2007年9月19日の放送開始から10年を迎えた大人気ドラマ『ゴシップガール』。アッパー・イースト・サイド(UES)で暮らすリッチな高校生たちのスキャンダラスな日常に視聴者は釘付けとなり、今でも続編を望む声は多数。そしてこのドラマを機にメインキャストたちはブレイクして、一躍Aセレブの仲間入りを果たしたが…、撮影の舞台裏ではドラマさながらのスキャンダラスな物語が繰り広げられていた模様! その知られざる&今だから暴露できる舞台裏を特別公開!
Translation:Ai Ono
From:Harper's BAZAAR
オフスクリーンでもスキャンダラス
ドラマの放送開始当時、セリーナ・ヴァンダーウッドセン役のブレイク・ライブリーとダン・ハンフリー役のペン・バッジリーがプライベートでも付き合っていたことは大きな話題となっていたけれど、実はカメラの裏側で交際していたのは2人だけじゃなかったのだそう! ネイト・アーチボルド役のチェイス・クロフォードとジェニー・ハンフリー役のテイラー・モムセン以外のキャストが、少なくとも1回は『ゴシップガール』の共演者と熱愛していたという驚愕の事実!
ブレア・ウォルドーフ役のレイトン・ミースターはUESのトラブルメーカー、カーター・ベイゼンを演じたセバスチャン・スタンと、チャック・バス役のエド・ウェストウィックはダンの幼馴染ヴァネッサを演じたジェシカ・ゾアと交際。ドラマ上のチャックとヴァネッサは一度だけ関係を持っていたけれど、エドとジェシカの交際はそれ以降も続いていた。また、若者たちだけでなく、ルーファス・ハンフリー役のマシュー・セトルとリリー・ヴァンダーウッドセン役のケリー・ラザフォードも熱愛を噂されたことがあり、こちらも真実味がありそう。
ダークサイドに堕ちたテイラー・モムセン
シーズン1から見返した時に1番驚くのがテイラー・モムセン演じるジェニーの変貌っぷり。『ゴシップガール』スタート当初のリトル・JはまだUESの悪に染まっていない、純粋で可愛い少女だった。兄ダンとともにアッパー・イースト・サイダーへの仲間入りを目指したジェニーは、彼女本来の無邪気さを捨てていくことになるが、パンクロックバンド「プリティー・レックレス」のボーカルとしての活動も始めていたテイラーは、ジェニーよりも早いスピードでダークサイドに転向していったそう…。シーズン2以降のジェニーは、家族に反発し、友達を騙すようなバッドガールが定着していくが、テイラー本人のプロ意識に欠ける行動はドラマに反映できるものだったとは言い難いほどだったらしい。
「あんな風になるとは思っていなかった…。誰も想像していなかったはずだよ」と、ジェニーについて<Buzzfeed>のインタビューで語ったキャスティング・ディレクターのデイヴィッド・ラパポート。「僕らはテイラーの演技を見て、彼女をキャスティングした。実際の彼女がどんな子かは分からなかったんだ。僕らが探していたのは『少女から女性になる』時期の子。僕らがキャスティングした時の彼女はまだ13歳だったから、ダークな面は見えていなかったんだ。本当に、誰もテイラーがああなるなんて想像もしていなかったはずだよ。僕が知る限りでは全てが順調に行くはずだったけど、変わってしまったんだ」
ペン・バッジリーは『ゴシップガール』が嫌いだった!?
