人気テレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の原作者キャンディス・ブシュネル。今もなお愛され続ける彼女の名作が誕生したのは今から24年前の1993年、米週刊誌『ニューヨーク・オブザーバー』で連載されたコラム『セックスとニューヨーク』がきっかけとなったのは、SATCファンであればもうご存知の方もおおいはず。

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雑誌『ザ・ハリウッド・レポーター』のインタビューでに対しキャンディスは、「新しく『ニューヨーク・オブザーバー』の編集長に就任したピーター・カプランから『連載コラムを書いてくれないか』と直々に依頼があったの。本当は何年も前から似たような題材のコラムを書いていたけど、女性誌を中心に執筆していたから、誰も気に留めなかったのだと思うわ。でも『ニューヨーク・オブザーバー』と仕事をするようになり、編集部のいわゆる"インテリ"たちがしっかり読んでくれたから、社内で話題になりやすかったのだと思う」と当時を振り返った。また「連載は数ヶ月かけて毎日取り組むものだから、自信を持って書くことが大切だと考えたわ。そのため自分自身や親しい独身女性たちからアイデアを膨らませ、今を生きる女性たちのリアルなデート&セックス事情を描こうと思ったの。20代から取り組んできたテーマでもあったし、私自身の得意分野でもあったから」と続けた。

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その後コラムが書籍化されることになり、当時の編集者との話し合いでタイトルを『セックス・アンド・ザ・シティ』に決定。タイトルにちなみ、キャンディスはリサーチのために人生で初めてセックスクラブを訪れたという。それから数ヶ月後、さまざまなリサーチを進めていた彼女のもとにハリウッドのテレビスタジオから複数のオファーが。「ロサンゼルスではいくつものミーティングに呼ばれたわ。『何が起こっているの?』って頭の中は大パニックだったわ!」と話すキャンディスだけど、オファーをきっかけに小説の執筆活動に専念することを決意たのだとか。

「連載は2年ほど続いたわ。もっと書き続けることもできたけど、ジャーナリストではないし、新たな目標を目指すことにしたの。でもその経験があったから小説作家への道が開かれたと思う。当時の職場は性差別が横行していた時代だったけれど、それも含めてとても楽しかったわ。性差別を話に持ち出すとバッシングを受けるのは承知しているけど、本当よ。全ては古き良き時代の思い出ね!」と語った。

ちなみに昨年より映画『セックス・アンド・ザ・シティ』第3弾がついに始動!という噂が浮上しているが、4人のうちのひとり、サマンサ役のキム・キャトラルだけが出演を渋っている模様。ファンとしては無事公開となることを祈りつつ、続報に期待!

※この翻訳は、抄訳です。

From Harper's Bazaar UK

Translation: Reiko Kuwabara