「なんでみんなボクをいじめるの？」と涙ながらに訴える、アメリカの中学校に通う少年の動画。今、この動画が世界中で話題になり、ジャスティン・ビーバーや映画『キャプテン・アメリカ』の主演俳優クリス・エヴァンスはじめ、多くのセレブが励ましの言葉を贈っている。
アメリカ・テネシー州の学校に通う少年キートン・ジョーンズ君。＜コスモポリタン アメリカ版＞によると現地時間先週金曜日、彼の母親であるキンバリーさんが自身の＜facebook＞に動画を投稿。キートン君は「なんで彼らはいじめるの？ なんのために？ どうして罪のない人たちに意地悪をして何が楽しいの？ そんなのいいことじゃない」と訴えている。学校で、牛乳をかけられたりパンを投げられたり、醜いとからかわれ、お前には友達がいないとも言われ…キートン君は、そんな学校のランチの時間に絶えられず、キンバリーさんに迎えに来てもらったのだそう。
動画でキートン君は、涙を流しながらその思いをカメラ越しに訴えた。
自分がいじめられるのは嫌だし、他の人がいじめられているのも嫌だ。だってそんなの良いことじゃないじゃないか！ みんなそれぞれ違うんだ。でも人と違うことが悪い訳じゃない。笑い者にされていたって、相手にしちゃいけないよ。ただ強くいなきゃいけない。ツラいよ…でも、いつかいい日がきっとやって来るから。
このように、自ら心が折れるほど苦しんでいるにも関わらず、それでも世界でいじめと闘う子供たちに向けてエールを贈ったキートン君。この動画は、ネット上で大きな反響を呼び、これまでに2000万回以上の再生がされている。
この動画を目にした、セレブたちが続々と反応。人気歌手のジャスティン・ビーバーは、自身のインスタグラムにあたたかいメッセージを投稿。
自分もツラい状況にあるのに、他の人に対する思いやりをいつも見せる彼は、真のレジェンドだ。見てくれ、その少年の名前はキートンだ。
君には、僕という友達がいる。DM（直接メッセージ）で連絡して。一緒に話し合おうよ。愛してるよ！
また大ヒット映画『アメリカン・キャプテン』の主演俳優クリス・エヴァンスも、自身のtwitterでキートン君に向けてメッセージを贈った。
キートン、気持ちを強く持つんだぞ。彼らなんかに負けるんじゃない。良くなるって僕が約束するから。学校にいるアホな奴らがどんな人間になりたいか考えている間に、来年お母さんと一緒にロサンゼルスで開催する『アヴェンジャーズ』のプレミア試写会に来るのはどうだい？
その他、米ポップ歌手のケイティ・ペリーも「心が痛い。お願いだから、お互いに優しくしましょうよ」と、割れたハートの絵文字と共にツイート。
また『Love Myself』でブレークした米歌手で女優のヘイリー・スタンフェルドは、キートン君をプレミア試写会にデートに誘うというサプライズも。
キートン君、あなたは素晴らしい人間よ。何が特別かっていうと、あなたという人間は世界に1人しか存在しないっていうこと。もしよかったら火曜日に『Pitch Perfect3』の試写会で私のデート相手になってくれないかな？ もし興味があればDMしてね！ 一緒に計画を立てましょう♡
テネシー州のフットボールプレイヤーであるジャレット・グアランターノ選手は、実際にキートン君と対面。このようにメッセージを綴った。
俺の新しい友人キートンと一緒の時間を過ごせた。この少年に出会って、僕らに同じ共通点がたくさんあることを知れてビックリだよ。キートンは、生涯の人生を変えてくれた僕にとってすごく大切な存在。これがきっかけて、ずっと欲しかった兄弟ができたぜ。
この勇気ある少年の発言は、数えきれない人々の心を動かしたはず。そして何より自分が行動したことで、苦しい思いと闘ってきたキートン君が、少しでも励まされたことを祈るばかり。
