50歳独身ママが教えてくれた、「恋する勇気」の大切さ

「あのね、ママもしかしたら、今人生で一番幸せかも」

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離婚した母と、独身の娘。2人は互いの恋愛についてアドバイスし合う素敵な関係。コスモポリタン アメリカ版エディターのハンナ・スマザースが、自身の体験を元にしたこんなストーリーを綴っています。

"ママは、たとえ愛した男に失望させられたとしても、再び立ち上がる強い力を女性が持っているのだと示してくれました。"

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「数週間前、テキサス州から私の住むニューヨークにママが遊びに来ていたとき、ママはある携帯メールのことで頭がいっぱいの様子でした。その日は私の誕生日で、2人でお祝いしようと美容院に一緒に行き、ブルックリンで買い物を楽しんでいたときのこと。突然、ママは我慢していた思いを打ち明けるように私を見て言ったんです。『あのね、彼に新しい髪型の写真を送ってからもう2時間も経ってるんだけど…心配しちゃう私っておかしいかしら?』

『彼』というのは、ママの現恋人のこと。『大丈夫! きっと忙しいのよ。私だったらそんなに心配しないわ、彼はママにぞっこんなんだから』と、自分のシングルの女友だちによく言うような返事をしたら、ママはほっとした様子でした」

「ママがパパと出会った80年代は、携帯電話もなかったし、"恋愛メールノウハウ"なんかもいらなかったから(なんてすばらしい時代…)。私が16歳のときにママが離婚し、2010年頃になってようやく再び恋愛し始めるようになったときには、男女のコミュニケーション方法は昔とまるっきり変わってしまっていました。ママの友だちは、携帯電話時代以前に出会った男性と今でも結婚生活を送っている人がほとんどだし、ここに来て初めて"今どき独身女子"となったママと、同じように現代恋愛のノウハウと向き合う私は、お互いに協力し合うサポーターになったんです。

30歳の年の差がある独身女性2人が、1つ屋根の下で共に過ごすという図には、こっぱずかしい面も多々あります。でもそれ以上に、同じような恋愛上の苦楽を共に体験して乗り越えていけるという意味では、最高だなと思いました。ママの時代から30年経っても、男は相変わらずメールが下手くそで、愛情表現の方法は謎だらけ。好きな人に日常のなんてことないことを報告するドキドキやワクワクを体験したママは、私がどうしていつも携帯に釘づけになってしまっているのか、やっと分かってくれたようでした。

私が年の近い10~20代のイケメン男性に魅了されるのと同じように、40~50代男性に心踊らせるママの姿を見て、いくつになっても、どんなに愛に揉まれて疲れ果てても、やっぱり女性にとって"恋愛する"ことはこの世で一番幸せな感覚なんだな~って改めて思いました。また、離婚の傷にいつまでも浸らず、第2の人生を歩むことを選んだママの姿は、たとえ愛した男に失望させられたとしても、再び立ち上がる強い力を女性は持っているのだと示してくれました

「離婚直後、ママが孤独を感じていないかとても心配でした。誰も大切な人に寂しい思いはして欲しくないですよね…。でも、メールやデートに慣れてきたママは、徐々に1人で家にいることにも慣れていきました。今思えば、突然予期せぬ孤独に苛まれてしまった状態から、ママの心は本当にゆっくりと癒されていったように思います。シングルになることそのものよりも、それに伴うショック(これから食事も、家事も、睡眠も、全部たった1人でしなければならないことに気づいたとき)の方が、もしかしたらツラいのかもしれません。ママが40代後半でそのツラさにさらされている姿を見るのが、私は耐えられませんでした。でも同時に、すべて上手くこなすかのように見える大人たちも、実際、わからないことだらけだった10代の自分とさほど変わらないのかもしれないと知り、ほっとした自分もいました。ひとりぼっちになったときに感じる痛みや寂しさは、16歳も46歳も同じだったんです」

「数カ月前、テキサス州に住むママを訪ねたとき、私が若い頃よく連れて行ってもらっていたショッピングセンターに一緒に行きました。道中の車の中で、一瞬の沈黙の後、ママは口を開き、『あのね、ママもしかしたら、今人生で一番幸せかも』と言いました。私はちょうどその頃失恋したばかりで、自分が"大人の独身女性"になったことを痛感していた時期でした。長く続いた関係にピリオドを打ち、大都会のニューヨークで独身女性として生きることは、深いプールに放り込まれて、泳げないまま途方に暮れているようなものでした。でも、50歳を越え、好きな男性と付き合い、数十年ぶりに本当に楽しそうにしているママが、そう言って娘の私にライフジャケットを投げてくれたんです。何年も何年もプールの底でもがき続けたママが、再び泳ぐことができるようになったのなら、私だって大丈夫だと心底安心じました。

本物の愛と出会うのに、決まった時期もタイムリミットもない。ママはそれを身をもって私に教えてくれました。リミットを自ら設けたり、1人で期待を膨らませたりすることは悪いことじゃないけど、でもそれがすべてじゃない。それに気づけたことは、大都会ニューヨークに住む若い私にとっても、テキサスの田舎町に住む中年女性のママにとっても、"恋愛をする"ことへの恐怖心から救い出してくれるものでした。気づいたらプールの深い方に放り込まれてしまっていることなんて、人生を生きていれば誰にでもあることです。でも大事なのは、誰かがそばにいてくれるということ。同じ痛みを知っている誰かが、ライフジャケットを投げてくれるということ。それさえあれば、きっと溺れずに済むんだと思います」

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN US

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