ミス・ティーンUSA2016のファイナル大会が7月30日(現地時間)ラスベガスで行われた。しかし、今年の大会は残念な話題で持ちきりなようで。

まず、今年のトップ5が似すぎな件。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

5人とも白人な上、見分けがつかないほど見た目がそっくり! これについては即ネットで指摘がされた。

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「違いはなんでしょう」

「子供の頃、(美しい)体型の基準というものには、すごく惑わされた。私はスレンダーでなく白人でもないから、その基準を絶対に満たせなかった」

モデルのクリッシー・テイゲンもツイート。

「こんなに多種多様な中から誰を選ぼう?」と皮肉コメント。

さらに、大会で優勝したテキサス代表のカーリー・ヘイさんが過去にtwitterで黒人差別的発言をしていたことが発覚。彼女は何度もnigger(黒人以外が使うと差別用語)という言葉を使っていた。

現在はtwitterのアカウントを非公開にしているため、このツイートの前後などが確認できない。しかし、何度もこの差別用語を使ったことは間違いないよう。Instagramで謝罪した。

「数年前、私は様々な苦難に直面していました。そのときは、自分を失っていました。反省すべき言葉を使ったことは認めます。弁解の余地がありません。しかし、努力をし、教育を受け、また、コンテストを通して知ることのできた友情により、私はより良い人間になったと自信を持って言えます。この度、得ることのできた称号を誇りに思っています。(ミス・ティーンUSAという)立場をミス・ユニバースや私が大切にしている女性の自信、美しさや強さを広めるために使います」

謝罪もしており若気の至り…で許されることかと思いきや、騒動は「謝罪が十分ではない」「タイトルは剥奪されるべき」と、まだ収まらない様子。

というのも、この約1週間前に、ミス・フロリダのジェネシス・ダヴィラさんが"プロのヘアメイクアーティストを雇った"という理由がルール違反だからというだけで、優勝後にタイトルを剥奪されたから。

優勝直後のジェネシス・ダヴィラさん。

そのとき、ジェネシスさんの件に対し、主催側は以下のようにコメント。

私たちは、いかなる違反も許しません。それがたとえ小さな違反でも、公平に、平等な条件の下、戦うのが基本です

それに比べ、カーリーさんに対してのコメントはこちら。

カーリー・ヘイが使った言葉は、何歳であっても許される言葉ではありません。また、私たちの価値観を反映するものでもありません。カーリー自身が話したように、彼女は自分自身を失い、大きな過ちを犯しました。彼女は後悔し、心から謝罪しています。カーリーは苦難に直面し、人生や価値観を立て直すことができました。私たちは団体として彼女のこれからも続く成長を応援し続けます

カーリーさんの成長を期待するのは分かるけど、この差には納得できない人が多く、当事者であるジェネシスさんは弁護士を雇い、争う姿勢を見せているのだそう。たしかに、主催者側が"公平さ"を基本にするのであれば、差別発言を認めてもいいことになってしまう。

アメリカの多様性が平等に認められてほしいこの時代、これからミス・ユニバースの団体がどのような動きを見せるのか注目です。