エリザベス女王が4月21日、誕生日を迎え、めでたく90歳に! そこで今回は、遠い存在のような彼女を身近に感じられる(?)意外と知られれていないエピソードをご紹介します。

1.女王になるのは決まってなかった?

エリザベス女王は生まれつき女王になることが決まっていたワケではなかった。実は王位継承順位は第3位だったのだが、予期せぬことが起こり、女王になったのだ。1936年、国王でエリザベスの祖父、ジョージ5世が亡くなり、その息子の王太子エドワード8世(エリザベスの叔父)が即位。それから1年足らずして、エドワードが2度の離婚歴があるアメリカ人女性を愛し結婚を意識。しかし、王として彼女との結婚は許されず、結果退位し、女性を選ぶことに。次に王となったのは、エリザベスの父であるジョージ6世。1952年2月6日に亡くなったことをきっかけにエリザベスが女王となった。

2.結婚式は切符のドレスで

エリザベスが結婚した1947年は、第二次世界大戦の惨害により、自由に物を購入できるときではなかった。そのためエリザベスは、洋服の配給切符を集めてウェディングドレスを作るための布を購入したらしい。ウェディングケーキの材料もオーストラリアのガールスカウトにプレゼントされたんだそう。

3.実は犬派

犬、特にウェルシュ・コーギーが大好き。18歳のときに初めてウェルシュ・コーギーをプレゼントされてから、30匹以上飼ってきた。

4. 歴代最長の在位

2015年9月9日に女王の在位が、高祖母の63年を抜いてイギリスの歴代最長になった。

5.海は彼女のもの?

英国水域にいるチョウザメ、イルカ、クジラの所有権は女王にある。英国の沿岸から3マイル(約5キロメートル)以内の場所で捕獲されたこれらの動物は女王のものだと主張することができる。

6.犬を大切にする

飼っていたコーギーにいたずらをしていたフットマン(男性家事使用人)を降格させたことがある。女王の不在時にコーギーの飲み水にウィスキーとジンを混ぜ、繰り返しコーギーを酔わせていたらしい。それも、酔っている姿をバッキンガム宮殿にいるスタッフに見せて楽しんでいた。

7. 車整備が得意?

車にあるスパークプラグの交換の仕方を知っている。第二次世界大戦中、自動車の整備について学ぶクラスを受講したため、歴代の英国王で唯一その方法を知っているのだとか。

8.白鳥は女王のもの

詳しく説明すると、昔、白鳥は高級食品だったため、女王の所有物だった。現在は食されることはないが、昔からの名残でテムズ川でのみ所有権を持っている。そして、Swan Upping(スワン・アッピング)という年に一度行われる行事でのみ、権利を行使しているとのこと。もちろん保護目的で。