日本で出会いがない、と嘆いているあなた…ひょっとしたら、日本人の男性とは相性が良くないだけかも? 今や情報のグローバル化が進む時代、婚活だってグローバルに視野を広げてみては。

インターネットでの出会いが増えた今でも、幸せな国際結婚の本質はネットでの出会いが少なかった時代と比べても、それほど変わらないみたい。そこで、幸せな国際結婚を目指して国際婚活を考えている人たちに向けて、イギリス在住の国際結婚をしている先輩たちや、Twitterで集めた回答、著者の体験からメッセージをお届けします。

.なぜ今、国際婚活?

悲しくも?日本人男性の価値観が受け入れられない領域に入り始めたので、仕事先でちょいちょいグローバル婚活しています。

若い頃の私は「婚活」そのものに懐疑的で、愛し合った結果が結婚、だと思っていました。最近はその考え方が微妙に変わってきました。むしろ愛し合うことは結婚なしでもできる。「結婚を次の人生のフェーズ」と捉えて、それを目的に動くことは実は良いことだと思うようになってきたのです。

なぜこの世界が激動する時代、移民に懐疑的な空気が世界中に漂う時代に国際婚活?と思うかもしれません。ただ、実は私の住むイギリスで周りを見回すと、日本人か英国人かにかかわらず、国籍や人種を超えた恋愛や結婚に踏み出す人が今までになく増えているのです。メディアの報道だけで受ける印象では、英国は閉鎖的な方向に向かっているというイメージを受けるでしょう。意外に思われるかもしれません。

でも、今までの人生や自分が生きてきた社会が"行き詰まっている"と感じているからこそ、違う視点を求め、今までになく異文化に魅力を感じ始めていると思っています。

2.年齢を気にする必要が少ない

日本の女性は美しくて、30代でも若々しく美しく魅力的な人が多いのに「相手が見つからない、歳を取りすぎてる」と嘆く人がいるのはとても残念なことだと思います。グローバルに婚活する1つの利点は、外国人はそれほど年齢を気にしていないということ。また仕事やキャリア、教養もしっかり評価してくれる傾向があります。

3.出会いを探して海外に行く必要はない

将来、外国人と結婚したい!と思っている人。でも実は、わざわざ外国に行くことからスタートする必要はゼロ。まずはマッチングアプリを試したり近場に外国人の集まるバーや国際交流サークルがないかをチェックしてみましょう。また、外国人をターゲットにした婚活パーティーで、結婚相手を探している男性との出会いの機会を作るのも手です。

私の周りのハッピーな国際結婚の夫婦には「日本で知り合った」という人も多いのです。パートナーが日本の文化や言葉を知っていて、日本を気に入っているというのは2人の関係を築くのにも強いポイント。そして日本で文化の壁を感じてちょっと心細くなっている外国人にとって、楽しい話し相手はいつでも歓迎しているはず。相手の寂しさにつけこむのではなく、友達になりやすい環境を活かしましょう。

4.「結婚」が目的なら、簡単にセックスをするのはNG?

明らかに結婚が目的のアプリや婚活パーティーと違い、バーやクラブのイベントで外国人と出会ったりした時、すぐにセックスすべきかどうかちょっと慎重になって。実は日本人より宗教を大切にしている割合が多い外国人は、単にセックスだけの相手と結婚したい相手とは分けて考えていることもしばしば。オフィシャルな恋人同士になってまでセックスを拒む必要はありませんが、あったばかりなのにしつこく関係を迫ってくる人、明らかにセックスだけが目的の相手には注意。結婚相手を探しているなら目的をはっきりとさせて、強引にセックスに持ち込もうとする相手には十分用心しましょう。

もちろんセックスを楽しむのは悪いことではないと思います。でも、体の相性と人としての相性はまた別。情熱的な恋愛をしたいだけなら言葉はいらないけど、本当に長く幸せな関係を続けられる人とは、やはり言葉のコミュニケーションはとても大切です。よっぽど自分の言いなりになる人形のような相手を期待しているのでない限り、言葉でのコミュニケーションは絶対無視できません。

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5.外国人なら誰でもいい? ちょっと待った

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外国人にターゲットを絞って婚活をするのはいいけど、外国人ならなんでもいい!というのはちょっと問題。顔だけ見て、お金も学歴も手に職も人柄さえよく検証せずに外国人男性と結婚しようとする人、意外に多いんです。日本人に対してはハードルをものすごく高く設定しているのに、外国人には何でそんなに甘いの?という人も。

とにかく結婚が目的、うまくいくか否かは二の次、というメンタリティで、こんな行動に走ってしまう人もいるそう…要注意です。

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6.どんな基準で相手を探せばいいの?

