現地時間1月21日(日)に開催された「SAGアワード(全米映画俳優組合賞)」で、テレビの部のテレビ映画/リミテッドシリーズ部門で主演女優賞を受賞したのは、過去に数々の賞レースを勝ち抜いている女優のニコール・キッドマン(50歳)。年齢を重ねてもなお輝き続ける彼女の受賞スピーチで語られた、"40歳を越えた女優について"が注目を集めている

スピーチではまず、彼女が出演しているテレビドラマシリーズ『ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜』の演技で同じくノミネートされたリース・ウィザースプーン(41歳)、ローラ・ダーン(50歳)など才能あふれる共演してきた人たちと喜びを分かち合いたいと話し、同賞にノミネートされていたジェシカ・ラング(68歳)やスーザン・サランドン(71歳)には「あなた達を見て、学んできた」と尊敬の気持ちを伝えた。また、メリル・ストリープ、ジェーン・フォンダ、ジュディ・デイヴィス、ジュディ・デンチなど数々のベテラン女優の名前を読み上げ、「彼女たちが演技の道を切り開いてきてくれたことに感謝しています。今日、40歳を越えてキャリアを築けるのは、本当に素晴らしいこと」と話すと会場に拍手が巻き起こった。

20年前だったら、私たちは人生の中で、このステージで成功する見込みはなかったでしょう。今回はそうじゃないんです。私たちには才能も力もあって、成長できるということを証明し、そして今も証明し続けています。これからも映画業界には、私たちの後ろにいてほしいわ。だって、私たちのストーリーがやっと伝わり始めたところだから。これはまだ始まったばかりなの」

「この話をするチャンスをくれた、すべての俳優たちに感謝しています!」とスピーチを締めくくったキッドマン。年齢を重ねると役が与えられなくなるとも言われるハリウッドで、主演女優賞にキャリアを積んだ女性の名前が並んだのは、その業績や力が年齢に関わらずきちんと評価された結果と言えそう。年齢での差別がハリウッドで少しでもなくなり、映画やテレビで伝えられることで、実社会への良い影響へと繋がることを信じたい。