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Shoko Takayasu

グローバルなバックグラウンドを持つメロディーさんに、気になる海外のホリデーシーズンの楽しみ方や日本のクリスマスについて質問! 「これを読んだら、お母さんががっかりしちゃうかも!?」と心配しながら、子供の頃のちょっとほろ苦い思い出も語ってくれました。

【メロディー洋子PROFILE

1988年7月30日生まれ、アメリカカリフォルニア州出身。モデルとして、さまざまな女性ファッション誌、広告、テレビやCM、MV、ファッションショーで活躍中。 青い空と青い海に囲まれて育った天真爛漫でアクティブなCalifornia Girl。現在ARTISTIC & CO.社「THE VEGAS (美顔器)」、festaria(ジュエリー)のイメージモデルを務めている。

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――アメリカのクリスマスは本格的だと思いますが、ホリデーは好きでしたか?

ごめんなさいなんだけど、あまりホリデーは好きじゃなかったんです(笑)。小さいときって、サンタクロースが来るじゃない? すごくわがままなことなんだけど、私はひとりっ子だからプレゼントも少ないし、10歳とか11歳くらいだったかな。サンタクロースに犬がほしいって何年もお手紙を書いたのに犬をくれなかったから、それからサンタが嫌いになって、ホリデーも好きじゃなくなったんです(笑)。うちは小さな家族で、両親と私はカリフォルニアに、おじいちゃんとおばあちゃんはフロリダに、母の家族は日本に住んでいたから、家族で集まっても人数が少なくて、3人とか5人とか。叔父と叔母と一緒にクリスマスをお祝いするときでも、子供はいつも私ひとりだったから、ちょっとさみしかったのかもしれないですね。もちろん家族が一緒にいることが大事なので、別にホリデーじゃなくても家族の愛情は感じられるんですけど、ホリデーになると賑やかな大家族がうらやましいと思っちゃう時期が、今思うとちょっとあったような気がします。

――大人になってから、ホリデーシーズンは好きになりましたか?

逆に子供の頃のそういう経験があったからこそ、東京での家族と一緒にいられない11年をなんとか過ごせているんだと思います。大人になってからは、友達が家族になった気持ちですよね。ホリデーシーズンに入ってくると、東京に実家がない、ちょっと"ロストチルドレン"みたいなグループというか、家族と離れている友達で集まって遊ぶんです。イベントの日はバーに行ったり、誰かの家でサンクスギビングしたり、みんなでクッキングしたり、クリスマスディナーとか、ピザパーティとか、いろいろやっていましたね。家族からのプレッシャーがなく、自分が好きなように遊べるホリデーもおもしろいなと思いました。アメリカだとクリスマスは家族と一緒で、お正月はお友達と夜中まで遊んでいる感じなんですよ。だから日本に来て、みんなクリスマスにデートしたり、お友達と一緒に過ごしたりして、逆にお正月はシンと静かなのがすごく不思議で。その静かなときに外国人の私たち"ロストチルドレン"(笑)が盛り上がって、日本の人とは全然違う遊び方しているのって、おもしろいですよね!

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Shoko Takayasu

――メロディーさんにとって理想のホリデーの過ごし方を教えてください。

暖かいところが好きだから、できるだけ暖かいところに行きたくて、カリフォルニアやハワイだけでなく、バリやタイでもお正月をお祝いしたこともありますね。ここ3年くらいは続けて、日本でお友達とお正月やクリスマスを過ごしていたんです。今年は1月2日に浅草へ初詣に行ったのも楽しかったですね。私が日本のお正月についてひとつ不思議に思っているのは、どうして花火をやらないの?ってこと。台湾とか、ロンドンやオーストラリアもそうですけど、すごく大きな花火大会をやりますよね。日本は世界で一番花火が有名なのに、一番大きいホリデーに花火をやらないのはどうして?って思っちゃうんです。お正月に花火をやったら、もっと人が来ると思うんですよね。もちろん日本のお正月は外に出かけるより、家の中に向いていて、この1年何をしたか、これから1年何をするか、自分を見直したりするので、それもまた日本ならではのステキな過ごし方だなとは思います。

――日本にはない海外のクリスマスの習慣があれば教えてください。

シークレットサンタって、知っていますか? 友達が何人か集まってやるプレゼント交換会みたいなものなんですけど、アメリカでは小さい頃からやっていましたね。今はウェブでもできるんですけど、くじ引きみたいに、みんなの名前を書いた紙を袋か何かに入れて、引くんです。紙に書かれた名前の人にプレゼントをあげるんだけど、自分のサンタが誰なのかは最後まで知らないわけ。プレゼントの値段は3千円とか4千円とか決めておいて、自分がほしいものをリクエストとして出しておくんです。誰からもらえるのかはわからないけど、みんな必ずひとつはプレゼントをもらえるし、全員にあげなくていいんです。友達がいっぱいいるとそれぞれにプレゼントをあげるのは大変だから、ひとつでも、ちょっと値段が高い、本当にほしいものがもらえるというのがいいですよね。女子同士のホリデーのお楽しみとして、おすすめです。男の子も一緒に遊ぶなら、ギャグバージョンのシークレットサンタもあって、くじ引きでプレゼントを渡す人は選ばずに、値段だけ決めて、それぞれラッピングしたプレゼントを持って集まるの。全部真ん中に置いて、そこから1人ずつ選ぶんですけど、誰が買ったものか、何が入っているかわからないから、すごくおもしろいんです。みんなヘンなものも入れているので、ちょっと罰ゲームっぽい! もしクリスマスにハウスパーティがあるなら、両方のバージョンをやってみるとおもしろいと思いますよ。

――アメリカではクリスマスの時期って、どんな感じで過ごすんですか?

