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新しい「私」との出会い

2015年、米誌の7月号で女性となった姿を公開したケイトリン・ジ ェンナー。65歳という年齢で女性として新しい人生をスタートさせた彼女が、「新しい自分」と出会うまでの歩みを見てみよう。

十種競技の元世界記録保持者で、1976年モントリオールオリンピックの金メダリストであるブルース・ジェンナー(66)。オリンピック選手としての名声はもちろん、キム・カーダシアンの母クリスと再婚してからはキムらカーダシアン姉妹の養父として、カーダシアン一家に密着したリアリティ番組「Keeping Up with the Kardashians」などで話題を振りまいた。

そんなブルースが、性同一性障害であることを告白したのが、昨年の2015年のこと。体と顔を女性的にする手術を経て、同年、米Vanity Fair誌 7 月号でケイトリン・ジェンナーとして 女性となった姿を公表し、大きな話題となった。改名後、6 月 1 日に新たに開設したTwitter アカウントは、ブルース改めケイトリンの勇気ある行動に全世界の賛同者がフォローしたためか、4 時間でフォロワー数 100 万人を突破、バラク・オバマ大統 領の記録を1 時間上回り最速記録を更新するなど、華々しい女性デビューとな った。

ブルース・ジェンナーとの決別

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オリンピック選手として活躍していた頃。

「5歳から女性になりたかった」と語るケイトリンは、女性になることを望 みながらも、クリス・ジェンナーとの結婚を機にホルモン治療を断念。以降、 長年「女性になりたい」と願いつつも良き夫・父として暮らしてきたが、クリスとは 2013 年に離婚を表明し、2014 年 12 月に成立した。 そして、いよいよ念願だった女性としての道を歩むことになるが、 実際に"ブルース"と決別する のは辛かったとシドニー・モーニング・ヘラルドの取材に涙ながらにこう語っ た。

「ブルースは良い人間だったの。良いこともた くさんしてきたのよ。素晴らしい人生だったし、良い子ども達にも恵まれたわ。 でも、名前を変えて女性になった。心の中では正しいことをしたと分かっては いるものの、"ブルースを追い払った"という気にもなって、辛かった」と本音を語っている。

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元妻クリス・ジェンナーも元夫ブルースの苦悩を理解し、寄り添っていたよう。

しかし、ケイトリンと名乗り、女性として生きることに後悔はないときっぱり語る。その姿が惚れ惚れするほどかっこいい。

3度の結婚を経て、6 人の実子と 4 人の継子を持てたのは本当に幸せなことだと、男性だった自分の人生もしっかり受け止め、現在は "女性としての 人生"を存分に楽しんでいるケイトリン。本当の自分を受け止めたことで新たな自分と出会い、新しい人生を始めることができた。 当初は、"父の女性化"に困惑したという子ども達も、ケイトリンが力強く、毅然と生きる姿を見て、今では彼女をしっかりサポートしているとか。

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ブルース時代のケイトリンと家族。実子ケンダルとカイリーもケイトリンを応援。

今年の父の日。ケンダルとカイリーは「お父さん」の昔の写真をアップ。

■ケンダル

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■カイリーは「この素晴らしい人に、ハッピー・ファザース・デイ」とコメントを添えて。

M・A・C の広告塔に

2016年4月には、化粧品ブランド M・A・C の広告塔になることを発表した。

それにしてもケイトリン、驚くほどに美しい...。

ケイトリンがこれから自分の人生をどう生きていくのか、応援したい!