「兄と妹が一緒に子供を作る」…と聞くと、一瞬ドキッとしてしまうけれど、今回お届けするのはれっきとした家族愛のストーリー。

「近親相姦の話じゃないからね」とオーストラリアのサイト<Mamamia>に寄稿したのは、25歳でライター/作家のサム・レイトン=ドアさん。コスモポリタン イギリス版によると、サムさんにはブラッドさんという同性愛のパートナーが。子供を持つことを希望している彼らが思いついたのは、ブラッドさんが精子を提供し、サムさんの妹ブロンさんが卵子を提供して人工授精することにより、サムさんとブラッドさん両方の家族の遺伝子を持った子供を持つことができる、というアイディア。

「子供に僕たち両方の家族の遺伝子を引き継ぐには、妹に卵子を提供してもらう以外にない」とサムさん。

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「僕は、自分のお父さんの繊細なところや変わった哲学の本に夢中になったりするところ、お母さんの頑固で忘れっぽいところ、妹のすごくクリエイティブで目がくりくりしたところが大好きなのさ。それに僕はブラッドの両親も大好きなんだ、控えめだけどすごくユーモアのセンスがあって、働き者でオープンマインドな人たちだから」。そんな大好きな家族の遺伝子を受け継いだ子供を作りたい、というのが2人の考え。

サムさんの母親は、始めはサムさんのアイディアに相当戸惑ったものの、人工授精については反対しなかったんだとか。

ちなみにサムさんとブラッドさんの子供を産むのは、サムさんの妹のブロンさんではなく、サロゲート(代理出産)をしてくれる人にお願いすることになるよう。

このアイディアを思いついたのは、実は酔っ払った席でのジョークがきっかけ。実際にブロンさんに話を持ちかけたところ、彼女はお兄さんが子供を作る手助けができるのをとても喜んでくれて、二つ返事でOKしてくれたんだとか。

でも、中にはサムさんのアイディアに反対する人も。

「僕が自分と血が繋がった子供を欲しがってる、ってことに猛烈に反発してくる人もいる。中には養子をとったらどうか、って養子縁組に関するパンフレットを押し付けてくる人間もいるよ」。でもサムさんが希望しているのは、あくまで自分の子供が両親を見たときに「自分が一体どこからやってきたのかを実感できること」。

「僕たちの家族の歴史はちょっとした物語になるだろうね。笑いも、挑戦も待ち受けているかもしれない。でもひとつ確かなことは、過ぎてしまえば、その家族の物語は愛情をもって語られるだろうってこと。いずれにしても、愛する子供を世に送り出すのに正しい方法も間違った方法もないんじゃないかな」

※この翻訳は、抄訳です。

Translated by 山下 英子

COSMOPOLITAN UK