アメリカでクリスマスっぽいことといえば、子どもたちはモールにいるサンタさんの膝に座るのがお決まりなんですけど、ほぼほぼみんな怖がったり、泣いたりしていますね(笑)。あと日本でもイルミネーションはやっていますけど、アメリカではみんな自分の家をデコレーションします。本当にすごいデコレーションの人もいるから、近所を歩いて見に行ったりしていましたね。そこでご近所さんがホットチョコレートを売っていたりして、イルミネーションやライトを見るのはすごく好きでした。去年は日本で初めてクリスマスツリーを買ったんです。といっても、一緒に住んでいた友達がツリーを欲しがっていて、彼女が買ってくれたんだけど。でも本物のクリスマスツリーはけっこう大変なものなんですよ。生きてるので、香りがすごくよくて、強い木なんですけど、家の中だと暖かすぎちゃって、ちょっと枯れてきたり…。結局最後は外に出したんですけど、その友達が11月末くらいに彼氏ができて、12月はほとんど家にいなかったの! 彼女が買ったのに、私がずっと1人でクリスマスツリーを育てて、ケアしないといけなかったから、けっこう大変でしたね(笑)。あのときは突然ツリーがくるよって言われて、どこで買ってきたのかも知らないんですけど、ツリーの下にプレゼントを置いたりして、楽しかったですね。

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Shoko Takayasu

――日本のホリデーシーズンについて、どう感じますか?

日本の12月は、すごくびっくりしました。最後のオフィスパーティ、何だっけ? 忘年会! 私もモデル事務所の忘年会に行ったことがあるんですけど、たぶん読者の皆さんは会社の忘年会で大忙しですよね。日本では今日も忘年会、明日も忘年会と、みんな楽しんでいる感じがします。アメリカでもオフィスパーティはありますが、たぶん1回くらい? お休みは家族で一緒なので。そんなにいろいろな忘年会があるのが楽しそうで、私も呼んでほしいくらい(笑)。日本のクリスマスはすごく不思議ですね。本当のクリスマスじゃないから、商業的な感じがするというか、日本と海外の文化の違いが出る時期かもしれません。以前までは年末ギリギリまで撮影をやっていて、お正月が終わってすぐに仕事に戻っていく感じがしていたんですけど、今はクリスマス前あたりには撮影が終わって、お正月はお休みをとっているような気がします。たぶん日本でもやっとクリスマスとお正月を合わせた、大きなホリデーになってきたというか、ちょっとリラックスした感じになってきたのかなと。もちろん今もギリギリまで働いている人もいると思うんですけど、ちょっと変わってきたのは、すごく嬉しいですね。

――苦手なホリデーシーズンはさておき、メロディーさんにとって「ホリデー」とは?

私がホリデーをあまり好きじゃない理由は、誰かが決めたお休みに合わせないといけないことかもしれないです。決められたシステムみたいなものが苦手で、ちょっと反抗したくなるのかもしれない(笑)。私はどんな日でもホリデーにできると思っていて、この日だからお祝いしなきゃ! ではなくて、自分が楽しみたいときに楽しむほうが好きなんです。クリスマス当日にも仕事があったり、日本にいるとそんなにクリスマスという感じがしないこともありますけど、自分が好きな日にお祝いすれば、どんな日でもホリデーになるって本当に思っています。家族と一緒の時間も大事だと思うんですけど、この年齢になると家族って血のつながりだけじゃなくなりますよね。私、本当にすごくオープンなので、誰でも家族になってほしいくらい(笑)。「Everyday is a holiday with you(あなたと一緒なら毎日がホリデー)」という歌詞がすごく好きなんですけど、いつって決まっている日じゃなくても、大切な人と楽しめる日がホリデーだと思います。気持ち次第ですよね。自分で決めることなんだと思います。

自分がお祝いしたいと思った日がホリデーというのは、自由を愛するメロディーさんらしい発言。そんな彼女も大人になってからは、お友達の赤ちゃんに会いに行ったり、まわりに家族が増えていくことも嬉しくて、ホリデーシーズンの楽しみが増えてきたそうです!

撮影/Shoko Takayasu ヘア&メイク/堀紘輔(プラスナイン) スタイリスト/山王丸久美子 モデル /メロディー洋子(DIVINE) 取材・文/江口暁子

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