時折、Facebook上のタイムラインに現れる友達の友達をついついチェックしちゃいませんか? 会ったことはないけれど、勇気を出して友達申請を送った男性と、ちゃっかりデートしてきました

筆者は今年に入ってからイタリアのフィレンツェに住み始めたものの、日本人の知り合いはゼロ。なので、日本人の友達が欲しくて、ある日イタリア人の友達の紹介でフィレンツェ在住日本人女性と出会いFacebook上で友達になったら、「知り合いですか」の欄にフィレンツェの風景をアイコンにしている日本人男性の名前が  もしかしてフィレンツェ在住!? 気になる と友達申請を送信! すると承認とともにすぐにメッセージが。 「フィレンツェ在住ですか? 僕もです。もしよかったらお茶でも!」さすがフレンドリーで女性に優しい国、イタリアに住んでいる男性。日本人とはいえ、こんなサラッとした対応ができるなんて

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メッセージでやり取りをしてから1週間経った日、早速、お茶をしに行くことに!  と思ったもののスケジュールの関係で夜に会うことになったので、初回から飲みに行くことに。待ち合わせ場所へ向かい、Facebookのタイムラインにポストされていた写真をヒントに彼を発見!  「初めまして〜!」と軽い挨拶をし、メッセージの印象と変わらない明るくオープンな雰囲気にひと安心。それから、彼の知り合いが働くクラフトビアバーへ。

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まずはお互いの自己紹介から。彼はフィレンツェに10年以上住んでいる35歳のバリスタで、イタリア語はペラペラ。こちらに来てからはイタリア人と付き合うことが多いそうで、ロマンスを通じて、語学とイタリアの文化を習得していったとか。お互いに1杯目のビールが飲み終わったら、すぐにバーテンに何かをオーダーした彼。私もオーダーしようとしたら彼が「利き酒セット頼んでみたから、2人でシェアしない?」と。ここでまさかの利き酒セット!  テイスティングしながら1つのグラスを2人でシェアするって距離の縮め方がスムーズすぎる

ビールを楽しんだ後、2人ともお腹が空いていたのでピッツァのお店に移動。「この店は、フィレンツェで唯一ピッツァの本場ナポリに認められた釜のあるお店なんだよ!」という彼の説明に好奇心を刺激されつつオーダー。ソムリエの資格も持っている彼は、ウェイターと相談してピッツァに合うワインも選んでくれたので、最高のコンビネーションを楽しめて、会話も弾んでくる。

話題は、私がイタリア語勉強中ということで「イタリア語講座〜愛の言葉編〜」。例えば男性が女性のことを「僕のPrincipessa♡(プリンセス)」と呼んだら、そんな彼の言葉を受けて女性は「ん〜♡Topino♡(ネズミちゃん)」と返すこともあるとか。ネズミって!イタリアの女性、強し。という感じで、愛の言葉となるとシチュエーションが想像しやすくて、ニュアンスの違いもすんなりわかるから、いつもは苦戦するイタリア語のフレーズをどんどん吸収!  同時に自然と恋愛観も話したから、今日初めて会ったとは思えないほどお互いのことを知ることができた。

会話が盛り上がってしまい、店を出る頃には終バスを逃していた私。タクシーで帰ろうとすると、「せっかくだからもう1軒行って、飲みなおさない」との彼の提案に、もはやNOと言う理由もなくパブで飲み直すことに。と、ここで事件が起きた ちょっと静かな狭い路地を歩いていると、突然彼が私の後ろから両手で肩をホールドし「ねぇ、月が綺麗だよ。見て」なんと建物の隙間から大きな満月が

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そのまましばらく月を見ながら、その昔に夏目漱石が「I love you」を日本語に訳したら「月が綺麗ですね」になったことを思い出してしまう。マンマミーア

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パブに到着して、カウンターでラム酒片手にほろ酔いで他愛もない話をしていたら、彼の知り合いの日本人たちに遭遇。私の隣で挨拶する彼らの会話に、またも爆弾が仕込まれていた。その知り合いの日本人たちが彼に投げた言葉「隣の方、彼女さんですか?」。通常、日本人であれば「友達」を主張するところ、この問いに対して彼の返した一言に脱帽する。彼はニコッと笑いながら「まぁ、そうなれば何この余裕!! これがイタリアか!

結局、深夜2時頃まで喋ってしまい、そろそろお開きムード。つまり、決断の時。「うちにある日本酒で飲み直さない?」という彼の問いにYESと答えるか否か。フィレンツェでは貴重な日本酒にも惹かれるし...。すでにだいぶ酔っ払い、完全に彼の手のひらでコロンコロン転がされてるなぁと感じつつ、たまにはこういうのも悪くない♡ と、席を立ってトイレに行ったら、個室の中で1人、予期せぬオチを迎える。ホルモンバランスでも狂ったのだろうか、このタイミングで生理がきたのだ。 予定日は来週のはずなのに...。 あっけに取られ、一瞬で酔いが覚める。ここまで揺さぶるとは、彼は何者なのだろう。もう降参するしかない。ってことで、NOと伝えて今夜は解散!

毎日使っているFacebookで、一歩「友達の友達」に踏み出してみたら、こんなに想定外連発でジェットコースターのようなデートができた...。相手により当たり外れはもちろんあるかとは思いますが、それでも当たりがそこにある限り、探しに行ってみたくないですか? あなたのFacebookの「友達の友達」にも、新しい感覚を刺激してくれる面白い人がいるかも!?