ショッキングなダイアナ妃の事故死から20年。今では立派に成長したウィリアム王子とヘンリー王子ですが、母への想いは一体どんなものだったのでしょう。<E!News>がこれまでをまとめました。

1997年8月、パリでの突然の交通事故死。国民から絶大な支持を得ていたダイアナ妃の死に、英国は悲しみに包まれましたが、まだ15歳のウィリアム王子と、12歳のヘンリー王子は母の葬儀で毅然として涙を見せませんでした。

以前ヘンリー王子は「彼女は世界一の母親だった」と語ったことからも、ダイアナ妃は彼らにとって母であり、友達であり、『普通の生活』を教えてくれる存在であったよう。彼女は、王位の継承者として今後たくさんの試練が待ち受けているであろう息子たちを、笑いの耐えない日々と大きな愛で包み込んでいました。

美しく、奔放なダイアナ妃はメディアの注目の的であり、常にパパラッチのターゲットでした。彼女の死後、王室は息子たちをメディアから守ることに力を注いだようで、国民がウィリアム王子とヘンリー王子の様子を知る機会は減ることに。

2人の姿が報道されることは少なかったものの、学生寮に入ることで、父親との仲が以前より深まり、家族でアルプスへスキー旅行を楽しんだ様子などは公開されていました。そしてウィリアム王子が一般女性(後のキャサリン妃)と恋愛し、結婚に至ったことは大きな話題となりました。

兄弟は公務に励むようになり、ダイアナ妃の死から10年の追悼式で、ヘンリー王子が初めて胸中を語りました。

僕とウィリアムの人生は2話に分かれている。母が生きていた頃と、亡くなってからの10年間とでは全く違う。母は何にも代えがたい愛と笑いと人生の喜びを教えてくれて、当時はそれが当たり前のように思っていた。

その後、2人の口からダイアナ妃について語られることはありませんでした。周囲は、父親と祖母を気遣ってのことでは…との憶測をしているよう。なぜならダイアナ妃の死後、すぐにロンドンへ故人を悼みに行かず女王が国民から非難されることがあったなど、エリザベス女王とダイアナ妃との確執があったと言われているから。それからというもの、ロイヤルファミリーの間ではダイアナ妃の名前を出すことはタブーとされていたそう。

ただ、20年の時が経ち、兄弟は母の死についてオープンに語るようになりました。

ウィリアム王子はキャサリン妃と共に、親を亡くした子供たちの施設を訪れ、母を亡くしたときの怒りや悲しみを打ち明け「辛い経験は人に話した方が楽になる」と自分の経験に基づいて語りました。

一方、ヘンリー王子はドキュメンタリー番組『Prince Harry in Africa』に出演した際、ダイアナ妃について次のように語りました。

当時は母の死について、どうすることもできなくて感情を埋めるしかなかった。長い間、考えたくもなかった。でも今は当時の若かった自分とは状況が全然違うんだ。変化を起こせる立場になり、とてもありがたく思っているし、希望に満ち溢れている。

成長した2人は、ダイアナ妃が世界に与えた素晴らしいインパクトを継承していきたい、と決心したようです。

英国王室では今、ダイアナ妃の影響がかつてないほどに色濃く現れています。2人は母の考えを受け継ぎ、チャリティー活動を精力的に行っています。また、ウィリアム王子とキャサリン妃の子育ては、母に自分がさせてくれたように、なるべく普通の生活を体験させることを大事にしているようです。

ダイアナ妃の人間性や息子たちへの深い愛が、怒りや悲しみを乗り越え、力強く英国民や世界のために活動する2人のエネルギーとなっているのでしょう。


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text: yoko