瀬戸内海に浮かぶ直島・豊島・犬島を舞台にしたアート活動「ベネッセアートサイト直島」の一環である「豊島美術館」。豊島唐櫃(からと)の小高い丘に立地するこの美術館は、アーティストの内藤礼と建築家の西沢立衛が手がけたもの。
休耕田だった棚田を地元住民とともに再生。その一角に据えられた建物は、天井にある2つの開口部から周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が呼応する有機的な空間となっている。中で展開されているのは、季節の移り変わりや時間の流れとともに無限の表情を伝える作品《母型》。その圧倒的な存在感が、国内外を問わず訪れるゲストらを魅了し続けている。
※「ベネッセアートサイト直島」とは、直島、豊島、犬島を舞台に、株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動の総称です。瀬戸内海の風景の中、各島の自然や、地域固有の文化の中に、現代アートや建築を置くことによって、どこにもない特別な場所を生み出すこと。そして、活動を継続することによって地域の環境・文化・経済全ての面において社会貢献できることを目標にしています。
豊島美術館