前回の記事では、私の知人、友人の出会いのエピソードを紹介しました。ここではあくまで将来を共にするパートナーと出会うために、相手をどう見極めるか、自分はどう振る舞ったらいいのかをまとめてみたいと思います。

もちろんここで挙げているのは、私見なので、偏見や思い込みもあるかもしれません。あくまでひとつの目安として読んでください。

.まず、どうして日本人以外の相手と出会いたいのかを考えてみる

外国人と出会いたい理由は、ネガティブなものではありませんか?

時々聞くのが、「日本の社会にうんざりしているから」。それで外国人のパートナーを探す、というのが悪いわけではないのですが、日本人だって外国人だって、相手の文化のいいところを色々教えてくれる楽しい人と付き合いたいと思うのが普通だと思います。逆の立場から考えても、自分の国が大好きで良い事をたくさん話してくれる外国人の方が、付き合って面白そうだと思いませんか? また「日本の男性は女性を見下しているから外国人と結婚を」という人もいます。でも本当は日本男性のすべてが女性に敬意を払わない人ばかりではないはず。ネガティブな理由で外国人のパートナーを探すと、ネガティブな理由で日本人を探している相手に出会ってしまう確率も高くなると思います。自分が、相手や相手の文化に健全な興味を持っているのかを確認するのは大事なことだと思います。

2.相手が外国人だからといって基準を下げない

日本人相手なら大卒で収入は年800万円じゃないとダメだけど、外国人なら高卒で年収300万でも許せる?

なぜか日本人に対しては要求が厳しいのに、背が高くて目の青いイギリス人なら高給取りじゃなくても簡単にフラフラ付いていってしまう、という女性にあった事があります。これは二重の意味でダメだと思います。男性が女性を差別するのはダメでその逆はいいという事はないはず。またもし相手の国に移住したら、と考えてみてください。イギリスなどでは資産や収入がそのまま結婚ビザの取得の可否につながります。税金や物価の高い欧州では国によっては日本の収入では快適な暮らしに不十分な土地もたくさんあるのです。私は逆に、日本人にとって仕事を見つけるのが困難な国際結婚だからこそ、低所得の相手との結婚は本当に慎重になるべきだと思います。

3.言葉のコミュニケーションを軽視しないで

愛は言葉じゃない? コミュニケーションよりふれあいが大事? I don't think so…

英語が苦手なのになぜか白人男性(しかも日本語が挨拶程度しか話せない)を追いかけている女性、というのにも出会いました。「本国に彼女がいるみたいよ」と言っても聞く耳を持たず。「私を好きだと言った、今の彼女とは本当は別れたがっている」「私たちお互いの言葉はわからなくても通じ合ってる。それは私たちにしか分からないこと」色々と理由をつけて、相手を追いかけ回すのをやめない。そこで相手の男性に「本国にいる彼女と別れるって本当?」尋ねてみると「僕はそんなこと言ってないよ!」とびっくり仰天、なんてことがありました。欧米の男性は優しくて誤解してしまう気持ちもわかりますが、勝手に自分の頭の中で想像を膨らませるばかりで、言葉のコミュニケーションをおろそかにしてはいけないと思います。特に西洋人の男性は言葉のコミュニケーションをとても大事にします。言葉がわからないのに勝手に解釈されたら相手も戸惑ってしまうでしょう。

4.相手の文化に興味を持とう

別れた後、男は何も残さないけど、学んだことは一生残ります

ロックバンドを追いかけて渡英しバンドマンと結婚した、という友人がいます。旅が多いバンドマンとの結婚は楽ではないけど、彼女を見ていると好きなロックを通じて友達の輪を広げ、さらには子供も音楽にはまって楽しい家族を築いています。その人といる事で自分の人生が充実するか、自分の興味関心を満たす生活ができるか。それを真面目に考えるのは大事ではないでしょうか。それとは逆に、好きな相手を通じてそこをきっかけに自分の興味関心を広げていく人もいます。好きな事がある人はキラキラしてて楽しい。反対に相手が自分を好きか、結婚する気があるか、そんなことばかり考えている人ってつまらないと思います。相手にもプレッシャーではないでしょうか。

5.本当は、女友達を作るほうが楽しい

自由で、大胆で、オープンマインド。外国人男性より女性の方が100倍楽しい

恋愛、仕事、家族のこと…エンドレスに話せるのってやっぱり女同士ですよね。それは日本人じゃなくても一緒、特に女性が男性と対等な国から来た外国人の女性と話すと目からウロコなこともたくさん。女友達を作っても、恋愛に直結しないでしょう?と思うかもしれない…けど、彼女達のストレートな意見は参考になるし、いい男の見分け方も知っているのは彼女たちです。本当にいい出会いといいお付き合いがしたいなら、外国人の女友達はどんどん作るべし。

6.「私なんか…」は絶対禁句

自分の気持ちを明るくポジティブにしてくれる人に出会おう

「なんで私なんかと結婚してくれたのかしら」「彼が私なんかを好きになってくれてありがたいと思っている」国際結婚でこれを言って幸せになってなった人、というのにはとんと出会ったことがありません。男性との交際や結婚はコンプレックスを解消するためにするものでしょうか? 西洋人の男性に対してこういう態度で下手に出ると、傲慢でコントロールしたがる男性に捕まってしまったり、相手を甘やかしてしまったりという結果になることがとても多いのです。相手に「利用してくれ」と言っているようなもの。自信がないなら卑屈にならず、問題と向き合うか、もしくは考えを変える努力をしましょう。それ以前に、会えば会うほど自分が卑屈になるような男性とは会わない方がいいかもしれません。

7.外国人に執着しないで

どうしても外国人じゃないとイヤ? それって不健康では…

イギリスのバンドが大好きで「絶対イギリス人と結婚する!」と公言していた私の大学院時代の友人。なのに卒業後何年かして、気がついたら優しくて包容力のある楽しい日本人の男性と、幸せな結婚をしていました。もし本当に国際結婚をすることになったら…人も親切で治安も良く食べ物も美味しくて暮らしやすい日本から飛び出して、数かぎりない苦労を受け入れるほどの価値が相手にあるかどうか良く考えて。自分の趣向に固執しすぎて目の前にある本当に素敵な出会いを見逃さないように。

8.ハーフの赤ちゃんが欲しい?

モデルにしたい? 英語ペラペラ?

「ハーフの赤ちゃん可愛いよね♡」「ハーフの赤ちゃん産んでモデルにしたい!」これ、ときどき言う人がいますが、ちょっと待って。赤ちゃんはハーフでもハーフじゃなくてもかわいいとは思いませんか? そして、バイリンガルに育てるのは本当に難しい。言語の能力には個人差があって、親も子供も本当に努力が要ります。そして文化の狭間で悩んだ時に、一緒に苦しんであげる覚悟はありますか? 本当はそういう心構えの方が、「かわいい赤ちゃんを産んでモデルにする」ことよりもずっと大事なんです。

最近はSNSやデートサイトで色々な人に出会う機会があり、出会い形態もどんどん変化しています。でもここに挙げたことは、基本中の基本かもしれません。

日本人でも外国人でも同じ。相手の気持ちを尊重し分かろうとする人、そして自分のとって何が幸せなのかを考えられて積極的に行動できる人は、世界中のどこの国の人とでも、どこに行っても幸せになれるのです。

そして、次のコラムでは私がロンドンで出会った「気をつけたほうがいいタイプ」の男性を紹介します。日本でもウロウロしているかも…?