初夏の爽やかな空気が徐々に湿気を帯びて、もわりと立ち上る風が肌に吸い付くような梅雨入り時。

日が暮れてあたり一面が深い藍色に染まる頃、清流のほとりでチラチラと光が揺らめく幻想的な光景に出くわします。

奈良時代の高僧、行基によって発見された伊豆最古の温泉として知られる吉奈温泉。

この地に広がる「東府やResort & Spa-Izu」は、2010年に、江戸時代から400年続く老舗旅館をリニューアルして誕生した和の風情溢れるリゾート施設です。

tofuya entrance

3.6万坪という広大な敷地に客室や庭園、ベーカリーカフェ、レストランなどが点在。

山に囲まれた敷地内には、清流・吉奈川のせせらぎがかすかに響きます。

kaiseki-suion

そこから車で5分ほど走るとたどり着くのが、知る人ぞ知る蛍の生息地。その時、その時間になると無数に舞い上がる青白い光が、幻想的な宵のひとときを演出してくれます。

それはまるで、暑い、暑い夏の訪れを予感させる儀式のよう……。

hotal

ちなみに、61日(金)から7月28日(土)まで、この秘密のスポットへの無料送迎サービスが用意されているため、車がなくても、お酒を飲んだ後でも大丈夫(蛍の発生状態によっては、周辺の他の場所へ案内する場合あり)。

さて、この「東府やResort & Spa-Izu」ですが、女子のハートをくすぐるユニークなエッセンスがてんこもり。

たとえば、国産小麦など素材にこだわった自家製パンのサンドイッチや、オーダーしてからつくる熱々のホットサンド、自家製スイーツなどがいただける「ベーカリー&テーブル」。

bakery店内

こちらでは、足湯が楽しめるテラスが併設されています。

bakery

足先からポカポカと心地よく温めつつ、山々の美しい景観と山水をたたえた水盤を眺めながら過ごすティータイムは格別。

ほかにも江戸時代の建物を活かしてリニューアルしたお食事処「懐石茶や水音」や

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レトロモダンな空間が印象的な「大正館 芳泉 カフェアールデコ」など、

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個性的な飲食施設が充実しているのもポイントです。

また、川沿いに設けられた露天風呂は、まさに自然との一体感を堪能できる至高の空間。せせらぎをBGMに豊かに生い茂る新緑が美しい木々を眺めていると、つい時間が経つのを忘れてしまいそう。

一人でふらっと旅に出たいけど、一般的にホテルや旅館のシングルユースはかなり割高になってしまう。

でも、ここなら「お一人さま宿泊プラン」も用意されているので、気軽な一人旅も楽しめます。

とうふや客室

美しい蛍の光に心打たれ、美食を堪能し、温泉で心身を癒やす。

たまにはそんな贅沢一人旅も良いですよね♪