カップルにはみんなそれぞれの歴史があり、誰も全く同じ経験はしていない。あなたや周りにいる人たちも例外ではないはず。今回コスモポリタン アメリカ版で見つけた2組のレズビアンカップルの対談は、それぞれのカップルの歴史を垣間見ることができる、とても興味深いビデオ(日本語字幕なし)。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Questions Young Lesbians Have For Older Lesbians
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交際歴3の若いレズビアンカップルのニッキさんケルシーさんが対談をした相手は、交際歴12.5のレズビアンカップルのロビンさんマドンナさん。ベテランのカップルに同性愛者であることとは何か、そして素晴らしい関係を続ける秘訣を聞いた。

54歳のロビンさんと61歳のマドンナさん。2人の話は、現代人にとって少し新鮮に聞こえる。マドンナさんは90年代にカミングアウトしたそうだが、のちにアメリカで大人気のコメディアン兼司会者のエレン・デジェネレスがカミングアウトした際は大喜びしたという。仕事場で「私は彼女と同じなの。あなたたちが彼女の内面を好きでいるのと同じように、私の内面を好きでいてくれたらいいのよ」と周囲に説明したそう。

また、現代と違い、当時は他の同性愛者と出会う機会が少なかったという。出会いの場といえば、バーやソフトボール大会など。そこで出会った人々は、世界を変えようという考えを持った人が多かったため、未来を良くするための運動をするグループの一員になれて誇らしかったそう。

一方、ニッキさんとケルシーさんはお互いに初めての彼女であり、最近同時期にカミングアウトをしたらしい。2人は同性愛者の若者へのアドバイスをロビンさんとマドンナさんに求めた。

ロビンさんは、「恋愛関係は友人関係と変わらないということを忘れないで」という。マドンナさんは、「他人の心ない、意地悪な発言を頭の中から消してしまえば、いつだってハッピーでいられる」という。

ニッキさんとケルシーさんはカミングアウト後、ロサンゼルスへ引っ越し、それまでの知り合いと少し距離を置いているそう。一緒にカミングアウトし、一緒に引っ越し、様々な困難に協力しながら立ち向かうことにより、カップルとしてさらに絆が深まったと言っている。

マドンナさんとロビンさんは、現在立ち向かっている"困難"について、7歳年上のマドンナさんがまず更年期障害になり、その後ロビンさんも同じく更年期障害になったと笑いながら話している。

明るいマドンナさんだが、彼女の弟は昔エイズで亡くなり、その後、弟の友人も全員エイズで亡くなったらしい。エイズに苦しむゲイの友人たちを助けるため、レズビアンの仲間が集まって様々なプロジェクトを立ち上げたそう。80年代~90年代初頭はまだHIVへの対策が十分ではなく、政府からの社会的援助も受けられなかったため、ゲイコミュニティが団結し、自分たちで助け合うしかない時代だったのだ。現代の人々でこのような出来事を知っている人は少ないけど、当時を生きた人々は忘れることはない、と語っている。

ロビンさんとマドンナさんの次の世代がニッキさんとケルシーさん。1つ前の世代の人たちの勇気ある行動により、今の世代の彼女たちはこうして昔よりも少しオープンに生きていられる。私たちも同じように行動すれば、次の世代の人たちを少し幸せにすることができるのかもしれない。

※この翻訳は、抄訳です。

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