女子会を開けば、必ず誰かひとりが言う「出会いがない」。「私も!」と共感したアナタ、もしかしたら目の前にある出会いのチャンスを見逃しているだけかも? 「そんな出会い方、アリ⁉」と驚くような、リアルエピソードを10話ご紹介。

出会いエピソードリレー第三弾は、働く女性の生活に最も身近な"通勤電車"での出会い。毎朝同じ車両に乗っていた男性(33歳、ウェブデザイナー)に恋をしたのは、N.K.さん(32歳、広告代理店)。少女マンガ顔負けなほど甘酸っぱいリアル・ラブストーリーは、胸キュン必至!

-彼と出会った場所は?

4年前に転職して、通勤に使う電車が変わったんです。ある日の朝、いつもと変わらない満員電車に乗り込んだ時、隣に立っていたのが彼でした。私、星野源さんみたいなカルチャー系男性がタイプで。黒縁のメガネに、程よくセンスが感じられるファッション、なんとなく趣のある雰囲気を漂わせていた彼が、私のタイプそのものだったんです。「素敵な人だな…」とは思いつつも、そこは朝の満員電車。駅に到着するなり彼のことなどすっかり頭から離れ、何事もなかったかのように1日が始まりました。

翌朝電車に乗ると、同じ車両にまた彼の姿を発見。2日連続で彼を見かけたことで、彼の印象が私の中でグッと強くなったんだと思います。それからほぼ毎朝、電車の中で会う彼の姿を目で追いかける日々が始まりました。でもあくまで彼は赤の他人。電車の中で話しかけるなんて発想は全く浮かばず、ただただ憧れの存在でしたね。先輩に片思いをしている中学生みたいな感じ(笑)。

-転機となった出来事は?

彼を電車で見かけるようになってから、半年ぐらい経った頃かな。彼のことを、日に日に好きになっている自分がいて。彼の名前すら知らないのに! 友達からは「話しかければいいじゃん」って言われたけど、もちろんそんな勇気があるはずもなく。

毎週欠かさず聴いているラジオ番組を流しながら、ボーッと彼のことを考えていたある日。DJが視聴者からの悩み・恋愛相談に答えているのを聴いて、ふと"相談してみよう!"と思い立ったんです。自分のことを全く知らない男性がどう思うか、意見が聞いてみたかったんですよね。早速HPにアクセスして、電車で出会った彼に一目惚れしたこと、話かける勇気が出ない悩みを素直に書いて投稿しました。

その翌週、ドキドキしながらラジオを聴いていると、なんとDJが私の相談をピックアップ! 私の文章を読み終わると一言、「話しかけちゃえばいいじゃん。見てるだけじゃ、何も始まらないよ!」と。その日は一晩中、そのDJの言葉が頭の中で何度も繰り返し流れていました。翌朝起きると、不思議と、心は決まっていて。話しかけることを決意しました。

-どうやって話しかけたの?

その日は自分ができる限り、とびきりおしゃれをして出勤(笑)。電車に乗り、いつも通り車両を見渡すと、そこに彼の姿を発見。ドキドキしながら話しかけるタイミングを見計らっているうちに、ひとつ、またひとつと、電車は刻々と彼が降りる駅に近づいて行って…。ついに電車が到着してしまい彼が車両を降りる姿を眺めていたら、無意識に自分も降りていたんです

それからはもう無我夢中。彼の元に駆け寄り「お忙しいところ、すみません。電車の中で見かけて、ずっと気になっていました」って、言った気がします。それから用意していた自分の名刺を渡して「もし良かったら、連絡ください」と伝え、走るようにその場を立ち去りました。あまりに恥ずかしくて、その場にいられなくて! もちろんそのときの彼の反応も、まったく覚えていません(笑)。

-彼から連絡は来た?

正直、彼からの連絡はあまり期待していませんでした。というか、期待しないようにしていたのかな。とは言いつつも、その日は1日中、携帯から目が離せなかったですけどね(笑)。夜になっても彼からの連絡はなく、落ち込みながらふて寝。翌朝、祈るような思いで携帯を開くと、未登録のアドレスから届いたメールを発見! 恐る恐る開くと、そこには「声をかけていただいた●●です」という文字が。もう、天にも昇る思いでした!

-その後の進展を教えてください

彼から来たメールに返信する形で、メールのやり取りが始まりました。何通目かで、気になっていた彼女の存在もクリアに! 趣味の話をするうちに、音楽の好みがすごく合うことが発覚。その話で盛り上がってグッと親近感が深まったタイミングに合わせて、食事へ行かないかと提案してみたんです。すると彼はあっさりと快承してくれて。話しかけた日から2週間後に初めての食事へ行くことに。さすがに最初のデートは緊張しましたが、共通の趣味の話題もあって、会話は思いもよらず弾みまくり。最初は外見に惹かれて始まった恋でしたが、彼の内面を知ってさらに好きになってしまいました

それからはどちらともなく、気軽にデートに誘い合う関係に。ライブに行ったり、映画を観に行ったりと2ヶ月間ほどデートを重ねた後、自然な流れで付き合うように。2年間の交際を経て、昨年結婚しました。交際後、私たちのキューピットになってくれたラジオのDJに報告しなければ!と思い、お礼のメッセージを投稿したんです。するとまた読み上げてもらい、さらにお祝いのお言葉までいただいて。自分で言うのもなんですけど、本当にできすぎたストーリーですよね(笑)。通勤電車にこんな素敵な出会いが転がっているなんて、ちょっと前の私だったら信じられなかったですもん!

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