難民の受け入れの一時停止や移民の入国規制を強化する、ドナルド・トランプ米大統領。その影響で「米国は外国からの旅行者を歓迎しない」という解釈が広まり、米国への旅行者が激減、アメリカの観光産業を直撃しているという。

モバイルアプリを手がける米フォースクエアが、約13,00万人のユーザーを対象に行なった調査によると、201610月〜20173月の間に海外を訪れた国際旅行者数は前年比6%増だったのに対し、アメリカの観光客到着数は前年比11%減。20173月においては、アメリカを訪問した観光客数が16%減と大幅ダウン。3月といえば、トランプ大統領が6カ国の市民に対する新たな入国禁止の大統領令に署名した時期...。やはりトランプ大統領の影響と言えるのか。

米ソフト大手アドビも同様の調査を行なった結果、特にロサンゼルスとサンディエゴでの観光客の減少が目立つことが分かったそう。ロサンゼルス観光局の総裁アーネスト・ウーデン氏は、「ロサンゼルスは6年連続で過去最高の観光客数を更新してきました。だが『米国は外国からの旅行者を歓迎しない』というイメージの影響で、観光客が大幅に減少しています」とトランプ大統領の入国制限を批判し、「ですが、ロサンゼルスはアメリカの中でもっとも多民族な都市で、新たなビジネスに対して常にオープン。海外からの観光客も大歓迎です」と続けた。

アメリカへのビジネス旅行者やレジャー客は今後どうなっていくのか、気になるところ。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Reiko Kuwabara

From: Harper's BAZAAR UK