「近い将来、パイロットのいない飛行機で旅ができるようになるかも」と言われたら、にわかには信じがたいもの。ところが、世界最大の航空機製造企業によると、そう遠くない未来で、自動操縦式の飛行機が登場するよう…。

コスモポリタン イギリス版によると、パイロット不足を解消するには、今後20年間で150万人ものパイロットが必要になるのだとか。そこで、ボーイング社は来年からパイロットが搭乗しない自動操縦飛行機のテスト飛行を開始することを発表。この驚きのニュースを報じたのは<ロイター通信>。

実際、コンピューターによる離陸、巡航速度での飛行、着陸はすでに行われている。パリ航空ショーを前に、ボーイング社のマイク・シネット製品開発部長は「自動操縦技術の基本的な構成要素はもうできています」とコメントしたそう。

シネット氏自身もパイロットの資格を持っており、この夏にもテスト飛行を行う予定だという。「来年には、パイロットに代わって判断を下す人工知能を搭載した航空機が空を飛びますよ」とのこと。

ただし、技術的には可能であったとしても、航空業界の安全基準を満たしているかどうかは、別の問題では?

「そのあたりはまだ何も決まっていませんが、現在研究中です。当社では安全基準に関するアルゴリズムを開発しています。安全に着陸できなければ、目的地にはたどり着けませんから」とシネット氏はコメント。

また、パイロットが搭乗していない飛行機に乗客が乗ってくれるだろうか?という大きな疑問も残っている。航空学の専門家で、一般人の自動操縦飛行機に対するイメージに関する報告書をまとめたスティーブン・ライス氏は、<BBC>の取材に対し「乗客は実際にパイロットが搭乗して操縦している方が安心できるようですね。遠隔操作で乗り物を操縦するより、実際に乗って操縦する方が簡単だと感じているわけです。多くの人はラジコンの車や飛行機を操縦した経験があって、ラジコン操作が難しかったためにそう感じているわけです」とも話している。

この飛行機、あなたは搭乗してみたい…?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions, Inc

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