ビヨンセがまた世界を驚かせている。2013年12月、前触れなく、突如iTunesに現れたアルバム『ビヨンセ』は記憶に新しいところ。それから2年半が経ち、ビヨンセは新たな方法でニューアルバムの発表を行った。
その内容がなかなか過激。
アルバムの内容を、ショートムービーに
4月23日の夜9時、テレビ放送局HBOで1時間のショートムービーが放送された。"女性の自己認識と立ち直りの旅"というコンセプトで、アルバム『Lemonade(レモネード)』のミュージックビデオ代わりだったのだ。肝心のアルバムは、翌日に<Tidal>のストリーミングとその翌日に<iTunes>でダウンロード可能になった。
ショートムービーの内容はビヨンセが車をバットでたたき壊したり、結婚指輪を投げ捨てたりとなかなか過激。
(ショートムービーのCM)
黒人差別について歌い、警察に子供を殺害された黒人女性たちも映像に登場。「Don't Hurt Yourself」が流れている間、黒人公民権運動家マルコム・Xの名言をビヨンセが引用。「アメリカで最も評価されていない人間は黒人女性だ。アメリカで最も危険にさらされている人間は黒人女性だ」
夫ジェイ・Zの浮気相手探しで、ネット上は大騒ぎ!
ビヨンセは、以前から囁かれている夫ジェイ・Zの浮気をただの噂で終わらせるつもりはなかったよう…。アルバムでは、浮気した夫に怒りまくる女性を表す歌詞が多く存在した。例えば、「Don't Hurt Yourself」では「私を誰だと思ってるの? あんたは普通のビッチと結婚したんじゃないのよ」「あんたのルイ・ヴィトンからあの香りがする」。また、「Sorry」では「きれいな髪の毛のベッキーを呼べばいい」と不貞相手である女性を表現。
浮気相手は?
そして、インターネットではこのベッキーの正体が判明したと、大騒ぎになっている。以前ビヨンセの妹ソランジュとジェイ・Zがエレベーターで大ゲンカしている映像がリークされたことがあった。喧嘩の原因はジェイ・Zの浮気で、相手の女性はファッション・デザイナーのレイチェル・ロイだと言われていた。
この曲の発表後、その女性がInstagramにアップした写真がまた大胆。
「きれいな髪の毛とかどうでもいいけど、"明かり"はセルフィーにも真実にも欠かせない。真実だけを信じる」という内容とともに車中でもう1人の女性と笑いながら、楽しげにフラッシュ機能を使いながら携帯2台でセルフィーを撮っている写真。すると瞬く間にコメント欄がビヨンセファンからの逆襲とレモンと蜂の絵文字でいっぱいになった。
レイチェルは写真を削除。すると今度は、彼女のウィキペディアが頻繁にいたずらされてしまう始末。苗字を「ラット(ネズミ)」や「サイド・ホー(浮気・尻軽女)」に変えられ、さらには「レイチェル・きれいな髪の毛のベッキー・ロイ」にされ…。現在の彼女のページは正常に戻っている。
その後、Twitterで「愛、結婚、家族、精神力は尊敬する。でもイジメは、理由は何であれ、どのような手段であれ、一切許されるべきではない」と投稿。
(実は今朝になって、浮気相手はレイチェルではなく、歌手のリタ・オラなのではないかと言われて始めている。彼女のInstagramもまたレモンと蜂でいっぱいに…)
ショートムービーは、和解してこれからも夫婦一緒に歩み続ける、という内容で終わっている。一応は一件落着ということなのだが、結果的には浮気相手(?)に反撃をしたことに。Queen Bey(女王バチ)の強さを思い知らせることとなった。