RUIさん(仮名)の場合29歳、広告代理店勤務)

※取材を基に製作しているノンフィクションの回想ストーリーです。

3年前、夏休みを利用して、タイの離島へひとりバカンスに。

ひとり旅だったから、海のアクティビティを楽しむのもいいかなと思ってダイビングツアーに申し込んだら、同じくひとりでツアーに参加していたフランス人のフランク(仮名)30に船の中で話しかけられた。その時は、挨拶程度の言葉を交わし、ツアー終了後、いったん解散したものの、なんと、夜の街で偶然再会。まさに、運命的なシチュエーション!

フランクから「これから一杯どう?」と誘ってくれて、島の中でも静かな穴場的なバーへ移動。どんな会話をしたのかは、ほとんど覚えていないけど、フランクの趣味が写真だったこともあって、私の写真をたくさん撮ってくれたのが印象に残ってる。照れながら、ポーズを決め、彼のリクエストに応えてた気がするな今思うとかなり恥ずかしい(笑)。

このまま夜を一緒に過ごしてもおかしくない雰囲気ではあったし、私自身、期待しなかったわけではないけど、それぞれのホテルに戻ることに。がっついてないというか、無理に関係を持とうとしないスマートな振る舞いにグッときたな~。

タイから帰国後、フランクからメールが届き、その時に撮影した写真を送ってきてくれたのは嬉しかった。連絡を取り合うようになったのも、このメールがきっかけ。たわいもない日常の出来事を連絡し合う日々が続いて1カ月経った頃、彼から「パリに遊びにおいでよ」と誘われて、もともとパリの街が大好きだったこともあり、「留学中の友達にも会えるし、行っちゃえ~」ってことで、思い切ってパリへ。

今回のパリ旅行は、フランクに会うことが目的だけど、いきなり彼の家へ泊るのは躊躇われたから、とりあえずは友達の家に泊めてもらい、フランクとは食事をしたり、美術館デートをしたり、少しずつ距離を近づけていった感じ。彼のことを信頼できるなと思ってからは、彼の家で過ごしてた。そこから1週間のアムールライフは、今でも忘れられないひと時。

正式にカップルが成立したわけではないけど、カジュアルな関係が続き、彼が日本に来た時に一緒に過ごしたり、ニューヨークへ旅行したりも。そんな関係のまま2年が過ぎた頃、私に好きな人ができたことでこの関係を解消。その後は、SNS上で誕生日のメッセージを送り合うなど、いい友人関係は継続中。