「失恋から立ち直る唯一の方法は、次の恋」は本当か?

新しい恋の始まりが、出会い頭にコーヒーをぶっかけられて!とか、御曹司に見初められて!みたいな劇的ハプニングってのもあるんでしょうが(ないか (^^;))、「前の関係が終わった」っていうのが最も一般的かもしれません。でも100万年前から誰もが言う「失恋(離婚)から立ち直る唯一の方法は、次の恋に落ちること」ってやつには、ホンマかいなとちょっと懐疑的な私です。

そんな時は映画に聞くのがよろしということで、このコラムの初回は『食べて、祈って、恋をして』。主人公は離婚係争中のライター、リズ。悶々とする中で見つけた新たな男は「ひゃっはー!」って思うほどカッコいい年下の俳優で、リズはあっという間にメロメロです。

同世代の夫との結婚時代、リズのファッションはエレガント系でしたが、今やデニムとTシャツがデフォルト、彼の趣味に付き合ってヨガしたり瞑想したりしています。無意識かつ簡単に男の色に染まるリズに、親友が言います。「2年前は料理上手の妻を目指して、キッチンのリフォームに夢中だった。今度も同じじゃない?」。私のことかっ!と思い当たる女子、意外と多いんじゃないでしょうか。

女は結婚しても「欲望の箱」を持ち続ける

ひとつの関係がダメになる時、心の中には必ず「悶々」がたまっています。これを「新しい恋」で振り払うのはいかにも正しい感じがするし、特にその悶々が「私は愛されていない」という類のモノなら、いい塩梅で解決するかもしれません。

でもその悶々が「なんで納豆を食べるたびに嫌な顔されなアカンのか」とか「たまには違うセックスする気はないんか」とか「私のキャリアをバカにしとるんか?」とか(文句はなぜか関西弁)だったりすると、それは「新しい恋」のふわふわるんるんで一時的に紛れるだけで、新しい男相手にも同じ思いを感じてしまう可能性もすごーくあるんじゃないでしょうか。

ちなみにリズは、結婚してなお「いつか叶えたい夢」に関するもろもろを入れた「欲望の箱」を持っていました。そうです、女子は欲しいものをひとつ手に入れたら、他には生涯何もいらない!なんてわけには絶対にいきません。もちろん恋にしろ結婚にしろ、男(パートナー)がいるにこしたこたない。でもディズニーすらもおとぎ話のその後を語る昨今、女子が「恋の成就」だけで「いつまでも幸せに暮らしました」なーんて、そんなアホな話、あるわけないんですから。

これはThird partyの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。