新しい出会いのために備えたいのが、自分にぴったりの相手から愛される自分になること。今回お話を伺ったのは、恋愛コーチとして活躍し、著書『なぜときめくほどに恋愛はうまくいかないのか』を出版した立川ルリ子さん。男性用ラウンジの経営を経て、200人ものスタッフを、男性を魅了する女性へと育て上げてきた"恋愛のエキスパート"が、出会う前に準備しておきたい極意について教えてくれた。
愛されたいと願いながらも、愛されない女性に共通しているのが、"自分の評価を人に委ねている"ということ。そういう女性は、相手に好かれるために気を遣ったり、顔色を伺ったりしてばかりで、自分にとって幸せな恋愛ができません。でもよく考えてみてください。人ってそれぞれ、評価の基準になる価値観はバラバラですよね？ だから本当は、自分の評価は、同じ価値観を持つ自分にしかできないことなのです。まずは自己肯定感を高めて、自分には「愛される価値がある」と信じることが大事。
もしもあなたが精一杯の愛情を表現してもあなたを低く評価する男性がいたら、その男性にはあなたの愛情を受け入れるだけの器が無いということ。でも自己肯定感が低い状態だと、このような考え方はできません。「どうせあの人は、私なんか好きになってくれない」と自分のランクを下げ、「この人なら自分を認めてくれるだろう」とレベルの低い男性で妥協してしまう。その反対で、自己肯定感が高い女性は自信があるので、とことん理想の相手を追求できる。
恋人に妥協したり、消去法で選んだりすることが、恋愛において一番良くないパターン。自分の「好き」という気持ちを尊重しないのは、自分を大切にしていないのと同じことだからです。さらにそういう女性の特徴として、相手に嫌われることを恐れ、顔色を伺ってばかりいる。それって相手を気遣っているように見えて、実は、自分が傷つかないように守っているだけ。自分の「好き」を尊重する女性は、自分の気持ちを理解しようと努力するので、相手の気持ちを尊重する能力にも長けています。そうすると、相手がどんなことを求めているかが自然とわかるようになり、その結果、相手に愛される力が身につくんですよ。
いきなり「自分に自信を持て！」と言われても、急にそうするのは難しいですよね。でも日常の簡単なトレーニングを行うことで、徐々に自己肯定感を上げることができます。そのトレーニング方法は、４つ。
①ワクワクチェック
生活のなかで、ワクワクを感じた瞬間を手帳にメモしておくだけ。例えば友人と新しくできたスイーツのお店に行った、合コンで素敵な男性に出会ったときなど、些細なことでOKです。そして１週間ごとに手帳を振り返って、自分がどんなことにワクワクしたかを思い返してください。すると自分がどんなことに幸せを感じるかが明確になって、自分の気持ちをより深く理解することにつながります。
②自分の"選んだ理由"を追求すること
コーヒーか紅茶、パスタか定食、など、人は日々、無意識に多くの選択をしています。でも自分の選択について深く考える機会って、あまりないですよね。自分はどうして今朝コーヒーを選んだのか、なぜトマトソースのパスタを選んだのか。そういう些細なことの理由を探って行くと、自分の「好き」がより明確になって、好きなことに囲まれた生活へと自分を導くことができるようになるんです。
③お金の使うときに、気持ちを乗せる
「あのブランドのバッグが欲しい！」と感じた時の高揚感って、どこか恋愛のトキメキに似ていますよね？ でも一瞬のトキメキだけでその物を手に入れても、結局いつか冷めてしまうもの。それは恋愛も一緒です。何か物を買う時に、どうしてそれを買いたいのかをじっくり見極めてください。それを続けると自動的に、恋愛を見極める能力も鍛えられます。
④ポジティブになろうと、無理やりに感情を押し殺さないこと
その感情を押し殺さない代わりに、その感情をほったらかしにしないことを心がけてください。例えば、人は怒りを感じた時にその怒りを前面に出して行動すると、他人の怒りをも自分に引きつけて、怒りを増長させてしまうもの。自分の中で強い感情を感じた時は、必ず自分の中で気持ちを整理して。そうすると、自分の感情の理由を理解できるようになるだけでなく、人の感情に左右されない強い意志を持つことができます！
まずはこの４つを始めることで、自分ってどんな人間で、どんなものが好きなのかをとことん突き詰めて行きましょう。普段できない"自分に意識を向けること"が自信につながっていくのです。
立川ルリ子（恋愛コーチ）
ラウンジ経営時に約10万人の男性と、お店で働く200名の女性のマッチングをしてきた経験を元に、モテる女性のノウハウ・男女のコミュニケーションを伝えるべく、セミナー、サロン運営を行う。著書に『なぜときめくほどに恋愛はうまくいかないのか』『「この女に愛されたい」と思われる"彼女"になる方法』など。
