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五十嵐 瑛仁(TRON)

カリフォルニアで生まれ育ち、日本に来て約10年。自分にとって居心地のいい場所から一歩踏み出して、やりたいことを実現させた、まさにコスモポリタンなCOVER GIRLメロディー洋子さん。17歳のときのドキドキや不安を思い出しながら、今月のコスモポリタンの特集でもある「グローバル」な女性になるための秘訣を語ってくれました!

【メロディー洋子PROFILE

1988年7月30日生まれ、アメリカ カリフォルニア州出身。モデルとして、さまざまな女性ファッション誌、広告、テレビやCM、MV、ファッションショーで活躍中。 青い空と青い海に囲まれて育った 天真爛漫でアクティブな California Girl。現在ARTISTIC & CO.社「THE VEGAS (美顔器)」、festaria(ジュエリー)のイメージモデルを務めている。

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――アメリカから日本に来るとき、悩んだり、迷ったりしましたか?

それが悩んでなかったの。勢いでしたね、若かったから(笑)。もちろんドキドキはしましたよ。でもうれしい気持ちのほうが、不安や緊張よりも上だったんです。走り出しちゃったから、もう止められない。ジェットコースターみたいに、それに乗って、楽しむしかない! と思ったんですよね。

17歳の頃の自分を思い出すと、不安に思う人の気持ちもすごくよくわかります。たしかに自分のコンフォートゾーンから飛び出すのって、すごく大変なことだと思います。でも実はやりたいことが決まった時点でもう50%は準備ができているようなもの。残りの50%は勇気でなんとかなるんです。だから流れに乗って、自分を信じて、一歩踏み出してみるといいと思います。想像していたよりも、簡単なことかもしれませんよ!

――実際に一歩踏み出して、日本に来てみて、いかがでしたか?

日本という新しい国、新しいカルチャーに飛び込んだとき、それまでずっと暮らしてきたアメリカとはすべてが真逆に感じられて、それもまた楽しかったですね。いい意味でカルチャーショックでした。新しい世界に入ったことで、新しい自分にも出会えたと思います。やりたいことが見つかったときがチャンスなんですよね。それを自分で意識して、あとは行動にうつすだけ。もし失敗したとしても、戻れる場所はあるし、いつでもやり直せます。

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五十嵐 瑛仁(TRON)

――そもそもグローバルな女性を目指したきっかけは?

小さい頃から「世界は広い」と感じていた

みんな同じ人間なんだけど、住んでいる場所も、環境も、経験してきたこともみんな違う。私がグローバルに生きたいと思うようになったのは、いろんな国や知らない場所へ行って、新しい人や考え方に出会えることがすごくおもしろくて、その出会いのひとつひとつがとても特別に思えたから。自分が考えたこともない、経験したこともないことを人から聞いて、吸収することで、それが自分の知識となって、ひとまわり大きく成長できる。逆に自分の経験や考えを伝えることでまわりにも影響を与えていける、どちらもすごく楽しいことだと思います。

――世界に目を向けた生き方の魅力とは何ですか?

居心地のいい、好きな場所を一回出てみて、そして戻ってくることが重要だと思いますね。自分の国を新しい目で、新しい見方ができるようになるから。ここが素晴らしいとか、ここはもうちょっとがんばったほうがいいとか、いろいろな気づきがあって、自分の中でずっと同じだと思っていた場所、今までの自分が変わっていくんです。海外に行くのもドキドキして楽しいですが、海外から日本に戻ってくるときにもまた、幸せを感じます。ああ、やっぱり日本の食べ物って最高! とかね(笑)

――逆にグローバルキャリアの難しさを感じることはありますか?

ちょうど今、仕事の仕方がグローバルになってきていて、つい先日も仕事でLAにいって、23日滞在し、日本に戻って12時間だけ仕事をして、またLAに戻ったんです。そこまでいくと大変! カラダはもちろん、精神的にも疲れますし、時間の感覚もおかしくなってしまいます。でもこれは私が夢見ていたグローバルな生き方だし、ずっと望んでいたこと。自分で決めたことだから文句は言えないと思っているんです。いろいろな国に行ける仕事への憧れもあるかもしれませんが、自分がどこにいるかわからない! という状況にはならないように、うまくバランスをとることも大切かもしれませんね。

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五十嵐 瑛仁(TRON)

――これからグローバルに発信していきたいことは?

モデルの仕事を11年やってきて、次のステップに進みたいと思っている

これからどんどんトレーニングして、スタントのできるアクション映画の女優になりたいと思っています。モデルの仕事も好きですが、次に新しくドキドキできる場所をずっと探していて、「私、もっと動きたい!」って気づいたんです(笑)。もともとカラダを動かすことが好きだし、アドレナリンが出るような絶叫系アクションが大好き!ドキドキすることが本当に楽しいんですね。雑誌では見せられなかった、動きのあるアクティブな自分を発信していきたいと思っています。そしてますます、強いFun Fearless Female、コスモが掲げている女性像のような存在になりたいですね。そういうグローバルな女性が日本に実在するということを見せていきたいし、皆さんに、自分もそういう人になれる!と思ってもらえるとうれしい♡ それが今の目標です。

――最後にグローバルを目指している読者にアドバイスをお願いします

今はインターネットやSNSでいろんな国や人とつながれますよね。たとえ実際に行けなくても、ウェブを通じて「行ける」し、情報を得ることができる。グローバルを目指しやすい社会になっていると思います。先日LAで出会ったタクシーのドライバーさんの言葉がすごく印象に残っているんです。彼は世界中を旅してみたいと思っていながら、休みもとらずに働いていて、実際には旅行できない。でも「世界が自分に来てくれるから!」って。いろいろな国から来た観光客を車に乗せて、いろいろな話しをしたり、聞いたりすることで、彼はグローバルを体感している。それって素晴らしいことですよね。だから英語が話せないとか、小さな心配や恐れで止まってしまうのはもったいないと思います。要は自分の意識や考え方次第。今の時代、いろいろな形でグローバルになれますから!

3月末に行われたTGC(東京ガールズコレクション)のランウェイで華麗なる側転を披露し、会場を沸かせたメロディーさん。10年出演してきたショーで、ずっとやってみたかったことを実践したといいます。「やりたいことを止めているのは自分だって気づいたんです。そういう自分を解放できたことにもビックリ! みんなにやりたいことは何でもできるって見せたかったんです」。心配も不安も「楽しむ」ことで吹き飛ばす、メロディーさんのスーパーポジティブな姿勢に勇気をもらって、私たちもグローバルな一歩を踏み出したいですね。

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撮影/五十嵐 瑛仁(TRON) ヘア&メイク/堀 紘輔(+nine) スタイリスト/金子美恵子 モデル /メロディー洋子(DIVINE) 取材・文/江口暁子 

ジャケット/¥162,000・パンツ/¥67,000(マックスマーラ)シューズ/¥47,000(ピンコ)サングラス/スタイリスト私物※全て税抜価格