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五十嵐 瑛仁(TRON)

どんなこともポジティブにとらえて、楽しいことにかえてしまうメロディーさん。彼女にとってエンタメとは、何かのジャンルにあてはめることでも、お金のかかることでもなく、自分の心のままに、自由に楽しむもの。日常の小さな気付きでさえも発想の転換で楽しんでしまう、アクティブなカリフォルニアガール、メロディー洋子流のエンタメをお届けします!

【メロディー洋子PROFILE

1988年7月30日生まれ、アメリカ カリフォルニア州出身。モデルとして、さまざまな女性ファッション誌、広告、テレビやCM、MV、ファッションショーで活躍中。 青い空と青い海に囲まれて育った 天真爛漫でアクティブな California Girl。現在ARTISTIC & CO.社「THE VEGAS (美顔器)」、festaria(ジュエリー)のイメージモデルを務めている。

Official blog/メロディー洋子公式ブログ Twitter/@melodyyoko Instagram/@__m_y_r_s__ Facebook/メロディー洋子公式Facebook

――メロディーさんにとってのいちばんのエンタメとは?

私にとっていちばん楽しいことはダンスですね。音楽に合わせて自分の気持ちを表現できるのがダンスなんです。どんな音楽でもいいんです、音があれば。たとえばドラムのビートだけでも踊れるし、なんなら音がなくても踊れるんです。名前のとおり、自分の中にメロディーがあるんですよね。とにかくカラダを動かすことがいちばん好きです。小さい頃から踊るのが好きでしたね。今は習ってはいないんですけど、若いときにはレッスンにずっと通っていて、ジャズ、バレエ、タップ、ヒップホップなど、一通りやりました。でもレッスンを受けなくても、自分の思うままに踊るのがいちばん楽しいし、自分で楽しめることなんですよね。カラダを使って、自分自身や自分の気持ちを表現できるのって、演技ではないんだけど、アートにもつながるのかなと思います。

――どういうジャンルの音楽が好きですか?

音楽は大好きだし、いろんな意味で勉強にもなるので、何でも聞きます。ちょっと前まではメディテーション(瞑想)の、スパで流れるみたいなリラックスできる音楽にすごくハマっていて、ずっと聞きっぱなし。聞いていて気持ちよくて、癒やされる感じの曲が好きでしたね。最近はチャンティング(マントラを詠唱すること)をよく聞いています。ネイティブアメリカンやハワイアン、仏教界のチャント(詠唱)を聞くのがすごく好きで、カラダが勝手に動くの! スポティファイで誰かが作ったプレイリストを聞けて、たとえばハワイアンのチャンティングとかで探すと出てきますよ。ハワイ語のようなネイティブのチャンティングは声だけで作っている音楽だから、本当に特別ですね。スピリチュアルな部分が大きいです。音楽って何語であってもランゲージになるし、音楽やダンスって世界中どこでも、共通の言語になると思うんです。それは誰もが受け取りやすいし、言葉が通じなくても、みんながひとつの世界に感じられるものだと思う。心の中から、体の中から出てくるものだから。どこかの国の聞いたことない曲でも自分の中に入ってきて、気持ちがつながっていけるので、いろいろな国に行って、その国の音楽を聞くことが大好きです。ローカルの音楽って、長い歴史もあるし、いちばんその国のカルチャーがわかりやすいですよね。音楽を自分のカラダに受け入れて、自分というフィルターを通して、それを表現する。自分で踊りを作れることがすごく楽しいですね。

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五十嵐 瑛仁(TRON)

――ダンスと音楽はメロディーさんの中でつながっているということですよね。

今はチャンティングを聞きながら踊るのが、すごく楽しい! ひとりでずっとドラムに合わせてお尻を動かしたりしているんです(笑)。揺れるのが大好きで、エネルギーが動く感じがするんです。踊りもエネルギーで遊べると思っていて、たとえばこの部屋でも、手をのばして動かしてみるだけでも、手で空気を触っているということなの。空気を元気にしている、空気も嬉しいかもって、ポジティブに考えると楽しくなるんですよ。よしよし、一緒に盛り上がろうみたいな感じでね(笑)。そうやって空気と遊んでいるみたいにダンスするのが大好き。メロディー洋子流のエンタメですね。ひとりで部屋の鏡の前で、楽しい! 気持ちいい! イエーイ!って、踊って楽しんでいるんです。誰も見ていないところで、ひとりで踊るのがいちばん楽しめるかもしれない。ものすごくストレス解消になります。いやな気持ちのときは、ヘッドフォンして音楽をガンガンかけて、踊るの。そうするとクリアになれるんです。私にとってはダンスがいちばん全体的にカラダの動きを感じられるので、踊っていると、どこがきゅっと引き締まっているのかもわかりやすくて、筋トレにもなるんですよね。

――ほかにもメロディー洋子流のエンタメ、教えてください!

