40歳頃に写真家へ転身し、それから約20年間にわたって写真家やパパラッチとしてレオナルド・ディカプリオを撮り続けているローレンス・シュワルツワルド。彼が初めてレオ様を撮影した時のエピソードや、レオ様の素顔を<コスモポリタン アメリカ版>からお届け!
ー初めてレオナルド・ディカプリオを撮影した時のことを覚えていますか?
「確か、初めて撮影したのは『バスケットボール・ダイアリーズ』の撮影現場でした。レオはちょっとふざけながらも、恥ずかしそうに顔を隠したりしていました。隣にはジェームズ・マデオとマーク・ウォールバーグがいました。私が『みんなを追いかけるのは嫌だな』と言うと、3人は地面に座り、カメラを向いてくれました。信じられないような良い写真ですよ」
「それで実はその写真、半年くらい前にチャイナタウンで彼を見かけたときに見せたんです。いつも通りイライラした様子の彼でしたが、『90年代に撮った写真を見せたくて』と話しかけたら『うわぁ、すごくクールだね!』と言ってたよ」
『バスケットボール・ダイアリーズ』のプレミアでふざけるレオ様と、マーク・ウォールバーグ。
ーレオはフォトグラファーたちにどんな態度をとりますか?
「彼に嫌な対応をされたことはありません。唯一の問題は、顔を隠したがるということです。決して明らさまな嫌がらせなどはしませんよ。一度レオが数名の友人と出かけていた時、その友人たちがパパラッチに挑発的な態度を取っていました。それを止めたのはレオでした。もし止めていなければ暴力沙汰になる可能性もありました。彼は根本的には平和な人だと思いますよ」
ーレオの写真にはどのくらいの価値がありますか?
「レオの写真は、撮影できたら写真家は必ず売るんです。だから今は不景気なんですよ。私はあまりレオの写真では大金は稼いでいないですね。おかしな話ですが、レオの写真よりも、レオのそっくりさんを撮影した時の方が売れましたよ(笑)」
ー長年撮影を続けてきましたが、レオとの関係は昔から変わってきましたか?
「何度も母と自転車でマディソン街の周辺にいるところを見かけました。写真を撮らせてはくれてるんですけど、渋々ですね。でも一度ニューヨークの公園で彼が犬の散歩をしている時、珍しく写真を続けて撮らせてくれたんです。『いつも顔を隠そうとするのに、今日はどうして?』と聞いたら、『いいの撮れたでしょ』と言われました。だからその日は彼をそっとしました」
ーローレンスさんが撮影した中でも、特に人気のあるこの1997年の写真(『セレブリティ』撮影現場)について教えてください。
「ホテルの中で映画の撮影をしていたんです。確か私は窓の外から撮影をしました。レオはいつものように背を向けることもなかったので、ありのままの姿の撮影に成功したのです。彼の内面の特別な何かが収められています。私もこの写真の話をする時は感情的になってしまいます。レオは何も隠していないのですから」
ータイタニックの公開以降レオは変わったと思いますか?
「成功者なので、もちろんプライドはあります。でも昔とそこまで変わっていないと思います。大人になりましたよ」
ーレオが全体的に良い人だと聞けて安心しました。
「穏やかな人です。彼の友人であるトビー・マグワイアと同じです。喜びを表すことは少ないかもしれないけど、自尊心を持っているし、人前で取るべき行動も理解していますね」