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五十嵐 瑛仁(TRON)

以前、コスモポリタンのインタビューで「フィリピンの子どもたちを学校へ通わせることができるようなシステムを作りたい」と語ってくれたラブリさん。フィリピンと日本、2つの国をルーツに持つ、コスモポリタンなCOVER GIRLが考える「グローバル」とは?ラブリさんのまっすぐで正直な思いに迫りました!

【ラブリPROFILE

19891127日生まれ、愛媛県出身。モデル&タレントとして幅広く活躍し、数々のメディアに出演している。最近は作詩、写真、絵などアートワークも積極的に行っている自身、初写真詩集となる『愛は愛に愛で愛を』が好評発売中!

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――フィリピンの子どもたちのために学校を作ることが、ラブリさんの夢ですか?

それは最終的な目標ではなくて、やりたいことのひとつ

学校を作るということは、ものすごく大変なことで、簡単にできることではないのはもちろんわかっています。そのために自分ができることってなんだろうって考えたときに、まずできるのは、絵本を送ったり、実際に会いに行ったり、フィリピンの人たちと関わりを持つこと。フィリピンのことをもっとよく知るというところからなんだと思います。私、フィリピン大使館に手紙を書いて、こういうことをやりたいので協力してください! って、伝えようと思っているんです。それで何かが動くといいなと思いますし、私は、私ができることからやっていきたいです。それはグローバルに生きていきたいというより、私がやりたいと思っていることが、たまたまグローバルだった、という感じかもしれないです。

――そう思うようになったきっかけを教えてください。

やはりお母さんの影響が強いですね。お母さんが兄弟を当たり前のように助けるところを昔から見ているので、人のために何かをしたいという思いは常にあります。でもそれが善意だけの、一方的なボランティアで終わってしまっては意味がないと思うんです。お互いにプラスになって、いいお金が発生するような環境を作る必要があるのかなと。自然と利益が生まれるような心地のいいビジネスが成立して、それがうまく回っていくというのが理想です。そういうことをいろいろ考えているときに、自分の気持ちだけでやっていると、自分の中で終わってしまうというか、限界があったんですよ。今は、私の思いに共感してくれるファンの子たちとのつながりが、すごく支えになっています。将来もし私が芸能界という舞台が活躍の場じゃなくなったとしても、彼女たちとはずっとつながっていける。いつか私が違う仕事を始めたときに、ファンの子たちと一緒に働くことも可能だと思いますし、一緒におもしろいことができるんじゃないかと思っています。自分にしかないファンの子たちとの深い絆があるから、今のラブリがある。それがなかったら、もう芸能界にはいなかったかもしれません。

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五十嵐 瑛仁(TRON)

――今、ファンの方と一緒にできるグローバルな取り組みはありますか?

フリーマーケットをしようと計画しているところなんですが、ファンの子たちにほしいものを買ってもらって、その売り上げを自分の絵本の制作費に全部あてたいと思ったからなんです。ファンの子たちと一緒にその絵本を子どもたちに届けるという企画を、次にやろうと思っています。フィリピンにも届けたいですし、日本国内でも絵本を持って子どもたちに会いに行ったり、朗読会をしに行ったりしたいですね。私の思いが、ファンに伝わって、みんなで作った絵本になるから、子どもたちにも一緒に届けて、そうやって循環していくんだ、っていうことを実感してもらえるといいなと思います。私の役割というのは、ファンの子たちの選択肢をひとつ増やしてあげるようなことだと思うんです。私が共有することで、循環していく。私が見せられるものを見せて、その中でその子が選択する。私がやれることを通して、ファンの子たちが私もこんなことができるかも! と思ってもらえるといいですね。

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五十嵐 瑛仁(TRON)

――将来、グローバルにやっていきたいことを教えてください。

やりたいことがありすぎて、絞りきれません

本も書きたいし、言葉も書きたいし、絵も描きたいし、絵本も送りたい。私、お蕎麦が好きで、いつかお蕎麦屋さんを監修したいという野望もあるんです! やりたいことがいっぱいありすぎて時間が足りないんですけど、パリには一時的に住みたいと思っています。もちろんアートに興味があるというのも理由のひとつですが、一生日本だけに住むというのは、人生もったいない! と思うんです。だから海外に住んでみる、という選択肢は常に持っていますね。そこでどんなことができるか、友達ともいろいろな話をしています。

アイデアに溢れ、次々といろいろなプランを思いつくだけでなく、ビジネスの感覚を持って、夢を語れるのがラブリさんのすごいところ。モデル、タレント、アーティストという枠にとらわれず、あくまでも素直に、自分に正直に、やりたいことをやる! というスタイルを貫くラブリさん。「グローバル」という壮大なテーマも、基本にあるのは、人とのつながりや、大切なファンの子と自分の思いを共有したいというシンプルな思い。その和がどんどん広がっていくことが、ラブリさん流の「グローバル」なのかもしれませんね。

撮影/五十嵐 瑛仁(TRON) ヘア&メイク/福岡玲衣(ADDICT_CASE) スタイリスト/山王丸久美子 モデル /ラブリ(PYRAMID) 取材・文/江口暁子 

ジャケット/¥210,000(参考価格)・パンツ/¥135,000(参考価格)・パンプス/¥80,000(全てバリー/バリー 銀座店)ピアス/¥34,000(フレーク/(有)フレーク)※全て税抜価格