<スプラッシュ>は、サンディエゴ・シニア女子バスケットボール協会(参加資格は50歳以上)でも最高齢メンバーから成るチーム。全米シニア大会でタイトルを2つ獲得しており、選手たちのプレイは「シニア」というよりむしろ「アスリート」と呼ぶにふさわしいレベル! <Good Housekeeping>から、そんなおばあちゃんたちのバスケにかける"青春"をレポートします。

これはThird partyの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

チームの登録選手9人はいずれも1920年代から1930年代生まれで、最高齢は91歳のメグ・スキナーさんとグレイス・ラーソンさん。「バスケットボールシューズを初めて履いたのは78歳のとき。それはもう、わくわくしたわ」。ラーソンさんは女性アスリートをフィーチャーするスポーツ専門チャンネル『ESPN Women(ESPNW)』の取材にこう語っています。「私たちの育った時代には、いまどきの女の子がやるようなスポーツがなくて。プレイするチャンスがなかったの」。

とはいえ、メンバーがみな80歳前後で初めてバスケを始めたというわけではなく、大半はサンディエゴ・シニア女子バスケットボール協会や外部のリーグでずっと試合に出てきたキャリアの持ち主。87歳になるフラン・スタイルズさんは、選手として20年のキャリアがあり、スキナーさんも24年。スキナーさんはこれまで手首の骨折を2回、指の骨折を4回も経験しているものの、毎回復帰を果たしてきたとのこと。

スプラッシュ・バスケチーム
ESPNW//Facebook

87歳になるマージ・カールさんは次のように言っています。「66歳でバスケットボールを始めようとしたときは、幼なじみのみんなが私のことをクレイジーだと思ったみたい。『腕や足を骨折したらどうするの』って言われたものだけど、今となってはこの世に生き残っているのは私だけになってしまったわ」。

高齢者にとって、人づきあいが寿命をのばし、生活の質を高めることにプラスだということは、医学的にも証明されているそう。スプラッシュのメンバーが長生きしているのは、驚くには値しないのかもしれません。

カールさんは2016年、『サンディエゴ・トリビューン』紙の取材でも次のように語っています。「とにかく人と交わることが大事ね。家の中にこもってテレビばかり見ているようじゃだめ。それはもうじきお葬式を迎えようとする人のすることだわ」。

『ESPNW』が放送した、チームメイトのありのままの姿を伝える感動的な映像は「スプラッシュ・シスターズ(Splash Sisters)」というタイトルでネット上に公開され、視聴回数は7月1日時点で770万回超えに。

スプラッシュ・バスケチーム
ESPNW//Facebook

ニクソン大統領が男女の教育機会均等法である「教育改正法第9編(Title IX)」を発効したのは1972年のことで、それまでアメリカでも女性のスポーツ参加は遅れていたよう。1920年代から30年代生まれのチームメイトたちは、今まさに、失われた時間やチャンスを取り戻すべく奮闘中。メンバーは『ESPNW』の取材でこう言っています。「立って歩ける人ならウェルカム。ぜひ一緒にプレイしましょう」。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 西山佑(Office Miyazaki Inc.)

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