番組終了後の2013年、『ガーディアン』紙の取材で、「僕は、『ゴシップガール』はあらゆる種類の忍耐力テストだったと考えているんだ」と、『ゴシップガール』に抱いていた思いを告白したダン役のペン・バッジリー。一方で、オンラインメディア『サロン』には、出演映画『グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈りもの~』について、「何かを誇りに思うことは本当に良い気分だ…。それは新しい感覚で、これからも持ち続けていきたいと思うものなんだ。僕は過去にやった仕事のために常に弁解していく必要はないのだと、胸を張って歩いていくことができるよ」と、『ゴシップガール』とは真逆の思いを明かしていた。
「ペンは『ゴシップガール』にいるのが好きではなかったんだ。でも、彼はまさにダンそのものだった。彼は嬉しくないかもしれないが、ペンが持っていたものはダンというキャラクターに最も近かったんだ」と、『ゴシップガール』のショーランナー、ジョシュア・サフランは語っている。
原作者から見たドラマ版、壊されてしまったあのキャラクター
『ゴシップガール』の生みの親、セシリー・フォン・ジーゲザーはドラマ版に対して、おおむね好感触を示していた。しかし、あるキャラクターについては「そんなはずではなかった」という思いが拭いきれずにいたそう。あなたもそう感じている、あの人物を。
セシリーは2008年に「MTV」で、「ヴァネッサ(ジェシカ・ゾア)はドラマによって台無しにされたキャラクターよ」と、不満をぶちまけた。「小説の中のヴァネッサはイケている女の子で、頭を剃っていて、黒い服ばかり身につけているの。私はドラマのヴァネッサは嫌いだけど、ジェシカに文句があるわけじゃないわ。ただ、もう少し小説のヴァネッサに近づいて欲しかったと思うだけよ」
ブレイク・ライブリーとレイトン・ミースターの確執
セリーナとブレアの友情は時に敵対関係にもなる浮き沈みの激しいものだったけれど、カメラ裏のブレイクとレイトンは、おそらく『ゴシップガール』撮影初日から冷ややかなものだったそう。『ニューヨークマガジン』でさえ、撮影現場では「お互いを避けている」と2人の不仲説を報じていたほどだった。
「レイトンはブレイクが自己中だと思っている」、「ブレイクはレイトン(ブレア)にかかる高額な衣装の予算に不満を持っている」など、2人のエピソードは時間の経過とともに変化してきたが、"不仲"だという噂そのものは、ドラマが続いた6年間、決して消えることはなかった。皮肉なことに、ブレイクのパブリシストでさえも、「ブレイクとレイトンは親友だったことは一度もなく、仲が良いフリをしたこともありません。ブレイクは仕事に行き、撮影をして、終わったら家に帰るだけです」と、2人の険悪なムードについて述べていたくらい。
ティム・ガンがテイラー・モムセンに激怒
ファッションデザイナーたちが競い合うリアリティ番組『プロジェクト・ランウェイ/NYデザイナーズ・バトル』でもお馴染みのファッションコンサルタント、ティム・ガンが本人役でゲスト出演したことを覚えている? シーズン4の第6話でジェニーがパーソンズ美術大学の面接を受けた時、彼女の面接官を務めたのが彼だった。ドラマの中でもあるトラブルが起きてしまうが、カメラ裏の2人にはさらに不穏な空気が流れていたそう…。
ティムは『E!Online』のインタビューで、テイラーと働くことは信じられないほど難しいものだと本音を語った。「なんというディーバなんだ! 彼女はそれほど多くない自分の台詞さえも覚えていないなんて、実に哀れだ。『どうしてこんな子のために人質(撮影が伸びたことによる皮肉)にされなければならないんだ』と思ったくらいだ」と語気を荒げて語った。その後、ジェニーはアッパー・イースト・サイドから去り、シリーズファイナルまで姿を現わすことはなかった。
10代ハッカーによる被害
実は、最近の『ヴァニティフェア』誌の記事で、ある事実が明らかになった。「毎シーズン、あらすじがネットに上げられていて、何故こんなことが起きるのか理解できなかった」と、あるプロデューサーが明かした。「僕たちは民間の調査員を雇って調べたんだ。何が起きているのか分からなかったんだよ、あらゆる情報がリークされていたんだから。おそらく、ロシアかブルガリアの10代の若者が脚本家のメールをハッキングして、eBayに売っていたんだ。でも、彼らは未成年者だったから起訴することはできなかった。恐ろしい悪夢だよ。脚本はすべて使えなくなった。まさに製作陣のなかにも『ゴシップガール』がいたような感じだったよ」
レイトンの勝利だったドラマ裏のライバル関係
『ゴシップガール』では、常にブレイクとレイトンの関係性が注目されていたが、実はそれ以上にある面においてライバル同士だったペアがいる。シーズン3の放送中、レイトンとテイラーはともに音楽活動も並行して行っていて、テイラーはパンクバンド「プリティー・レックス」のボーカルとして、レイトンはソロシンガーとして、それぞれ楽曲をリリースしていた。しかしながら、『ゴシップガール』ではレイトンの楽曲は2曲使用されているものの、テイラーのバンドの曲が劇中で流されることは一度もなく、そのことにテイラーが激怒していると報じられたことがある。このニュースに対し、放送局のCWは「『ゴシップガール』はその時が来ればテイラーと彼女の音楽をサポートしますが、今はまだ準備不足でしょう」と、一撃を食らわすコメントを発表。