「もう何年も彼氏がいない」「今年のバレンタインデーもアポなしだった」「恋愛している時間がない」…こんな時期は誰にでもあるもの。でも「今年こそ!」と思うあなたのために、胸がギュンギュンしびれる「本気で恋したくなる」映画をご紹介。狂おしくもとろけそうな"恋愛感覚"を取り戻し、「恋って素晴らしい」「恋がしたい」っていう気持ちを高めて、次の恋愛へ!
『ステイ・フレンズ』
LA在住のアートディレクターのディラン(ジャスティン・ティンバーレイク)は、NYでヘッドハンターをしているジェレミー(ミラ・クニス)に転職先を紹介され、NYへやってきたばかり。お互い恋人に手痛くフラれたばかりな上に恋愛観も似ていることからすぐに意気投合するも、「恋愛は面倒だから」と"恋人"ではなく、"友だち"のままセックスする関係に。でも次第にジェレミーは「これって私がホントにしたいことなの?」と疑問を持ち始めます。
「男女間の友情は成立するの?」という永遠のテーマにセックスが加わったロマコメ。2人のテンポの早い掛け合いが楽しく、カジュアルな関係から真剣な恋愛を求めるようになる過程には、思わずキュ~ン♡とするはず。
『Once ダブリンの街角で』
アイルランド・ダブリンでストリートミュージシャンをしている"男"とチェコから移民してきた"女"。音楽を通じて、2人は惹かれ合っていくものの"女"には"男"と付き合えない理由があり…という、切なさ満点のラブストーリー。パワフルで胸を打つ音楽も相まって、「好きなのに一線を越えられない」2人の想いがジンジンと伝わってくる作品。恋って"想い、焦がれるもの"なのよね。
予告編はこちらから(英語版)
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
作家志望の真面目女子エマ(アン・ハサウェイ)とちょっとチャラ男のデクスター(ジム・スタージェス)は、大学の卒業式の日、1988年7月15日に出会う。その日から始まる23年間を"7月15日"を基軸に描いている作品。夢を追いかけつつも現実は日常に翻弄され、挫折や失業、別れを経験する2人。長い時間を掛けて友情から真の愛情へと変化する年月を、一緒に生きているような感覚で味わえる良質のドラマ。
花火のように一瞬だけ輝く恋愛じゃなくて、長くずっと愛し続けることができる相手を探したい…そんな気持ちにさせてくれます。静かな夜に1人で見るのがオススメ。
『(500)日のサマー』
グリーティングカード製作会社に勤めているトム(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、"運命の恋"を信じるロマンチックな青年。同じ会社に秘書として入社してきた奔放な女の子サマー(ズーイー・デシャネル)に一目ぼれするも、彼女は"真実の愛"なんて信じていないし、トムのことも「お友だちでいましょう」と簡単にフッてしまう。とはいえ気が合う2人はどんどん親密になっていき、友だちと恋人の境界線があやふやに。2人が出会ってからの500日間を、トムの視点から描くビタースウィートなラブストーリー。
サマーの男気さえも感じるキッパリハッキリぶりが小気味よく、強め女子にぜひオススメ。見逃せないのが可愛すぎるイケアでのデートシーン。「彼ができたらイケアに行く!」「絶対マネする!」って世界中の女子が思ったはず。
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』
ヨーロッパを列車で移動中に偶然出会ったアメリカ人大学生ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人大学生セリーヌ。2人はウィーンで列車を降り、翌朝まで一緒に過ごすことに。美しいウィーンの街を歩き、そして語り合う2人に芽生える恋心を丁寧に描いた珠玉の恋愛映画。何も特別なことは起こらないけど、どこまでもロマンチックな風景の中、2人は少しずつ心の距離を縮めていきます。
"1日限定の恋人""夕焼けの観覧車""夜明けまでの残された時間"…そんなシチュエーション1つ1つが甘く切なく、見終わった後何度も思い出すはず。「一生に1度でもこんな恋をしてみたい…」そう思わない人がいたら、そのほうが驚き。
予告編はこちらから(英語版)
※ちなみに続編も2作アリ。2人の"その後"が気になる方はこちらもチェック
『ビフォア・サンセット』予告編(英語版)
『ビフォア・ミッドナイト』予告編
『ショコラ』
ジョアン・ハリスの原作を映画化。1956年の冬のこと。フランスのある小さな村に、シングルマザーのヴィヴァンヌ(ジュリエット・ビノシュ)が娘を連れてやってきた。村人たちは母娘の到来をいぶかしんだものの、彼女が開いたショコラティエのチョコレートのおいしさに魅かれ、少しずつ打ち解けていきます。ある日、同じ村にジプシーの一団がやってきて村人たちは警戒するものの、ヴィヴァンヌは次第にリーダーのリー(ジョニー・デップ)と心を通わせ、惹かれあうように。
厳しい村社会が舞台だけど、チョコレートと恋を媒介にほんわかタッチで描かれるハートウォーミングなロマンスがステキ。優しいヴィヴァンヌと物静かなリーの恋は、見ているだけで癒され、そして自然に笑みがこぼれます。すぐにでも好きな人に温かいココアを作ってあげたくなる…そんな優しい気持ちになれる作品です。
予告編はこちらから(英語版)
『her/世界でひとつの彼女』
近未来のLAが舞台。手紙代筆ライターをしているセオドア(ホアキン・フェニックス)は、離婚協議中。なかなか心の傷が癒えないものの、誰かと共に生きたいという思いを抱えている。ある日、人工知能搭載のオペレーションシステム(OS)が開発されたことを知り、早速購入。サマンサと名乗るOSの"彼女"と日々会話を重ねるうちに、サマンサを恋人として深く愛している自分に気づく…。
そう遠くない日に実現するかもしれない想定は架空ながらもリアル感があり、しかもスカーレット・ヨハンソンが担当したサマンサのハスキーヴォイスはセクシーかつ知的。「同じ状況なら、私もこうなってしまうかも…」とセオドアに共感せずにはいられません。「自分の気持ちを分かってくれる人がほしい」という彼の切なる願いが伝わってきて、胸がキリキリ痛くなる…そんな作品です。