたのは、注文をするための列に並んでいるときだったんです。ドリンクは買ったものの、呆然と立ち尽くす私。ひとまず話し合うために席につこうとしたけど、そのスタバは満席。仕方ないので、別れ話をするためだけに、ドリンクを持って2人で近くのスタバに移動することに。少なくとも注文したドリンクを無駄にしないで済んだのはよかったです」(ジュリア、20歳)

6.別の場所で打ち明けてほしかった

「当時一緒に暮らしていた彼はバーで働いていたので、毎晩帰宅するのは午前4時ごろ。ある日彼は家に戻って"いつものように"ベッドにもぐりこみ、目が覚めた私は彼を"いつものように"抱きしめました。そして彼は、私を腕の中に抱きながら『話があるんだ』と切り出したんです。3年も付き合った彼が別れを告げたのはベッドの中。ベッドは私が家の中でもっとも好きな場所だったのに、彼が去った今、そこはただ悲しみと寂しさを感じる場所に。つまり彼は私を捨てただけじゃなく、お気に入りの場所さえも奪ったんです」(ヴィクトリア、21歳)

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US