2017年10月28日(現地時間)、イギリスのテレビ局「チャンネル4」にて放送されたメーガン・マークルのドキュメンタリー番組『When Harry Met Meghan: A Royal Romance』。ドラマ『SUITS/スーツ』に出演する女優として、また人道主義者として慈善活動に取り組む彼女の人物像に迫るドキュメンタリーで、他にも恋人ヘンリー王子との出会いもフィーチャーされている。さらには「ヘンリー王子はメーガンと出会う前から彼女の大ファンだった」や「メーガンは意味もなくタオル一枚でドラマに登場することを嫌がっていた」、なんて意外な事実も! そんな番組のハイライトをここで一気におさらい。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:Reiko Kuwabara
From:Elle UK
ヘンリー王子はメーガンと出会う前から彼女の大ファンだった
ヘンリー王子とメーガンは共通の友人を介して出会ったと言われているけれど、実はヘンリー王子、その前からメーガンの大ファンだったことが明らかに。英国王室のコメンテーター、ケイティ・ニコールさんによると、ヘンリー王子は以前からドラマ『SUITS/スーツ』が大好きで、なかでもメーガン演じるレイチェル・ゼインは「理想の女性像」であると友人たちに話していたという。「ヘンリー王子はメーガンと出会う2年ほど前からレイチェル・ゼインに夢中でした。その話は、ヘンリー王子の友人から直接聞いています」「彼女(ヘンリー王子の友人)は、当時シングルだった王子と飲みに出かけたそうです。そこで『ヘンリー、あなたにとって理想の女性像は?』と聞くと、『SUITSのメーガン・マークルだね』と回答したと言っていました」
恋のキューピットは共通の友人マーカス・アンダーソン
ヘンリー王子とメーガンが初めて出会ったのは2016年の夏。メーガンがウィンブルドン選手権でセリーナ・ウィリアムズの試合を応援しているという情報をキャッチしたヘンリー王子は、共通の友人マーカス・アンダーソンに「メーガンを紹介して欲しい」と頼んだのだそう。すると会員制サロン、ソーホーハウスのコンサルタントとして働くマーカスは、すぐさまロンドンのディーン・ストリートのあるソーホーハウスに友人たちを集めてカジュアルなパーティを開催。そこでヘンリー王子とメーガンを引きあわせることに。
そのことについてニコールさんは、「王子はデートではなく、メーガンと会う機会をセッティングして欲しいとマーカスに頼んでいました。そしてそれは、ソーホーハウスのプライベートルームで実現しました」「パーティには7〜8人の友人たちが集まっていたようです。ヘンリー王子とメーガンは自然な形で出会うことができました。気軽に会話するには絶好のチャンスだったと思います」と説明。それから間もなくして、2人の長距離恋愛が始まったという。
メーガンは駆け出しの頃、ゲーム番組『ディール・オア・ノー・ディール』の「スーツケースガール」だった
デビューして間もない頃、メーガンが最初にゲットした仕事は、アメリカ版『ディール・オア・ノー・ディール』の「スーツケースガール」。賞金が入っているスーツケースの中身を出場者に見せるのが主な仕事で、メーガンは全26個あるスーツケースの中で24番のスーツケースを担当していた。
なかなか女優のオファーをもらえなかったことについてメーガンは、「黒人女性を演じるには黒人らしさが足りないし、白人女性を演じるには白人らしさが足りないと言われた。黒人と白人の間にいるエスニックなカメレオンだから、なかなか仕事がもらえなかったわ」とUS版『エル』に掲載されたエッセーで語っている。
でもその後まもなくドラマ『SUITS/スーツ』への出演が決まり、レイチェル・ゼイン役で大ブレイク。そこから彼女の女優人生は大きく変わっていくのだった。
ラブコメ映画『Random Encounters』でコメディの才能を発揮
2010年、ラブコメ映画『Random Encounters』で女優アビー・ワスン演じる主人公の親友役に抜擢されたメーガン。その映画を手がけた映画監督のボリス・ウンドルフは、低予算かつ過酷なスケジュールだったにも関わらず、最後までプロフェッショナルとしての意識が高かったとメーガンを大絶賛。「ハリウッドの超大作で得られるような快適さはなかったはず」「でもメーガンはいつでも『はい、わかりました。長時間にわたる撮影だけど、演じることが好きなので、自分のためではなく映画のために頑張りたいと思います』と言ってくれた」
