2月は2018年ゴールデングローブ賞、アカデミー賞のノミネート作品も続々公開。見逃したらもったいない、ぜひとも映画館で観るべき5作品をピックアップしてご紹介します!
見どころ!/第75回ゴールデングローブ賞で最多4部門受賞、ベネチア国際映画祭でも脚本賞を獲得するなど、本年度のアカデミー賞の本命とも言われる本作。爽快な毒舌でブラックなユーモアを散りばめながらも、娘を亡くした喪失感、守れなかった自分への怒りをフランシス・マクドーマンドが、愛妻家で良き父で人望厚い署長をウディ・ハレルソン、暴力性をたぎらせたディクソン巡査役のサム・ロックウェルが見事に演じきる。一秒も見逃せないベテラン俳優陣の演技、予測がつかないストーリー展開に圧倒されるはず!
監督/マーティン・マクドナー
キャスト/フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル
製作国/イギリス
製作年/2017年
配給/ 20世紀フォックス映画
『グレイテスト・ショーマン』
2月16日(金)より全国ロードショー
19世紀半ばのアメリカ。P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、妻(ミシェル・ウィリアムズ)幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返す中、オンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーで成功を収める。ただ、そんな型破りなショーには根強い反対派も。バーナムの若き相棒フィリップ(ザック・エフロン)や一座の花形アン(ゼンデイヤ)とともにショーを続けるも、それまで築き上げてきたすべてを失いかねない危険が待ち受けていた。
"ショービジネス"の原点を作り上げた興行師P・T・バーナムの半生を描いた作品。
見どころ!/『レ・ミゼラブル』でミュージカル俳優としても高い評価を得たヒュー・ジャックマンと『ラ・ラ・ランド』チームがタッグを組んで製作されたミュージカルナンバーに注目。本年度のゴールデングローブ賞の主題歌賞受賞に続き、アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされた「This is Me」など楽曲の数々が、差別、偏見に立ち向かうエンターテイナーたちのストーリーを熱く盛り上げる!
監督/マイケル・グレイシー
キャスト/ヒュー・ジャックマン、ミシェル・ウィリアムズ、ザック・エフロン、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ
製作国/アメリカ
製作年/2017年
配給/20世紀フォックス映画
『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
2月23日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国順次ロードショー
パキスタン生まれシカゴ育ちのコメディアンのクメイル(クメイル・ナンジアニ)は、アメリカ人大学院生のエミリー(ゾーイ・カザン)と交際中。ただ、同郷の女性しか認めない厳格な母親に言われるまま、お見合いをしていたことがバレて破局してしまう。
ところが、エミリーが原因不明の病で昏睡状態に。クメイルは病院で、エミリーを傷つけたことに怒っている両親に出会うが、ある出来事をきっかけに心を通わせ始め、彼女がいかに大切な存在なのかに気付いていく。いつも応援してくれた彼女のためにもステージに立ち続けるクメイル。エミリーは目覚めるのか? その時、2人の未来の行方はどうなるのか…?
見どころ!/異文化の壁と盛りだくさんのトラブル。国際恋愛を楽しみたいと考えているコスモポリタン読者にとって、きっと「国際恋愛&結婚の教科書」にもなり得る本作。主演でもあるクメイル・ナンジアニと、妻のエミリー・V・ゴードンが、自身の物語を共同執筆し(役名も本人と同じ!)、アカデミー賞では脚本賞にノミネート。実は、アメリカでの公開時はわずか5館だったにも関わらず、その人気が口コミで広がり、2600スクリーンまで拡大し大ヒットした話題作。
監督/マイケル・ショウォルター
キャスト/クメイル・ナンジアニ、ゾーイ・カザン、ホリー・ハンター、レイ・ロマノ
製作国/アメリカ
製作年/2017年
配給/ギャガ
『ナチュラルウーマン』
2月24日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
チリ、サンティアゴ。トランスジェンダーでナイトクラブのシンガー、マリーナ(ダニエラ・ヴェガ)は歳の離れたボーイフレンドのオルランド(フランシスコ・レジェス)と暮らしていた。マリーナの誕生日を祝った夜、自宅に戻ると突然オルランドの意識が薄れ亡くなったことで、幸せな暮らしから一転、思いもかけないトラブルに巻き込まれる。「ただ愛する人に最期のお別れを告げたい」それが唯一の望み――。マリーナは女性として生きていく権利を胸に、自分らしさを守るため闘っていく。
見どころ!/ヒロインを演じるのは、自身もトランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ヴェガ。次回作ではストレートの女性の役を演じ、女優として活躍が注目されている存在。映画の中では、トランスジェンダーであるがゆえに、彼とともに暮らした家を追い出され、葬儀にも参列させてもらえないという苦悩を演じる。理不尽な現実を乗り越えて前を向いて歩き始める彼女の姿には、心が打たれるはず。本年度のゴールデングローブ賞、アカデミー賞で、外国語映画賞にノミネートされる。
監督/セバスティアン・レリオ
キャスト/ダニエラ・ヴェガ、フランシスコ・レジェス、ルイス・ニェッコ
製作国/チリ・アメリカ・ドイツ・スペイン
製作年/2017年
配給/アルバトロス・フィルム
『あなたの旅立ち、綴ります』
2月24日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
広告業界で成功を収めた老婦人のハリエット・ローラー(シャーリー・マクレーン)は、何不自由なく暮らしていたが、80代に入ってから孤独と死への不安を感じていた。そこで、ハリエットは自身の訃報記事を生前に執筆することを、地元の若い新聞記者であるアン・シャーマン(アマンダ・セイフライド)に依頼する。しかし、自己中心的なハリエットのことを良く言う人はおらず…。理想とかけ離れた原稿ができあがる。それ読んだ彼女は、最高の訃報記事にするため、"自分を変えること"を決意。そんなハリエットとの出会いによって、悩みを抱えていたアンの未来も変わり始めていた。
見どころ!/60年以上ハリウッドで活躍を続けるオスカー女優シャーリー・マクレーンが、人生の終盤に自分を見つめ直し、尊敬される人物に変わろうと奮闘する姿を演じる。自分勝手ながらも周りを巻き込むパワーを持つ主人公に影響を受けるのが、コスモポリタン世代の読者から人気のアマンダ・セイフライド。人生を振り返る女性とこれからのキャリアに悩む女性の対比、そしてそれぞれの変わりゆく姿は、どの年代の女性が見ても学ぶことがあるはず。ちなみに共演するトーマス・サドスキーは、アマンダの夫♡
監督/マーク・ペリントン
キャスト/シャーリー・マクレーン、アマンダ・セイフライド、アン・ヘッシュ、トーマス・サドスキー、フィリップ・ベイカー・ホール
製作国/アメリカ
製作年/2016年
配給/ポニーキャニオン、STAR CHANNEL MOVIES