女子会を開けば、必ず誰かひとりが言う「出会いがない…」。「私も!」と共感したアナタ、もしかしたら目の前にある出会いのチャンスを見逃しているだけかも? 「そんな出会い方、アリ⁉」とアッと驚くような、リアルエピソードを10話をご紹介。

出会いエピソードリレー第五弾の舞台となるのは、出会いの場としてはポピュラーな「クラブ」。大の音楽好きで、以前は頻繁にクラブへ通っていたと言うS.K.さん(31歳、スタイリスト)は昨年、ある晩に出会ったイギリス人男性のM.K.30歳、S.E.)と結婚! "チャラい"というイメージを抱きがちなクラブでの出会い、これを機会に見直してみるのもアリかも⁉

-彼と出会ったのはいつ?

最初の出会いは、かれこれ6年くらい前ですね。渋谷にある『WOMB』というクラブで開催された、海外のDJの来日イベントに行った時のこと。一緒に飲んでいた友達が酔っ払って、横にいた外国人グループに絡みはじめて…結局みんなで一緒に飲むことに。そのグループにいたのが、彼(以下、M)でした。最初はみんなでワイワイ飲んでたけど、途中から踊りたくなってきて。ひとりダンスフロアに移動。気が済むまで踊って友達の元に帰ろうとしていた時、いきなり誰からか腕を掴まれたんです。パッと後ろを振り向くと、そこにいたのはM。友達とはぐれちゃったみたいで、話しかけてきました。

当時のMは日本に来たばかりで、日本語がほとんどできなかった。私もカタコトの英語しか話せなかったから、会話をするのが本当に大変だった! 「いつまで日本にいるの?」と聞いたら、留学生として1年間滞在するとのこと。顔もまあまあ可愛かったし、外国人の男性に興味があったので…(笑)。「自分に興味があったら、連絡して!」と、思い切って連絡先を渡したんです。

-初デートのきっかけは?

それから3週間くらい経って、クラブでの出来事も忘れていた頃。いきなりカタコトの外国人から電話がきてビックリしていたら、Mだったんです。手探りの会話ながら、デートに誘われていることは認識できて。翌週、遊びに行くことに!

記念すべき初デートは、映画でした。映画館の前で彼と会った時、彼の外見にちょっとガッカリ。クラブの中だと暗くてよく見えないから、カッコよく見えたんですよね(笑)。「なんかイメージと違ったな〜」なんてガッカリしつつも、とっても真面目で、しっかりエスコートしてくれるところは好印象。男性との関係で優位に立ちたい派の私としては気分が良かったので、「ま、遊ぶくらいならいっか!」と上目線で接していました。

-転機となった出来事は?

その後も月に1回ほどのデートを楽しみながら、3か月が過ぎた時。女友達と彼の3人で、江ノ島のビーチパーティーに行ったんです。最初は3人で踊っていたのに、友達がナンパされた相手とどこかへ消えちゃって。オールのイベントだったので、Mとふたりきりで一晩を過ごすことに。最初は「一晩中も何を話そう⁉」と不安だったけど、お酒も入っていたせいか、会話もいつもよりスムーズ(笑)。コンビニでアイスを買って外で食べたり、ふざけておんぶしてもらったり…ティーンみたいな素朴なデートが、めちゃめちゃ楽しかった! 翌朝東京に帰る途中、合流した友達がMに「Sのコト、好きなの?」って聞いたんですよ。彼が素直に「うん、好き」と答えるのを聞いて、ドキッとしている自分に気付いて。それ以降かな、彼の事を真剣に考えるようになったのは。

-彼との仲が深まったきっかけは?

目の前で「好き」とは言われたものの、具体的に「付き合って」という言葉はなく。どういう気持ちなんだろう…と、モヤモヤした気持ちを抱きながら、それまで通り月に1〜2回のデートを続けていました。この期間中、もちろんカラダの関係も一切ナシ25歳とは思えない、めちゃめちゃプラトニックな関係でした(笑)。

そんな関係が続くなか、いよいよMの帰国間近に差し迫ってきて。その日もいつも通り一緒に遊んだ帰り道、急に「実は明日、帰国するんだ」という衝撃の言葉が。帰国日を事前に言ってしまうと悲しくなるから、と、ずっと隠していたみたい。私はあまりのショック、自然と涙が溢れてきて…。「ああ、この人のことが本当に好きなんだなぁ」と、再確認。

するとM私のことをぎゅっと抱きしめて、初めてのキスをしました。その晩は私の家にふたりで帰って、やっと、初エッチを経験。次の日の朝、Mを駅まで送った後も、突然の別れにしばし呆然としていました。

-彼と交際に至るまでの経緯は?

帰国後はスカイプで話したりとこまめに連絡は取り合っていました。でも結局きちんと付き合っていない関係というのもあり、半年も経つと連絡がまばらになってきて。2ヶ月に1回、3ヶ月に1回とどんどん回数も減り…私も別の人からアプローチを受けていたこともあり、次第に自然消滅のような状態になっていました。 Mが帰国して2年が経ったある日、知らない番号から電話がかかってきたんです。出てみると、なんとMの声がするじゃないですか!「帰ってきたよ!」という、またまた急な連絡に思わず唖然。詳しく聞くと、日本の大学院の入学が決まり、2年間滞在するとのこと。ちょうどその時にタイミングよく彼と破局したばかりだったんで(笑)、Mとの再会は素直に嬉しくて。早速、デートの約束をしました。

無事再会を果たし、それからはまた、彼が以前いた時のようなデートを楽しむ関係に。ただし依然として、きちんとした告白の言葉がなかったんですよね。そんな状況にイライラしつつ、ふたりでMの友人宅に遊びに行った時のこと。Mが私を友達に紹介すると、「ヒューヒュー」と私たちのことを囃し立てたんです。「どういうこと?」と思いながらの帰り道、Mが突然真剣な顔をして「僕たちって、付き合ってるのかな?」と言われて。恥ずかしがり屋な彼らしい言葉に笑いながら、「うん」と答え、交際がスタートしました。

-その後の進展を教えてください。

交際は順調に続き、あっという間にMの帰国日が到来。「絶対にまた来るから」と宣言して帰国したものの、結局イギリスで就職が決まり、遠距離恋愛がスタート。日本に戻ってくる目処も立たないまま1年が過ぎた時、さすがに、このまま待ち続けるべきか不安になっちゃって。「結婚する気がないなら、別れる!」と宣言したんです。

私のはっきりとした意思に相当驚いたのか、すぐさま彼から連絡が。「日本で仕事を探すから、待ってて!」と言われ、その2ヶ月後には本当に日本に来てくれたんです♡ 仕事が決まると正式にプロポーズされ、今年の春、結婚しました。

ちょっと遊ぶくらいの気持ちで始まった関係が、まさか結婚までするなんて…私自身もビックリしてます(笑)。クラブでの出会いも、捨てたもんじゃないですね!

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