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Shoko Takayasu

「今回のインタビューでは、2018年にやりたいと思っていることについてお伺いしたい…」と編集部が話し始めた途端、「いっぱいある! 慌ただしいくらい!」と即答してくれたラブリさん。新しい年が始まる前から、すでにやりたいことで溢れているという意欲的な彼女が、2018年に掲げる目標と30代へ向けての展望をたっぷりと聞かせてくれました!

【ラブリPROFILE

19891127日生まれ、愛媛県出身。モデル&タレントとして幅広く活躍し、数々のメディアに出演している。最近は作詩、写真、絵などアートワークも積極的に行っている自身、初写真詩集となる『愛は愛に愛で愛を』が好評発売中!

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――そもそも新しい年が始まるときに目標を立てるタイプですか?

前年の12月、時間があるときにグラフみたいな表を作って、新年の1月から12月の計画を立てているんです。これする、あれするって書き出して、そこから逆算していくんですよ。後半にこれをやりたいってことは前半でこれをやっておかなきゃいけないな、みたいな。ここはつまっているから、ここをずらさなきゃとか。(編集部:年間計画表があるってことですか? 事業説明書みたい! ビックリ!)もちろん全部やるわけじゃないですよ。ただそれを作ることによって1年のリズムがわかってくるんです。そうするとお正月の間にこれをやっておこう! みたいなことも見えてきますね。やりたいことの優先順位を決めていって、それを実行するにあたり、自分だけの話なのか、仕事になるのか、ということを細かく考えていくんです。エッセーや絵本を出したいなと思ったら、どういうエッセーにするのか、何歳くらいの層に向けるのか、女性全般に向けるのか、大人向けの絵本なのか、子供向けなのか、それとも大人にも子供にも読んでもらえる作品にするのか、ひらがなだけにするのか、カタカナだけにするのかとか、本当に細かく。溜まっているやりたいことのストックを具体的にイメージしないと、ただ頭の中で思い描いているだけで終わってしまうので。目標はまず1年単位で決めて、あとは3カ月単位で考え直して、リアルな状況を見て付け加えていく。具体的に思い描けることを目標にしていると言えると思いますね。映像の作品も作りたいから、これとこれをやっておかなきゃ、映像のプロの人に撮ってもらうのか、それとも自分で撮影するのかとか。そういうことを考え始めると、えー! することがいっぱいある!って。それって良いことなんですけど、ひとりでやるのは到底ムリだと思っちゃいますね(笑)。

――2017年にやろうと思っていたことって、どれくらいできましたか?

半分くらいですね。自分的には上出来ですよ。頑張ったって感じです! 写真と言葉の展示をやりたいって言っていたことも達成できましたし、フィリピンの活動もそうですし。それをより具体化するのが2018年という感じですね。やろうと思っていてできていないのは、趣味がてらダンスを始めたいってこと。体を動かすと絶対にフレッシュな気持ちになりますよね。ヨガはもう身についてしまっているので、やっていると違う考え事が出てきちゃうんですよ。もっとアクティブな踊りをやったほうが、頭がすっきりするんじゃないかなと思って。発散系というか、音楽に合わせて体を動かすとか、それは和でもよくて、日本舞踊とかでもいいんですけど、踊って体を動かしたほうが変換できるんじゃないかなと。本気じゃないですよ。趣味がてら、そういうこともやりたいなって思っています。

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Shoko Takayasu

――では、2018年はどんなことをやろうと思っているのか、具体的に教えてください。

自分の言葉のエッセーを出すこと、詩集を出すこと、自分が撮った写真と詩で本を作ること、絵本を出すことですね。絵本に関しては、谷川俊太郎さんと対談をやる!って、勝手に決めているんです(笑)。あとはファンの子たちとフィリピンに行けたらいいなと思っています。フィリピンツアーみたいな。自分のブランドもやりたいですね。ファッションではなくて、グッズです。自分の言葉を使ったカレンダーとか、ノートとか、手帳とか、いろいろ。フィリピンの素材を使って、お花を入れた石けんを作りたいというのも前々から考えていること。本当に沢山やりたいことがあって、体ひとつじゃ足りないです! 30歳くらいまでには安定していたいなって思っているので、2018年は3年計画の入り口みたいな感じですね。2829歳はざわついていてもいいかなと思っていて、え、どうしよ、どうしよ、わかんない!って。変化が沢山あっていいし、何かを失ってもいい。迷いたい、迷いまくろうかなって思っています。人生80歳くらいまでで考えると、できれば一度くらい、20代の後半でヤバいかも、どうしよ、どうしよ! みたいな経験をしておきたいんですよ。あまり順調すぎても面白くないですよね。それで30歳くらいには余裕のある感じになりたいです。

――2018年はどういう1年にしたいですか?

