MASAKOさん(仮名)の場合(24歳、販売員、彼氏なし)

※取材を基に製作しているノンフィクションストーリーです。

□月〇×日

とにかく彼氏がほしいから、友達に勧められるがままにTinderのアプリをダウンロード。マッチングアプリに対して、怖さがないわけではないから、デートは昼間にすると決めて、マッチした人とメッセージのやりとりをしていたけど。「ランチデートがいい」と言うと、意外とフェードアウトされることが多い。そういう男はやりもく(セックスが目的)だから無視!

休日のショッピング後、ひと休みでカフェに入ったら、新規でマッチした人から「今、六本木にいるんだけど、時間あるならディナーに行かない?」とメッセージが。そのメッセージが届いたのが1700だったから、昼間に会うというルールを破ってしまうことになるけど、ちょうど六本木にいたから、思わず、「私も六本木にいる! いいよ。食事に行こう」と返信しちゃった。

すぐ合流して、メキシカンダイナーに行ったんだけど、まったくお酒を飲まない私と、さっさと酔っぱらった彼、オーストラリア人のヘンリー(仮名)30との温度差は開くばかり。そこで解散しちゃえばよかったのに、「カラオケに行きたい」という彼のリクエストになぜか応えてしまった。

個室はダメだと思っていた予感が的中して、ヘンリーはキスを迫ってきた。ここはラブホじゃないんだからとばかりに、彼を力いっぱいかわし、マイクを独占して、カラオケの自主トレに専念することに。気がつけばヘンリーは寝てるし、このまま始発までの時間が過ぎるのを待つだけと思っていたら、ヘンリーの携帯のアラームが鳴り響いた。でもヘンリーは起きないから、アラームを消し、自主トレに戻ったけど、また鳴り響いたから、彼を起こしたら、「やばい!」と慌てて部屋を出て行った。

戻ってくるだろう待っていたけど、1時間たっても戻らない。これはおかしいと思って、店員さんにヘンリーの行方を尋ねたら、「あ~その人なら、店を出て行きましたよ」と。その状況がうまく飲み込めなかったけど、とりあえずカラオケ代を支払って帰ることに。

ディナーもワリカンだったのに、カラオケ代15000円も出すことになるとは。でも、Tinderで出会った人とは昼間に会うというルールを破ったのは私だし、勉強代が高くついたってことで。

速攻でヘンリーをブロックしようと思ったけど、言い訳メッセージと届くかもと思ってそのままにしていたら、翌日、ヘンリーからメッセージが届いた。どうやら国際ミーティングがあったんだけど、それをすっかり忘れていたと。あのアラームは、会議時間をお知らせするためのものだったみたい。

「本当にごめん。お詫びにディナーをごちそうさせて」と言われたけど、「二度とこんなことはしないように」とだけ返事して、ブロックした。

ヘンリーとのデート後は、昼間にデートするに加えて、個室はNGとルールが追加された。Tinderでの恋人探しは、慎重さが大切だなと痛感した。

Tinderとは......ティンダー=燃えやすい。位置情報を使ったマッチングサービスアプリ。

同じエリアでこのアプリを利用している人を結び付けてくれる新感覚の交流アプリとして多くの国で利用されている。完全無料/自分の周辺に住んでいる異性と出会える/外国人ユーザーも多い/マッチングしない限りメッセージを送れない、という特性から、日本でも女性が安心して使える。(ただし、100%安全とは言い切れないので、自己責任で使うことが大切)。

これまでの東京女子のTinder日記はこちら