女子会を開けば、必ず誰かひとりが言う「出会いがない…」。「私も!」と共感したアナタ、もしかしたら目の前にある出会いのチャンスを見逃しているだけかも? 「そんな出会い方、アリ⁉」とアッと驚くような、リアルエピソードを10話ご紹介!

出会いエピソード第9弾は、度重なる偶然で引き寄せられた、運命的な恋。モロッコでのひとり旅で、日本人男性と恋に落ちたS.A.さん(26歳、秘書職)。まるで神様のイタズラ!?とも思える、偶然の遭遇でスパークした恋に、乙女心がトキメキまくり!

-彼と出会ったのはいつ?

22歳のときに大学の卒業旅行として、モロッコへひとり旅に出たんです。滞在期間は2週間ほどでした。まずは旅の序盤に、定番の砂漠ツアーへ参加。ガイドに従って砂漠を回っていると、ちょっと離れたところに別のツアーグループを発見。そのグループの中で、彼(以下K、当時27歳)を発見しました。

外国人がほとんどのグループだったので、アジア人に目が行ったんだと思います。よく見ると、がっしりした体型にしょうゆ顔という外見が、私のタイプど真ん中。彼もひとり旅のようで、"一緒のグループだったらよかったのにな"と感じたのを覚えています。

そのツアーの後日、別の街を散策していると、またもや彼の姿を発見。そのあとも同じようなことが2、3回あったのですが、どうしても話しかける勇気が出なくて…。そんなこんなで、いよいよ帰国の日となりました。

-会話をしたキッカケは?

最終日、モロッコの空港でフライトまでの待ち時間に、空港内の売店を散策することに。お土産を選んでいると、ふと目の前にKを発見。またもや偶然の再会に驚いて固まっていると、それに気づいたKと目が合ったんです。すぐに目をそらすこともできず会釈をすると、「何度か会いましたよね?」と話しかけられて。どうやらKも、街で私のことを見かけていたみたい。

さらに、帰りのフライトが同じということが発覚! それからモロッコでの旅行話に花が咲き、フライトまでの待ち時間に加え、乗り継ぎの間もずっと一緒に過ごしていました。そしてKは当時、仙台で塾の英語講師をしていることを知って。私は東京なので、なかなか会えないなぁ…と残念な気持ちでいっぱいに。成田に到着していよいよお別れのとき、彼から「もう会う機会も無いかもしれないので、食事に行きませんか?」というお誘いが。私も彼ともっと話したかったので、「ぜひ!」と即答しちゃしました。

-彼を好きになったきっかけは?

旅いう共通の趣味の話など、食事中も会話が盛り上がりまくり。外見もタイプだったので、彼にどんどん惹かれているのがわかりました。夜が深くなるにつれ、彼と別れたくないという想いは強くなるばかり。お酒も入っていたこともあり…勢いで、身体の関係を持ってしまったんです。

-その後の進展を教えてください。

彼は翌日仙台へ帰っていったのですが、特にその後の会う約束などはなく…。ベッドを共にしたことで、完璧に恋に落ちてしまった私。休みを使って仙台まで何度か会いに行くも、Kからはっきりとした反応は得られなかったんです。"私のこと、本気じゃないんだな"と薄々気づいていたので、別の人と付き合ってみたりしたのですが、やっぱり忘れられなくて。

そんな状態が2年半ほど続いたとき、アプローチを受けていた男性と交際することに。彼はKへの恋を引きずっている私を嫌がらず、すごく大切にしてくれて…。やっと新しい恋に出会えたとき、急にKから「会いたい」という連絡が来たんです。動揺しつつも新しい彼がいることを告げ、最後に勇気を振り絞って「ずっと本気で好きだった」と伝えました。

するとKは納得しながら、「偶然の出会いから、今でも話せる友人ができて嬉しく思う。これからもこの関係を大切にしたい」と言ってくれて。それからKとは、たまに近況を報告し合う良い友人関係になれました。ツラくてみじめな気持ちになることも多々あったけど、そんな辛い経験をしたからこそ、今の彼の優しさに気づけたのかなって。旅先でのひょんな出会いから、すごく大きな人生経験が得られたんだと今になって感じています。

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