2018年のテーマは一貫して、丁寧に生きるということを決めているんです。どうしよ、どうしよというのは自分だけの話。人に見せずにざわついているのはOKなんですけど、生き方は丁寧でありたいと思っていて。人には全然わからないくらいのミリ単位の話なんですけど、丁寧に、細かいところにまで意識を向けて、こだわる。28という年齢になって、大人の入り口なので大人ではいたい、でも子供の気持ちは絶対忘れたくなくない。子供すぎてもいけないし、大人すぎてもつまんないっていうバランスを考えたときに、丁寧さは絶対持っておきたいなって、ふと思ったんです。丁寧というのは目が行き届くということなので、仕事でも目が行き届くということは絶対にいい結果に仕上がると思うんですよ。丁寧ということを意識した時点で結果がどうであれ、いい仕事だったってことになるのかなと。色々とやりたいことがあるからこそ、丁寧さは大事だなって思いますね。それを意識すると、人にも絶対に優しくなれるし、自分にも優しくなれるし、身振り手振りじゃないですけど、女性らしさも同じですよね。周りに見せているパフォーマンスではなくて、ひとりでいるときも丁寧な仕草だったり、雰囲気だったりすると、人に見せるときとの温度差も自然になくなってくるというか。出かける前にベッド周りを整えるとか、洗濯物を適当に干さないとか、本当に細かいところですけどね。几帳面になりたいとか、細かい女になりたいとかじゃないですよ(笑)。私生活で雑に生きていなかったら、仕事も絶対に雑にならない。そういうところは繋がっていると思うんです。

――ラブリさんはもともと丁寧なイメージですが、そう思うきっかけはあったんですか?

もともと心がけてはいたんですが、ワコールの仕事もいいきっかけで、すごく丁寧に作品を作ったんですよ。何度も打ち合わせして、紙質、書体、字の大きさ、字間と細部にまでこだわって、完成して、展示したときに今度は埃が気になって。別に誰も気がつかないような埃を何時間もとって、また埃がついてはとっての繰り返しで、夜中の1時になってしまったり。そういう仕事をしてみて、プロになるっていうのはこういうことなんだなと思ったんです。たとえば美術館に行って、自分が感動している作品もそういうところまですごく細かく、きちんと作られているんだなって思ったとき、丁寧ってこういうことなんだなって。丁寧であることと仕事が繋がったきっかけかもしれないですね。

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Shoko Takayasu

――有言実行なラブリさんですが、目標を達成するためのコツってありますか?

目標をきちんと定期的に考えることですよね。1カ月単位で自分がやりたいことを整理しておかないと、人間ってやっぱりダラつくんですよ。そうならないように引き締め直す。昔はできない自分を責めていたんですけど、今はそりゃそうだよね、ムリムリみたいな。あまりストイックになって、自分が追い込まれちゃうと、たぶんいい自分になれないですから。そのかわり、きちんと判断はしますね。両立が難しいことがあって、どちらを優先すべきか天秤に掛けたときは、きっぱりと決めます。私、5年くらいかけてなりたい自分を計画しているんですけど、23歳くらいのとき、自信を持ってやりたいことをやるためには、ファンとの関係性を強められたらきっと大丈夫だろうなって思っていたんです。今、ファンの子と築けている信頼関係はそのイメージ通りなんですよ。ファンの子がいてくれることが自分の強みだなって思います。何かを失っても怖くないのは、みんながいてくれるから。

――その計画には仕事以外のこと、たとえば結婚とかも入っているんですか?

結婚はいつするんでしょうね(笑)。それは計画に入ってないです。その中で結婚していたらいいなくらいで、本当にいつでもよくて。最近は自立していたいって思うんですよ。たとえばですけど、付き合っている人ともし別れがあったとしてもお互い幸せになれる関係というか、彼がいなくても私は幸せになれるっていう状態で相手と付き合わないと、人は相手に依存してしまい、結婚を急いだりするんじゃないですか。結婚するとなったらする、という状態が1番相手ともいい関係が築けるのかなって思いますね。

――では最後に、現段階でのラブリさんの夢を教えてください。

現段階では、愛の展示をすること。自分の個展ですかね。私の本名は「愛」と書いて「いずみ」と読むことについてインスタにアップしたのは、2018年は愛にまつわる作品を作りたいから。どうしてラブリは愛をテーマに書いているのかを知ってほしいなと思ったんです。私、名前がそうだから、そうなんですって(笑)。

こうやりたいと思ったら絶対に行動に移すタイプで、今のところ全体的によくできたなと感じているというラブリさん。2018年は周りにちょっと落ち着いたら? と止められているほど、さらにやりたいことが盛り沢山なんだそう。どんなことをやってくれるのか、今から楽しみですね!

撮影/Shoko Takayasu ヘア&メイク/福岡玲衣(ADDICT_CASE)  スタイリスト/町野泉美 モデル /ラブリ(PYRAMID) 取材・文/江口暁子

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