クリスマスや忘年会、年越しパーティーなど、華やかなイベントが目白押しの季節が到来! マンネリしがちなドレスも、オシャレのヒントがたくさん詰まった映画をチェックしたら着回しアイデアも出てくるはず。この冬は、ドレスアップして出掛けましょ♪
マリー・アントワネット(2006)
悲劇のフランス王女マリー・アントワネットの激動の半生を描いたソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演のコスチュームプレイ。けれど一瞬だけコンバースが映ったり、音楽はロックだったりと、そのミックス感がさすが。写真を見てもわかるようにドレスはもちろん、ハットや扇など小物の細部までこだわりぬいたセンスが爆発。キルステンの豊かなバストを強調させるネックラインはエロさよりも美しさを感じさせる絶妙なバランスで、程よく女性らしい色香が漂う。
特に注目は色彩。マカロンカラーをレイヤードしていくことでよりガーリーでふわっとした雰囲気を演出。まんま参考には出来ないかもしれないけれど、小物遣いや色遣いはぜひマネしたいところ。アンティークや年代物の古着屋さんで見つけたアイテムをファッションに取り入れるのもいいかも! ちなみにマリー・アントワネットと恋に落ちるフェルセン伯爵には『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で一躍人気になったジェイミー・ドーナンが扮しています。
セックス・アンド・ザ・シティ2(2010)
ハイブランドと古着やストリートファッションのミックスをセンス良く魅せてくれる作品と言えば『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズ。この映画版2作目では休暇のためにアブダビに行くことになった4人の旅が描かれるため、彼女たちならではのバケーションスタイルが登場。派手かわいいプリントドレスや着心地の良さそうなワンピース、旅には欠かせないショールやスカーフ、ハット。もちろんニューヨークでのシーンもふんだんにあるので日常でのファッションもお手本になること間違いナシ。衣装はもちろんパトリシア・フィールドが担当しています。とにかく華やかでゴージャスなので、年末年始、バカンスに出かける人も参考にしてみて!
華麗なるギャツビー(2013)
F・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説『グレート・ギャツビー』をバズ・ラーマン監督・脚本で映画化。舞台は1920年代。富豪のギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)は毎週末、大邸宅で豪勢なパーティーを開いているけれど自身はパーティーに姿を現したことはない。実はこのパーティーを開くのは心から愛したデイジー(キャリー・マリガン)と再会したいという一途な想いからだった――。
写真のキャリー・マリガンが着こなす20年代のクラシックでいてモダンな衣装がどれも素敵! ショート丈のイブニングドレスや普段の気品あるスタイルなどどれを取ってもため息もので、衣装はミュウミュウやプラダ、ティファニーとコラボしていると聞けばそのゴージャスさも納得。透明感と血色の良さを強調させる艶肌に赤リップや、ぴったりなでつけたショートヘア+スカーフやヘアアクセなど、パーティー仕様に早変わりできちゃう簡単テクも見習いたい♡
キューティ・ブロンド(2001)
金髪ロングの典型的カリフォルニアガールのエルは成績優秀で人気者。けれど政治家を目指す彼氏にブロンドは政治家の妻に相応しくないと振られて一念発起。超難関のハーバード大学のロースクールに入学し、弁護士を目指す。ガリ勉で地味な学生が多い中、全身ピンクなどのド派手ファッションでキメて登校するエル。周囲に合わせることなく、自分が好きな、自分らしくいられるスタイルを貫く姿は痛快だしかっこいい! 女の子だもの、みんなピンクが好きだしブランドものが好きだしキュートなものが大好き。要するに「かわいいは正義」なのです。エルを見ていると思うのはやるなら徹底的にということ。パーティーシーズンだから、ちょっと盛りすぎくらいがちょうどよくなるはず。ちなみに法廷シーンも出てくる本作、ビジネスシーンでのキュートなスーツファッションも参考になりそう。
ファクトリー・ガール(2006)
アンディ・ウォーホルのミューズにしてファッションアイコンだったモデルのイーディ・セジウィックをシエナ・ミラーが演じ、その半生を綴ったヒューマンドラマ。1960年代を舞台にしているだけにこの時代の色褪せないキッチュなファッションは今見てもオシャレのヒントになりそうなものばかり! ボーダーのミニワンピースにロングブーツ、レース素材のハイネック、ゴージャスなファーコートに合わせるカジュアルスタイル、アイラインを濃く入れたメイク、大ぶりなアクセサリーなどなど、どれもが十分にリバイバル可能! アンディをはじめ、ボブ・ディランをモデルにしたミュージシャンも登場するので、レジェンドたちの若き日を垣間見られるという意味でも貴重な作品。
ネオン・デーモン(2016)
コントラストの強い独特の映像でファンが多いニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作。現代のロスを舞台に、若さと美貌と野望を武器にファッション業界でのし上がろうとするヒロイン(エル・ファニング)が、渦巻く嫉妬に足を取られていくサイコホラー的な作品。物語後半、業界で認められて成り上がっていくエルが変貌していく様にゾクゾク。華やかな世界を描いているだけにエルをはじめ、モデルたちのファッションはとてもスタイリッシュ。レザーやエナメルなどの光沢のある素材を使ったコーディネート、フューシャピンクのアイシャドウやビジューをあしらったキラキラメイク、きっちりまとめたヘアスタイルなど、派手やかでで目立つファッションは大勢が集まるパーティーでは特に注目されそう!
プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角(1986)
1980年代の青春映画を牽引したジョン・ヒューズ監督作品。ヒロイン・アンディ(モリー・リングウォルド)は無職の父親とふたり暮らしの平凡な女子高生。日々、バイトに勤しむ彼女が、大手メーカーの御曹司でお坊ちゃんのブレーン(アンドリュー・マッカーシー)にデートを申し込まれて…。身分違いの恋に悩んだり、横恋慕の嫉妬が誤解を生んだり。これぞザ・青春のキラキラ感で、今見てもキュンとしてしまう本作での注目はやっぱりモリーが着こなす古着ファッション。80年代らしいファンシーな色遣い、ワザありレイヤード、リメイクなど、自分で手を加えて工夫することでオリジナルのオシャレが生まれるというわけ。彼女のキュートな赤毛のショートボブに合わせた全体のコーディネートも見事で、自分に似合うオシャレをすることがいかに大事かがわかります。