1996年11月にアメリカで公開された、映画『ロミオ+ジュリエット』。当時イケメン注目株No.1だったレオナルド・ディカプリオと、若手の気鋭女優だったクレア・デインズをトップスターの座に押し上げ、監督バズ・ラーマンの独自の世界観で「シェイクスピアは難しくて退屈」という若者たちの概念を一新した伝説的作品。
世界中の女子のハートをワシ掴みにした本作の公開20周年を記念して、『ロミオ+ジュリエット』の知られざるトリビアをコスモポリタン アメリカ版から。授業ファイルの中にこっそりレオ様の雑誌の切り抜きを忍ばせていた…という人は、当時の記憶が一気に蘇るはず!
【INDEX】
- レオはシェイクスピアに興味がなかった
- メキシコでの撮影中、スタッフが誘拐されていた!
- エレベーターでのキスシーンの撮影は超大変だった
- レオはクレアの演技に圧倒されていた
- マキューシオの名場面のハリケーンは本物
- レオとクレアは互いに「ときめいていた」!?
- 一緒に撮影した最初のシーンは、"ほぼ裸"だった
- 最初にジュリエット役をオファーされたのはナタリー・ポートマンだった
- 監督はロミオ役に、レオ以外は考えていなかった
- しかもレオをよく知らないうちに、ロミオ役に決めていた
- 製作が暗礁に乗り上げたとき、レオは自費でオーストラリアまで飛んだ
- クレアがジュリエット役に抜擢されたのは、「大人びた魅力」が勝因
- 舞踏会での仮装は、それぞれのキャラクターを体現するもの
1.レオはシェイクスピアに興味がなかった
他の若者たち同様、レオも映画の出演が決まるまで、シェイクスピアにはたいして興味がなかったのだとか。当時のインタビューで彼は、「シェイクスピアに造詣が深かったとは言えないね。他の同年代の人たちと同じように、"シェイクスピア"と聞くと『ああ、あのやたら長くて意味の分かんない演劇だろ?』って感じだった」とコメント。
2.メキシコでの撮影中、スタッフが誘拐されていた!
バズ・ラーマン監督の当時のインタビューによると、メキシコでの製作期間中に、ヘアメイクのアルド・シグノレッティ氏が誘拐され、身代金を支払わなければならなかったのだとか。「彼を取り戻すために、300ドル(約3万円)を要求されたんだ。…安いと思ったけどね」と監督。確かに安い(笑)。身代金を渡すと犯人はシグノレッティ氏を車から放り出し、彼は足を骨折してしまったのだそう。お気の毒に…。
3.エレベーターでのキスシーンの撮影は超大変だった
女子たちが悶絶した、あのロミオとジュリエットのエレベーターでのキスシーン。実はセットの中にカメラマンが迂回するスペースがなく、こんな風に超アナログな方法で撮影されたそう。
4.レオはクレアの演技に圧倒されていた
<Screen Slam>のインタビューで、このように語ったレオ。「クレアが(舞踏会シーンの現場に)入ってきて、その瞬間世界が変わったんだ。彼女にはジュリエットを"演じている感"がまったくなくて、手の動きひとつ取っても完璧だった。一緒に演じるシーンで、彼女が僕の目を見た。そして僕の目の前にやって来て、じっと見つめてくるんだ。やがてセリフを語り始めた。言いたいこと分かるかな? 彼女は本当に、ジュリエットそのものだったんだよ」。
5.マキューシオの名場面のハリケーンは本物
ロミオの親友であるマキューシオ(ハロルド・ペリノー)がキャピュレット家との抗争で傷を負い、「両家とも呪われろ!」というセリフを吐くあのシーン。監督によると、出演者の若者たちは嵐をもろともせず撮影に熱を入れており、セットが多少壊れたけれど結果的にはとても良い仕上がりになったのだとか。
6.レオとクレアは互いに「ときめいていた」!?
2015年のインタビューで、クレアは当時互いにときめいていたことを告白。それゆえにレオを"好き避け"してしまうこともあったのだとか! 「当時はとても大変なことのように思えて、受け入れられなかったのよ」って、切ない~!
7.一緒に撮影した最初のシーンは、"ほぼ裸"だった
実はレオとクレアが最初に共演したのは、ベッドで一夜を共にした翌朝のシーンだったのだとか! クレアは「おかげで緊張がほぐれた」と語っているけれど、初っぱなからあのシーンを撮影して、あれほどの親密感が出せるなんて…さすが、2人ともプロ!
8.最初にジュリエット役をオファーされたのはナタリー・ポートマンだった
確かにナタリーもイメージに合ってる! でも、当時ナタリーは13歳で、レオは21歳だったため、年齢差の問題でキャスティングは予定通りにいかなかったのだそう。
9.監督はロミオ役に、レオ以外は考えていなかった
<VPRO Cinema>に「ロミオを体現できるのは、レオしかいないと思った」と語っていた監督。さすが、見る目ある~♡
10.しかもレオをよく知らないうちに、ロミオ役に決めていた
監督はレオがパパラッチに撮られたときの写真を見て、彼についてよく知らないにも関わらず「彼こそロミオだ!」と思ったんだそう。
11.製作が暗礁に乗り上げたとき、レオは自費でオーストラリアまで飛んだ
20世紀FOXが撮影について首を縦に振らないという事態に陥ったとき。監督が<San Francisco Gate>に語ったところによると、「レオは自費でビジネスクラスのチケットを買い、仲間を連れて(監督が拠点とする)オーストラリアに来たんだ。滞在中、彼はスッカラカンだった。そこでカメラテストをして、スタジオ側を説得することができたんだよ。彼は作品にとても情熱を燃やしていたんだ」とのこと。レオ、かっこいい!
12.クレアがジュリエット役に抜擢されたのは、「大人びた魅力」が勝因
「クレアに会って、ワークショップを行ったんだ。彼女の成熟度はズバ抜けてたよ。実年齢よりもはるかに大人だった」と監督。
13.舞踏会での仮装は、それぞれのキャラクターを体現するもの
映画の冒頭で繰り広げられるキャピュレット家での舞踏会シーン。ここで出演者たちが着ていた仮装は、ジュリエット(天使)=無垢で純粋、ロミオ(騎士)=高潔で勇敢、マキューシオ(ドラァグクイーン)=陽気で二面性がある、ティボルト(悪魔。ジョン・レグイザモ演じるロミオの宿敵)=悪意に満ちた存在、というふうに、それぞれのキャラクターをイメージして決められたのだそう。
ここまで読んで、懐かしさで胸がいっぱいというアナタへ。最後に、ロミオとジュリエットが出会う名シーンをどうぞ!
[youtube ]https://www.youtube.com/watch?v=8JoOpx6VwHk&t=1s[/youtube]※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 伊藤 由佳里