日本では「草食系」と呼ばれ、恋愛に積極的じゃない若者が増えているとされる昨今。実は海外でも「恋人いない歴=年齢」の20代が増えているらしい。恋愛に積極的なイメージがある欧米諸国でもそうだというのは少々意外? でも彼らは、シングルでも生き生きとして、人生を満喫しているのだとか。

コスモポリタン アメリカ版に掲載されたケイティ・ヒーニーさんという27歳の女性による「なぜ今、20代の"恋人ヴァージン"が増えているのか?」という手記で、彼女は「ずっとシングルでいることを選択するのも、1つの立派な生き方」と主張。

「先日、友人の1人が、私にまるで殺人計画でも打ち明けるかのように、こう言ったの。『私、実は今まで誰かと付き合ったことが一度もないの。たったの一度もよ。あまり大きな声で言えないけれど』と。一体どんな秘密を告げられるのかと身構えたけど、私はそれを聞いてもまるで驚かなかった。実は私も、27歳にして恋人いない歴27年だから

恋人いない歴=年齢の人を、"恋人ヴァージン"と称するケイティさんは以前、これまで全く恋人がいない自分の人生を綴ったを出版。その後の反響で、実に多くの女性が「恋人ヴァージン」であるということを実感したのだそう。事実、女性男性ともに結婚する年齢が年々上がっており、アメリカでは結婚の平均年齢が、女性27歳、男性29歳とのこと。もっと若い世代では、恋愛自体を始める年齢も遅くなっていると言われていて、「恋人ヴァージン」の層は確実に増えているのだとか。

特に女性の場合、教育もキャリアもどんどんと可能性が広がるにつれ、恋人という存在の必要性が薄れているのではないか、というのがケイティさんの考え。今までに便りをくれた"20代恋人ヴァージン女性"の多くは、若くてやりたいことがいっぱいある中で、誰かと付き合うという選択肢がどんどん後回しになってしまった、と言っているそう。確かに、仕事に趣味、ライフワークや将来の目標があって充実した人生なら、恋人はいなくてもいいのかもしれない。相手のスケジュールや好みを考えたり、合わせたりしないといけない恋人関係に縛られるより、自分のやりたいことを思いっきりやる、そんな人生もきっと楽しいはず。

ただ彼女(彼)たち"恋人ヴァージン"も不安がないわけではないようで…。一生シングルでいたいかと言われたらそうとは限らず、シングル歴が長いまま年を取り、いざ誰かと付き合うことになったとき、"恋愛偏差値"が極端に低いままなんじゃないか、相手とうまく行かないんじゃないか、ぴったりの相手を見つけられないんじゃないか、という不安はよぎるそう。ケイティさんを含め、彼女(彼)たちは恋愛の始め方がそもそもわからないし、付き合ったりデートしたりすることも「視界の悪い中でデタラメな地図を持って歩くようなもの」に思えるんだとか。セックスを例に取ってみても、"慣れ"で上達する部分が多いから、自分の経験不足を不安に思うのは仕方のないことなのかも。

ただそういった不安は「正直になること」でうまくいくはず、とケイティさん。初めて付き合った彼に思い切って正直に話したら、彼も理解してくれて、それはそれでうまくいったというケースもたくさんあるのだそう。見栄を張って隠すよりも、「ねえ、実は私今まで誰とも付き合ったことがないの。だから正直わからないこともいっぱいあるかもしれない」と、ただ自然にありのままでいればいい、とのこと。

「自分たちの経験不足が今後、いずれ訪れるかもしれない恋愛にとってマイナスになるかどうか? もしかしたらそうかもね。でも年齢を重ねて、いろんな人と交流していくうちにわかってきたのは、恋愛を完璧に理解してる人なんていないっていうこと。友人もみんな恋人とのことで悩んだり混乱したりしている。悩むという意味では、恋人がいないことを不安に思って悩む私たちと同じじゃない? 恋愛経験の人数が多い程、ぴったりの相手を見つけて幸せになれる可能性が高いかと言えば…そうかもしれないし、そうでないとも言えると思う。恋愛経験が少なくたって、ぴったりの相手は見つかるだろうし、実際そういう人もいる。もしもその人が、"ぴったりの相手"を探しているならば、だけどね。もし自分は今のところは必要ない、探してない、というのなら、そんな生き方だってとても素敵じゃない?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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