アメリカの美女たちが美を競い合う、ミス・ユニバースUSAの代表選考会を兼ねた全米大会「ミスUSA」。先週末に開催されたのは来年の本大会出場をかけた、ミネソタ州の代表を決める大会。その大会にダウン症の女性が出場し、全米で初めて賞を2つ受賞するという快挙を成し遂げた。

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彼女の名前はミケイラ・ホルムグレンさん(22)。ミネソタ州の都市スティルウォーター出身で、現在ベセル大学に通う大学生。子供ケアセンターでインターンをしながら「Best Buddies」という障害者を支援するグローバルの非営利団体で、アンバサダーも務めている。

コスモポリタン アメリカ版>によると現地時間今月25日、ミケイラさんは「ミスUSA」のミネソタ州大会に出場! おしくも「ミス・ミネソタ」には手が届かなかったものの、参加者51人の中から「 スピリッツ・オブ・ミスUSAアワード」と「ディレクター・アワード」という2冠に輝いた。

実は彼女、この大会の出場は初めてのことではなく、2015年に「ミス・ミネソタ・アメイジング」というミスコンでも優勝。その後、今年4月に「ミス・ミネソタUSA」から推薦状が届き、今回この出場を決意したのだそう。

ミケイラさんの母サンディさんは、娘の栄光を目にし、このように心境を明かした

実は、あの推薦状をいただいたときに、「娘はダウン症を抱えています」と書いたんです。そのときは、正直ミケイラは通過できないと思っていました。でも主催者のみなさんが娘をステージに立たせてくれました。

また主催の事務局長であるデニスさんは、ミケイラさんの受賞についてこのようにコメントを寄せている。

彼女のウォーキング、話し方、励まし方、そして笑顔とダンスは、人を元気にしてくれるパワーがあります。彼女の自分に素直で周りの人を優先できるスピリットは「ミスUSA」のお手本。ミケイラさんは、いつも笑顔で謙虚で心を元気にしてくれる力強さに溢れています。

ダウン症の女性が州代表を目指すミスコンに参加したのは全米でも史上初のこと。多くの海外メディアで取り上げられるなど注目を集めたミケイラさんは、今回のダブル受賞について、このようなメッセージを届けた。

本当に驚いたわ。涙が止まらなかったの。私の原点は障害者部門のミスコン。そこから始まって、世界レベルの大きな大会にまでたどり着けたの! 本当信じられないわ!

ミネソタ州の代表を選ぶ「ミス・ミネソタUSA」は、多様性に富んでおり、様々な人種の女性を過去にも採用。昨年は、ビキニ審査でヒジャブを纏い印象的だった、イスラム教徒のマリマ・アデンさんが優勝したばかりだ。そんな彼女は、今となっては「アメリカン・イーグル」モデルをはじめ、ニューヨーク・ファッションウィークでデビューするなど、活躍の場を広げている。

ミケイラさんのこれからの活躍にも期待したい!