昨年の10月にチームドクターから性的虐待を受けてきたことを「#MeToo」で告白したアメリカの体操金メダリスト、マッケイラ・マロニー。ところが、彼女が裁判で証言することは「秘密保持契約」違反となるため、罰金が発生すると言われてきたよう。この事態を重く見たセレブたちが続々と、彼女へのサポートを表明!

昨年、児童ポルノ所持などで禁固60年を言い渡された、アメリカ体操女子代表の元チームドクターのラリー・ナサール被告。彼はチームドクターだっただけでなく、クリニックを経営し、さらにミシガン州立大学で体操クラブに携わっており、150名以上の女性から性的被害を訴えられている人物。また、16日から19日(現地時間)にかけて行われているラリー・ナサール被告に対する7件の性的暴行に関する判決公判では、少なくとも98人の被害者は「被害者影響報告」という証言をする予定。

渦中のマッケイラも他の体操選手たちの訴えと同じように、「13歳頃から特別な治療を施されてきた」ことを告白。しかし2016年に体操協会と「秘密保持契約」を結んでいる彼女は、裁判で証言すると罰金が発生すると言われていたよう。そんな事態を知り、彼女のサポートを表明したのはセレブたち。

最初に口火を切ったのは、クリッシー・テイゲン。「マッケイラ・マロニーは体操協会と秘密保持契約を結んでいるため、ラリー・ナサールの裁判で証言すれば10万ドル(約1100万円)の罰金が科せられる」と書かれた記事のスクリーンショットと共にこうツイート。

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「この制度自体と闘わなければならない。140名以上から被害を訴えられている連続犯罪モンスターの秘密保持契約よ。私が代わりに罰金を支払えるのであれば、とても光栄に思うわ」

そして、クリッシーに続いて実業家や女優もサポートを表明。

テレビ制作会社の創業者ケン・トレメンダスことマイケル・シュア。

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「僕が半分払うよ」

クリステン・ベル

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「私も3分の1出すわ」

スーザン・サランドン

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4人で払いましょう」

この動きに、体操協会は以下のような声明を発表

「マッケイラ・マロニーの性的虐待に関する勇気ある告白や、判決での被害者影響報告に対して体操協会は1度も金銭を要求したことはありません。また、今後要求することもありません。彼女が声明を出すことは彼女の保持する権利であり、体操協会は彼女や他の被害者にも発言することを応援します。今後も選手の安全、健康、そして幸せ、また選手をサポートし、選手に力を与えられる環境が協会にとって第一であると考えています」

現地メディアによると、現段階では、マッケイラや今週新たに被害を告白した金メダリストのシモーネ・バイルズなどの著名な体操選手の裁判参加はなさそうとのこと。しかし、彼女たちの自由な証言を抑圧していると言われていた体操協会が公式に見解を示したことは大きかったはず。