コスモポリタン9月のテーマが「グローバル」ということで、まずは海外に行くイメトレをするべく、そのエリアの雰囲気やムードたっぷりの映画を5本ご紹介します。 第2回はエキゾチックな雰囲気が魅力のインド!

【インド】

一説によると、インドは「神さまに呼ばれないと行けない国」だとか。雑多でエネルギッシュでありながら、神秘があふれる国。1度行くと人生観や価値観が変わると言われるインドを舞台にした映画も不思議なパワーを持つ作品が多いようです。

■「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)」

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『男と女』の名匠クロード・ルルーシュが描く大人の恋愛模様。美しい恋人がいる作曲家のアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)と、大使夫人のアンナ(エリザ・ジルベルスタイン)のニューデリー~ムンバイ~ケーララへの列車旅行。その中で映し出される景色が圧巻! 聖者アンマとの抱擁に感じる神秘、ガンジス河から受けるパワー、大地から巻き上がる土埃、女性たちがまとう色彩豊かなサリーやジュエリー。心に迫る素敵な1本です。現在、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー中。

■「食べて、祈って、恋をして」

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ニューヨークでジャーナリストとして働いていたヒロイン(ジュリア・ロバーツ)が、仕事も恋もうまくいかなくなって、1年かけて自分を見つめ直す旅に出る…なんて、ちょっとうらやましくなってしまうシチュエーションで、ヒロインはイタリアからインド、バリへ向かいます。コスモ女子にはヨガをやっている方も多いと思いますが、ヨガの導師を訪ねて修行するも雑念でうまくいかないヒロインに思わず共感してしまいそう!

■「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」

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7人のイギリス人熟年男女(ジュディ・デンチやマギー・スミス、ビル・ナイなどイギリスの名優勢ぞろい!)が残りの人生を謳歌しようと、インドのジャイプールへやって来て、その文化の違いに圧倒されつつ再び生きる喜びとエネルギーに満ちていく姿が微笑ましい。便利な国イギリスで優雅に生きてきた大人が、人間本来のしたたかさを発揮し、生命力を取り戻すのです。ここにあるのはスピリチュアルというよりも、よりリアルなインドの様子。

■「めぐり逢わせのお弁当」

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舞台はムンバイ。弁当配達人(ダッバーワーラー)が家庭の台所からできたてのお弁当を集荷してオフィスに届けるという実在のサービスをモチーフに、若い母親と、孤独な初老の男性の淡い交流を描いたヒューマンストーリー。庶民の暮らしを等身大に真摯に見つめた本作は、特に素朴な家庭料理が美味しそう。ちなみにムンバイには5000人のダッバーワーラーがいて、1日に20万個のお弁当が届けられるのですが、誤配達はほとんどないとか。

■「スラムドッグ$ミリオネア」

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"外国人から見た神秘の国"ではなく、『めぐり逢わせのお弁当』と同じく、現地のリアルな描写が印象に残る本作(とはいえ、監督はイギリス人のダニー・ボイルで、アカデミー作品賞を受賞!)にはスラム街やインドの駅舎、タージマハルなどが登場します。スラム育ちで無学であるはずの青年がなぜクイズ番組で全問優勝して莫大な賞金を得ることができたのか。何があってもたくましく生き抜いていく主人公はまさに生命力にあふれた存在です。