「お金がある」「社会的地位」「きちんとした学歴」「見た目」「性格」…人によって優先する条件は違うものです。でもこれまでに見た国際結婚のカップルの例を追っていくと、幸せになれる相手に決まったパターンはないというのが実感です。野沢直子さんのように、単身海外に渡って「出会って3日で結婚」という電撃婚でも、その後20年ハッピーに暮らせるパターンもあれば、お金も地位もあるパーフェクトな相手と結婚し自分自身も現地でしっかりとしたキャリアを積んだ…それなのに相手に裏切られ数年で離婚の憂き目を見るケースも。

また、どんな職種かよりも、その人が自分のキャリアにどう向かい合っているかはかなり大きなポイント。いい加減に仕事を休んだり、仕事を転々としている人はちょっと考えてみましょう。そして周りを見下していたり、相手に尊敬の念を持てない人、というのは例外。「私だけは特別、彼は私だけは尊敬してくれているから大丈夫」と思い込む人もいるかもしれませんが、実はこういう男性はかなり要注意です。

国籍は違えど、価値観やバックグラウンドが似ている人、というのはうまくいきやすいようですね。そういう意味では、職場結婚は長続きするケースが多いよう。

価値観が似ている人、というのはとても大事。家計、子供の事、ホリデー、家の売買、資産運用…ある意味、結婚とはチームワーク。お互いが納得して協力し合えるというのは長い目で見るととても大事。相手がいつか自分に合わせて「変わってくれる」という期待はしないほうが楽かもしれません。

そして、笑いのツボが似ていること。ちょっとしたことだけど、笑いの絶えない家はいつまでも仲良しでいるケースが多いよう。

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7.SNSの幻想に注意

ブログやSNSでは一見華やかな暮らしをしている人の実態が実はまるで逆だった、ということはよくありますが、一見華やかそうな人も羨むような国際結婚の様子をSNSで見せている人も同様です。中には生活保護ギリギリの生活を強いられている人、日本の家族からの仕送りで暮らしている人、危険なエリアに住んでいる人もいたりします。国際結婚のその後は、大変シビアな話ですが相手と自分の収入やキャリアによって全く様相が変わるのです。

そして、SNSにモデルのように愛らしく着飾ったハーフの子供の写真をあげる人も見かけます。それを見ると「羨ましい」と思う人もいるかもしれません。が、日本にいればまだまだ好奇の目に晒されるし、海外にいれば苦しいワンオペ育児になりがち。ハーフの子供の育児にまつわる事情は実はなかなか簡単ではないのです。もちろん、育児はハーフであろうとなかろうと苦労が多いもの。でもビザ、バイリンガル教育、いじめなど、アイデンティティにまつわる問題をあげればきりがありません。見た目の華やかさに惑わされないように。

8.色々あるかもしれないけど、それでもとりあえず「試してみたい」という人に…

国際結婚は、日本人同士のものと同じく「人と人との関わり」「他者との共存」であることに変わりはありません。長くいい関係を保つコツは、相手の言葉に耳を傾けること、そして自分の愛情をいかに相手に伝えるかではないでしょうか。社会という大きい単位で生き方を決めるのでなく、家族という小さなユニットで自分たちで話し合って生き方を決めていきたい、という人には国際結婚はオススメかもしれません。

人間同士の関わりあいだけに、努力をしてもすれ違う時にはすれ違うものだと思います。離婚という苦い経験を味わう可能性が、日本人同士の結婚よりも高いのも国際結婚の現実です。それでも、一生添い遂げるのであれ離婚の憂き目を見るのであれ、結婚という1つのプロジェクトを体験してみたいなら、それに向かって動いてみてもいいと思うのです。「一度は結婚してみたい」「国際結婚を経験してみたい」その程度の動機でも十分。あとは普通の結婚と同じ、あなたのバイタリティと人間性、彼との相性がものを言うのです。

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