コスモポリタン アメリカ版の男性ライターが、女子の悩みに本音で答える相談コーナー。今回寄せられたのは、「彼が極度の潔癖症で、彼に合わせて尽くしているうちに後戻りできない状態になってしまった」という女性から。

Q.彼とは知り合って2年になります。付き合ってから4カ月で同棲を始めたのですが、いざ一緒に暮らしてみると、彼が極度の潔癖症だったことがわかりました。彼も彼で、私がちょっと不安症というか、神経質なところがあることを知りませんでした。お互い同棲して初めて知る面があったわけです。で、彼のことなんですが…料理や掃除、シャワーやトイレも、私がすること全てに彼の潔癖症が立ちはだかるんです。私としては、彼が快適に過ごせて、不快に感じないように徹底しているつもりなんですが、私が何をしても否定的な反応をされてしまうのでとてもツラくなります。そんな状態なので、今や2人とも別々の部屋で寝て、私はトイレや仕事、食事かシャワーを浴びるとき以外は基本、部屋から出ないようにしています。

私としては問題を解決したいので、セラピーやカウンセリングに通ってもいいと言っているんですけど、彼は「自分はなんの問題もないから必要ない」と話を聞いてくれません。以前はいい感じだったのに、今となってはすごく大きな問題がお互いの間にそびえ立っていて、なすすべもなく放置してるといった状況です。それに、例えば「外から帰ってきてアパートの部屋のドアノブに触れるときは、手袋しないとダメ」といった彼の無茶な要求に全て応え続けるのも、彼にとって良くないんじゃないかと思うんです。尽くしすぎて彼をダメにしてしまってるような気がして…。彼とは別れて、自分の人生を歩んだ方がいいのでしょうか?

A.私は潔癖症ではないですが、恐怖症はありますよ。それは何かというと"同棲してるガールフレンドをすごく不安にさせても平然としていられる男"恐怖症です。

お話を伺っていると、この生活がうまく行くように頑張っていらっしゃるのがよくわかります。彼の神経に障らないように、とても気を遣いながらね。でも、どう見てもそこに問題があって、その原因がどう考えても彼にあるというのに、それを全く意に介さず認めようともしない男のために、あなたが身を削ってまで尽くすなんて理不尽ではないですか? そんな生き方、ひどいと思いませんか?

「トイレや仕事、食事かシャワーを浴びるとき以外は基本、部屋から出ない」ような恋人関係など、誰が望みますか? それでも彼の"無茶な要求に全て応え続け"たいのですか? すでにあなたは、十分すぎるくらい彼のために尽くしていると思いますよ。ですが、彼があなたに十分尽くしてくれているとはとても思えません。自分に問題があることを認めようともせず、自宅でのあなたの振る舞いになんでもかんでも文句を言う。なんて自己中で、勝手で、他者への敬意に欠く態度でしょう。 あなたが「自分にとっての幸せって、何だろう?」と最後に自問したのはいつでしたか? あるいは、どうしたらあなたがハッピーになれるか、彼の方から聞いてきたことはありますか?

自室に閉じ込められているような気持ちで毎日暮らしているのに、彼はそれが問題だとは微塵も思っていない。それはもう、明らかに赤信号でしょう。不安症のような気分になっているのもわかりますし、実際に心がかなり不安定な状態にあるのだと思います。だからといって、それを修復して元の健康的な精神状態に戻るためには、彼氏の存在が必要というわけでもない。カップルの問題は当事者同士が力を合わせて解決していかなければなりませんが、あなたのケースはちょっと特殊だと思うんです。彼の潔癖症は極端すぎます。彼自身、何かしらの手助けや治療が必要なはずです。でもあなたは、彼の異常な要求に合わせるため、もうすでに自分を強引に矯正していますよね。彼がどんな恐怖症や潔癖症の持ち主であれ、そもそもそれは精神的にあまりにも不健康ですよ。

当初のやり方がうまくいかないことだってあります。何かがいきすぎてしまうこともあるでしょう。それは仕方のないことです。何でもうまくやらなきゃいけない、なんて強迫観念に駆られてまで、完璧を目指す必要もありません。誰かがあなたを苦しめたり、不快にさせたりしているのなら、それに最後まで付き合う必要などないのです。自分で始めたことであれ、あるいは結果的に陥ってしまった状況であれ、自分の人生と相容れないことなら、すっぱりと手を切ってしまって良いのです。肝心なときに自分の意思でしっかりと「NO」と言えるかどうかは、人生においてとても大事なこと。正直言って、彼との関係はもう終わりにしたほうが良いのではないでしょうか。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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