女性ラッパーとして大成功しているニッキー・ミナージュ。大胆なファッションやセックスに関する発言でも話題になる彼女が、「ヒップホップ業界の性差別」についてコメント

現在75歳になるソウル歌手のアレサ・フランクリンが40年間保持し続けた記録を塗り替え、今年3月には「Billboard」史上最多のHot100ランキング入りを果たした女性アーティストという、偉業を成し遂げている彼女。今、最も成功しているラッパーの1人であるにも関わらず「同じ業界の男性ラッパーが受けるような敬意はまったく受けられていない」のだという。

今回のツイッターでの発言のきっかけは、男性ラッパーのラスがインタビューで「人々はニッキー・ミナージュに敬意を払うべきだ。数々の女性たちに影響を与えてきた」と、賞賛したことだったよう。

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ラスは、ニッキーが多くの女性アーティストたちにも影響を与えてきたことを説明。それに対し、彼女は感謝を伝えた上で、自身の経験から女性ならではの苦労をツイート。

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どの業界でも言えるけれど、女性は(男性の)倍、努力しなければ、男性の同業者の半分も敬意が払われないわ。こんな状況いつになったら終わるの?

そして次のような皮肉コメントを綴った。

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ドレイク、ケンドリック、J・コールとコラボするのは、彼らがクールだから。彼らが、ニッキーとコラボするのは、誰かにそうするように銃で脅されたから…。

また7年前、同業の男性ケンドリック・ラマーから言われた悪口を引用。

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気づいたんだけど、女性よりも男性の方がニッキー・ミナージュ嫌いな人が多い。

これに対して「7年前のケンドリックのツイートだけど…これってよく言われるし、すごく怖いことよね。男性に評価されるように、(男性と同じような)ダボダボのバギーパンツとティンバーランドの靴を履かないといけないのかしら?」と皮肉を込めてコメントをした。

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ハリウッドや一般社会でも未だに絶えない男性優位の社会や性差別。それはヒップホップ業界でも根深く、キャリアを築くために10年以上、努力と活動を重ねてきたニッキーでさえ、未だに感じていることのよう。彼女のような人気ラッパーが発信することで、1人でも多くの人の意識が変わることを願うばかり。