瞑想したり、ヨガしたり、オラクルカード(※スピリチュアルなメッセージ)で遊んだり、エネルギーで遊んでいて、それがいちばん楽しいかな。クリスタルで遊んだり、観葉植物にお水をあげたり、お風呂にのんびり入ったり、自己啓発本を読んだり。あまりテレビとかは見なくなりましたね。昔は暇な時間もかなりあって、家に帰ったら完全にオフにしたいから、テレビもよく見ていたけど、最近は日本にいる間に、そういう時間がないというか。洋服のリメイクをしたり、今は自分で何かを作るほうが楽しいです。いっぱいやりたいことがあるので、全部を一気にできるわけではないし、ひとつのことに集中したほうが、ちゃんとできるとは思うんだけど、いろんなことを試して、楽しんでいます!

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五十嵐 瑛仁(TRON)

――映画やドラマはあまり見ないんですか?

今はただ何かを見ているより、カラダを動かすことのほうが好きですね。カラダを使ったり、瞑想したり、宇宙とつながったりするのがすごく楽しい時期かもしれません。自分の中からどんどん新しいことが起きていて、ファンタジーな人生になってきているんです。それが映画と比べられないくらいのレベルで楽しいの! 人生は自分の映画みたいなもので、それぞれがいちばんのスター(主役)ですよね。今、いろんなことがあって、いろんなことに影響されて、勉強になったこともたくさんあるし、そういう生き方がすごく楽しい時期になってきているのかも。もともと映画は好きですが、何を見てもつまらないと思ってしまうのは、もう見過ぎちゃったからなのかもしれない(笑)。でも今もリアルなものは好きですよ。ヒューマンドラマやドキュメンタリーは大好き。こういう人生もあるんだ、こういう仕事もあるんだ、みたいな勉強にもなるし、たまにワンサイドすぎるなと思うこともあるけど、こんな考え方もあるということを知ることは自分の幅も広がりますよね。今はネットフリックスの『センス8』というドラマが好きです。世界各国にいる男女8人がつながっていて(※意思疎通ができるという設定)、レズやゲイのカップルもいるし、いろんな国の人たちが出てくる、すごくグローバルなドラマなんです。リアルというか、今の時代に合っていて、憧れる部分もあるし、いちばん楽しんで見られますね。あと最近、『アライブ・インサイド』(※原題。邦題は『パーソナル・ソング』)というドキュメンタリー映画を見ました。認知症のおじいちゃんとおばあちゃんがiPodで昔の曲を聞くと、すごく元気になって、歌い出すという話しなんです。音楽を聞くことで自分を取り戻すという、その人間らしさがすごくステキで、その映画を観て、音楽ってこんなにも強いパワーがあるんだと思いましたね。

――メロディーさんはリアルなエンタメがお好きなんですね?

現実のほうがリアルで楽しい、そんな気分なんです。葉っぱを見ても、お花を見ても、こんなにステキなものが地球から生まれてきたということを楽しんでいるというか、自然界に存在するものを楽しんでいますね。あまりお金をかけてすることは好きじゃないんです。カリフォルニアに住んでいるとき、ビーチはタダたったので(笑)、東京って何をするのも高いなと思っちゃう。エンタメってお金かければいいものじゃなくて、自分が楽しく思えれば、なんでもエンタメ。自分で何かを作ればそれはエンタメになるし、子どもが遊んでいるみたいな感覚というか、子どもらしさは忘れないようにしたいと思いますね。なんでも決めつけずに、自由に楽しむこともエンタメだと思うんです。この前、京都のお寺に座禅をしに行ったんですけど、僧侶さんが話しをしてくれて、「自分の人生は自分でしか楽しめないから、笑って過ごしなさい。人にヘンな目で見られても、自分が笑っていないと、誰も笑ってくれない。生まれたときもひとりだし、死ぬときもひとりだから、その間は全部自分で決めること。楽しみたいと思うなら、好きなように楽しんでほしい」って言われたんです。だから私も、人生を楽しくしようとがんばっています。それはやっぱり東日本大震災の影響が大きくて、あの日から毎日が大切、一秒でも大切と思うようになりました。またいつ会えるかわからないし、自分もいつまで生きられるかわからないから、人との関係も大切。できるだけつながりや絆を作ったほうが楽しいかなと、今は思っています。モデルやタレントであることは仕事であって、みんな同じ人間。同じ人間として、みんなと一緒にがんばりたいし、人生を楽しみたいって思いますね。

お金をかけなくても、日頃の生活の中にたくさんエンタメが存在しているを気づかせてくれたメロディーさん。インタビュー中、目の前にあったジュースをふたつ持って、「この子たちが付き合っているみたいに遊んでみるのだって、エンタメになるよね!」と話してくれたメロディーさんの、そのかわいすぎる発想にスタッフ一同ほっこり❤ ピュアなハートを持ち続けることも人生を楽しむ上で重要なことなのだと教わりました。

撮影/五十嵐 瑛仁(TRON) ヘア&メイク/福岡玲衣(ADDICT_CASE) スタイリスト/山王丸久美子 モデル /メロディー洋子(DIVINE) 取材・文/江口暁子

ジャケット/¥68,000・パンツ/¥36,000(クローセット/H3Oファッションビュロー) イヤリング/¥9,200(ビジュー R.I) チョーカー/¥14,500(マンデーエディション/ジェムプロジェクター) ヒール/¥169,000(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン) その他/スタイリスト私物 ※全て税抜価格