また友人で主役を務めたアビーも次のように話している。「彼女はいつもでプロフェッショナルだから、一緒に仕事ができて本当に良かった。とても素敵な体験だったわ。休憩時間は一緒のトレーラーで過ごし、ずっと笑っていたのを覚えている。彼女って本当に陽気な女性なの」
メーガンの先祖はイギリス人だった
ロサンゼルス郊外にある緑豊かな街で育ったメーガンだけど、彼女の高先母(メーガンの父方の先祖)のマーサ・サイクスはイギリス出身であることが番組で判明。歴史学者のアンディー・ウリックニー氏によれば、マーサはイギリスのヨークシャー地方で生まれ、1歳の時に父トーマスと母メアリーと共にアメリカに渡ったという。「イギリスの工業地帯、ヨークシャーではサイクスという姓がとても多い。マーサさんもヨークシャー出身である可能性が非常に高いと思います」
アパラチア山脈の麓にあるペンシルバニア州スクーカル群が1870年に行った人口調査には、3歳のマーサが両親と一緒にペンシルバニア州の炭鉱町に住んでいたという記録が残っている。マーサの一家は1869年、ヴィクトリア女王の時代により良い暮らしを求めて、アメリカに渡航。その後、無事にアメリカにたどり着くも、父トーマスは地元の炭鉱にて心臓不全で亡くなってしまったという。
元炭坑作業員のペリー・ピラーさんは、下水道が整備されていない地域で配管されていない木造の家に住んでいたと予想。
メーガンは慈善活動に熱心
女優以外にも人道主義者としてさまざまな慈善活動に参加しているメーガン。米ジャーナリストのマーク・ベルナルディンさんも「(メーガンは)普通の女優とは一味違うし、世界で深刻な問題が起きていることもきちんと理解している」と彼女を高評価。
ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関、UNウーマンの親善大使に選ばれたメーガンは、親善大使としてしっかり役割を果たし、より理解を深めるために同機関のインターシップにも参加したのだそう。またワールドビジョンカナダのアンバサバーも務めるメーガンは、キャンペーンの一環でアフリカのルワンダ共和国を訪れたり、2015年には国連事務総長の潘基文氏の前でフェミニズムについてのスピーチも披露。
「他の人たちを助けることに情熱を持っています。彼女は真の人道主義者です。心から人助けをしたいと考えています」とニコールさん。
メーガンはドラマ『SUITS/スーツ』でセミヌードを披露したくなかった
メーガンは、昨年の「ワン・ヤング・ワールド・サミット」でジェンダー平等についてのスピーチを披露し、ドラマ『SUITS/スーツ』に意味もなくセミヌードになることに嫌気がさしたと告白。そしてドラマの脚本と企画を手がけるアーロン・コーシュに、そのようなシーンは撮影したくないと訴えたことも語った。「今シーズン、どのシーンも『レイチェルがタオル一枚で登場』から始まっていた。それをみて『そういうのはもうしたくない』と思ったの」「だからアーロンに電話して、『このシーンは無意味だと思う』と伝えたわ。もう何度も撮影しているシーンだから、ノーと断る勇気は持っていた」
英国王室にとってメーガンの離婚歴はさほど問題ではない
バツ1のアメリカ人女性、ウォリス・シンプソンとの結婚を果たすために王位を捨てたエドワード8世など、かつて英国王室では離婚歴のある女性との結婚はNGとされていた。でも最近ではチャールズ皇太子も2005年に離婚歴のあるカミラ夫人と再婚しているし、エリザベス女王もヘンリー王子とメーガンの交際を認めているわけだから、問題はなさそう。
ニコールさんは「メーガンの離婚歴が2人の結婚の妨げにはならないと思います。そうした経験も悪いことではありませんから」「彼女は世界で活躍する女性。彼女にはさまざまな経験があって当たり前だと思います」とコメント。
また王室専門のジャーナリスト、ロバート・ジョブソンさんも「メーガンを撮影した多くのフォトグラファーから『彼女はとてもチャーミング』だと聞いています。王室メンバーも彼女から多くのことが学べるかも知れません」と語っている。